赤りんご・青りんご定番の品種は?-そもそも何故色が違う?-

りんごの不思議な点といえば、赤色と青色の2種が存在することではないでしょうか。

赤りんごが普通で、青りんごは変種だというイメージがありますよね。

今回は何故色が違っているのか、それぞれの定番品種は何なのかについて紹介します。

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りんごは、赤色と青色の2種類が存在!

りんごはバラ科リンゴ属の果実で、その存在はアダムとイブやニュートンの万有引力の法則などにも登場し、歴史ある果物となっています。

紀元前から存在しているといわれているりんごですが、日本には意外と最近入ってきた果物で、明治時代ごろ、中国から伝導されてきたようです。

 現代ではふじを中心に、多種多様な品種が流通 しています。
スーパーでも、取り扱い品種の多様化が進み、最盛期には1店舗で5~6品種を取り扱っているということも珍しくありません。

 りんごは大別して2種類、果皮が赤色のものと緑(黄)色のものがあります 
緑(黄)色のりんごは「青りんご」とも呼ばれています。

赤色のりんごたち

りんごといえば、やはり皮が赤いものの方が一般的にメジャーな存在となっています。
品種も青りんごより多く存在しており、とても全ての品種を紹介することはできません。

ここでは、有名な赤いりんごの品種の一部を紹介します。

どれも店頭で見かけるものばかりですから、知っていて損はありませんよ!

ふじ/サンふじ

 ふじは日本の生産量No.1 を誇るりんごであり、なんと日本に流通しているりんごの約半分を占めているともいわれています。
しかも日本国内だけでなく、海外での人気も高いというのですから驚きです。

りんごを代表する品種の1つであり、キングオブりんごといっても過言ではないでしょう。

人気の秘密は、その特徴にあります。

見た目はりんごの品種の中でも大き目であり、香りもあります。
そして シャキシャキの食感に溢れる果汁、甘みが強く酸味は少ない ので、酸味が苦手な方でもおいしく召し上がれます。

また蜜が入りやすく、 蜜が入ったものは贈答品としても最適 です。

味もよく、おいしく、さらに貯蔵性も高いという、文句なしのりんごとなっています。

 サンふじは、ふじよりも見た目の色合いは劣ることが多いのですが、甘みはより強くなっている りんごです。

甘みが強くなっている理由は、その栽培方法にあります。

通常りんごは、日光が当たらないように袋をかぶせて栽培されています(有袋栽培)が、この袋をあえて外して、日光に当たらせているのです(無袋栽培)
お日様の光を与えると、甘くなるなんて自然の恵みってすごいですよね!

有袋栽培と無袋栽培については、下記の項目(りんごの皮の色は、持って生まれた色素による)
でも触れていますので見てみてください。

つがる/サンつがる

 つがるは、ふじに次いで2番目に多い生産量 を占めるりんごです。
早生種なので、8月頃から店頭に並んでいます。

果実の大きさはふじと同じくらいか、若干小さめといったところでしょうか。
 甘みが強く、果汁も多く 、ふじと似たような特徴を持っています。
唯一の違いは食感で、つがるもふじと同様にシャキシャキしていますが、 つがるの方がやや柔らかめの肉質 となっています。

無袋栽培により、 太陽の光を浴びて甘くなったサンつがるも存在 しています。

ジョナゴールド

ジョナゴールドは、なんとアメリカで誕生し日本に輸入されたりんごなのですが、 ふじ・つがる・王林に次ぐNo.4の生産量 となっており、その人気の高さが伺えます。

 果実は大き目で、果肉は硬め、シャキシャキの食感 を味わえます。
 甘みと酸味のバランスがいい のも特徴です。
その特性から、生食はもちろん、料理やお菓子などへ使用してもおいしくいただけます。

果皮がワックスによってべたべたしていることがありますが、心配はいりません。

シナノスイート

人気品種・ふじとつがるを親に持つ、ニューカマー。
こちらも人気は高く、 生産量ランキングでは堂々の第5位にランクイン しています。

大きさはふじやつがると同じくらいで、 甘さ・果汁の多さ・香りどれもよい 、人気の高さを伺わせるにふさわしいりんごとなっています。
 甘さのなかにも、ほのかに酸味を感じられる 点も、人気につながっているのでしょう。

こちらもワックスで果皮がべたつくことがあります。

紅玉

こちらも、アメリカから日本に輸入されたりんごで、アメリカ名では「ジョナサン」と呼ばれています。

なんといっても、 深紅色の美しい果皮が1番の特徴 となっています。
まさに”紅い玉”ですね。

 他のりんごに比べると少々小玉サイズで、果肉は締まっていて煮崩れしにくくなっています 
 甘みもありますが酸味が強く 、生食よりは調理用として使用することで、そのおいしさをより一層引き立てるものとなるでしょう。

青色のりんごたち

下記でも述べますが、りんごはもともと青色の果実であり、太陽の力によって赤く色づく(もとい、色を付けている)のです。

しかし、 全ての品種のりんごが赤くなるわけではありません 

青いままのりんごもあれば赤くなるりんごもある、というわけですが、ここで紹介するりんごたちのなかにも赤くなる品種が入っています。

王林

 ふじ・つがるに次いで生産量第3位であり、青りんごの代表 ともいえる王林。
なにしろ名前の由来は「りんごの王様」であり、その名に恥じぬ存在となっています。

 果皮は黄緑色で表面に小さな斑点があり、独特の香りが特徴的 です。
大きさはふじなどと同じくらいで、いたって一般的なサイズとなっています。
 果肉は硬めで、味は甘みが強く酸味は弱め となっています。

また、貯蔵性に優れている点も見逃せません。

 むつ/サンむつ

 むつの最大の特徴は、果皮の色が赤色のものと青色のものの2種類ある ということでしょう。

色の違いは、有袋栽培か無袋栽培かのどちらなのかが影響しています。
 有袋栽培であれば赤く(むつ)、無袋栽培であれば青くなります(サンむつ) 

りんごはもともと青いもので、一部赤くなるりんごもある、と上記にも書きましたが、むつはその典型的なりんごです。

頭のいい人なら、有袋栽培で日光を遮っているのに何故赤くなるの?と疑問に思ったことでしょう。

むつの場合は収穫の約1か月前になるとあえて袋を外し、日光を当てているのです。
そんな手間暇をかけただけあって、むつの果皮は美しいとの定評があります。

…と、果皮の色の違いについてはわかりましたね。
それでは特性についてみていきましょう。

 大振りで、独特の香りを持っています 
 果肉は硬めで、果汁が多く、甘みとほどよい酸味を持ち合わせています 

サンふじやサンつがる同様、日光を浴びた サンむつはむつより甘みが増しています 

 シナノゴールド

シナノスイートやジョナゴールドと混同しやすい名前ですが、前者2種が赤いりんごに対して、このシナノゴールドは青りんごとなっています。

 やや大きめの果実で、果皮は綺麗な黄緑色 をしています。
 ジューシーで、甘みと酸味のバランスがよく濃厚な味わい を楽しめます。
 果肉が硬め なので、調理用に使用してもいいですね。

蜜が入らない点が唯一難点に感じられますが、そのことが転じて貯蔵性が高くなっています。
(蜜が入ると、劣化が早くなりやすいのです)

変わり種のりんごたち

こちらでは、普段なかなか目にする機会がないような、珍しいりんごたちを紹介します。

一風変わったりんごを探している方、以下のようなりんごはどうですか?

贈答用に最適な絵文字りんご

 絵や文字が表面に描かれた絵文字入りの「絵文字りんご」 

「祝」や「寿」といったおめでたい言葉が入ったりんごは、大切な人への贈り物として重宝されています。

面白いものになると、クリスマス用に「メリークリスマス!」と書かれているものや、「2016」などと年号が書かれているものもあるのですよ。
食べるのがなんだかもったいないような気がしますね。

観賞用?!小さな小さなミニりんご

手のひらサイズの、可愛いミニりんごの1種であるアルプス乙女。
遠目に見ると、まるで大きなさくらんぼのように見えなくもないですね。

 果肉はやや硬めで、甘みと酸味のバランスがよい りんごです。
小さくてもおいしさは普通サイズのものと何ら変わりません。

りんご飴によく用いられています。

世界一大きなりんご、世界一!

小さなりんごがあるなら、大きなりんごもあります。
それがこの、世界一りんごです。

「世界一大きなりんご」という意味から、世界一というネーミングがつけられたそうです。

気になる大きさは、平均でも500g、トップクラスのものだとなんと1kgにもなるのだとか!
ふじなど普通のりんごが約300g程度と言われていますから、一目見ただけで違いがわかりますよね。

 やや硬めの果肉を持ち、味は甘みと酸味のどちらも感じられて、普通においしい です。

 大きく見栄えもいいりんごですので、贈答用におすすめ です。

甘くておいしい!葉とらずりんごって?

皆さまは、葉とらずりんごとはどんなものか知っていますでしょうか。
初めて聞いた!という方もいらっしゃるかもしれませんね。

 葉とらずりんごとは品種名ではなく、栽培方法を示しており 、その名の通り”葉をとらないりんご”ということになります。

どういうことかといいますと…りんごは木の枝に実をつけるわけですが、その枝には葉も沢山茂っています。
 通常はりんごの色付けに支障をきたしてしまうため、実の周辺の葉は刈り取ってしまいます 
(日光がりんごの色付けに重要な役割を果たしている、ということは青りんごの項目でも触れました、覚えていますか?)

ところが、 あえて葉を残して栽培しているところがあり、この手法で育成されたりんごを葉とらずりんごと呼んでいる のです。
品種名とあわせて、葉とらずサンふじなどといった表記をしていることもあります。

光合成が、りんごを甘くさせる?!

では一体何故、葉を残しているのか気になりますよね。

その理由は…りんごの糖度を上げるためなのです!

まず葉が日光に当たると、光合成が行われます。
光合成によって、葉にできた栄養分がりんごの実にもいきわたります。

つまり、 葉が多ければ多いほど、栄養分がたっぷり実に含まれることになる 、というわけなんです。
そして 栄養を多く含んだりんごは、糖分が上がり甘くなります 

ですから 葉とらずりんごは、通常のりんごよりも糖分が高く甘いのですが、一方デメリットもあります 

唯一のデメリットが、見た目の問題です。

葉を残していると、葉の部分が陰になるので、日光の当たり具合がどうしてもまばらになってしまいます。
すると色づきはしますが、むらができてしまいます。

そのため、 見た目の美しさは通常のりんごよりも劣ってしまうことが多い のです。

見た目さえ気にしなければ、葉とらずりんごの方が甘くておいしいので、是非選んでみて下さい。

りんごの皮の色は、持って生まれた色素による

一通り主な品種がわかったところで、次はりんごの皮の色の違いについて詳しくみていきましょう。

ここまでで、有袋栽培=日光をさえぎり色づきをよくする、無袋栽培=日光にさらし甘みが増す、ということがなんとなくわかってきましたでしょうか。

りんごはもともと青色だということも、わかりましたよね。
日光に当たると、青から赤に変色しているというわけです。

しかし、 王林のように赤くならないりんごもあります 

何故、日光に当たると青から赤に色が変化するのか?また、逆に日光に当たっても赤くならないのは何故なのか?が以下の項目で明らかになります!

太陽の光で緑から赤に色素が変化!

何度も述べているようにりんごの実は緑色なのですが、多くのりんごは皮の色が赤になる色素(アントシアニン)を持っています。
この 赤くなる色素・アントシアニンを持っているりんごは赤く、持ってないりんごが黄色もしくは緑色になります 

赤く変化するのは 太陽の光に当たることによって、色素が反応するから です。

こうして 太陽の光を浴びた(=無袋)りんごは、名前に”サン”がついています から、容易に判別することができます。
サンむつ・サンつがる・サンふじが有名な品種となっています。

ちなみにむつの場合は、アントシアニンが極端に少ないので、無袋栽培のままではいくら日光を当てても赤く変化することはありません。

ところが袋をかぶせて成熟する前に外すと、なんと!アントシアニンが急速に成長?し、見事に赤くなるのです!
こうして赤くなったむつに対して、青いままのむつは無袋栽培であることからサンむつと、それぞれ区別がなされています。

急にアントシアニンが成長するだなんて、科学の不思議ですよね、本当…。

ちなみに、 この性質を利用した絵文字りんごと呼ばれる、遊び心たっぷりのりんごも存在しています 
わざと太陽が当たる部分と当たらない部分を作ると、絵や文字をくりぬいたように見える…ということを利用して、「祝」「寿」などの字を果皮に表すことができるわけです。

色素変化するのは一部の品種のみ

しかし、他の王林りんごや、青りんごの一種・きおうりんごもそうやって赤くなるのかというと、残念ながら赤くなりません。

というのも 王林や黄王は、赤くなる色素アントシアニンを生まれ持っていないため、赤くならないのです 

論理的には、赤くなる能力は持っているらしいのですが…。
将来的にはむつ以外の青りんごにも、赤いものが出てくるかもしれませんね。

主な産地

様々な品種がありますが、基本的には 青森が一大産地 となっています。

ふじ・つがる・むつは青森の地名からネーミングされていますし、りんごといえば青森で間違いないでしょう。

ただし例外もあります。
シナノスイートやシナノゴールドなど、長野の産地(信濃)が入っているものは、やはり長野が主な産地となっています。

その他著名なりんごの産地は、岩手や山形といったところでしょうか。

これらの産地には、寒冷地であるという共通点があります。

 りんごの栽培は温暖地では難しいので、必然的に寒冷地である東北地方に産地が集中している 、というわけです。

鮮度チェック方法

基本的に、 表面が柔らかくぶよぶよしている部分がないか、大きな傷や穴がないかをチェック しましょう。

劣化が進むと、最終的には溶けて汁が出てきます。
スーパーでは品出しの際に傷んだ品物は取り除いてしまうので、売場に並んでいるものでそこまで程度の悪いものはないはずです。

ただし 「理由ありりんご」と銘打った、安価ではあるものの、傷やスレのあるりんごが販売されていることも あります。

これは店側が傷つけてしまったから理由ありとしているわけではなく、生産元でB級品とみなされたりんごなのです。
そのようなりんごを、見た目は悪いけれど味や中身は傷んでませんよ!ということで、あえて”理由あり”りんごとして、出荷しているのです。

 理由ありりんごは、そのような理由(表面上の傷やスレ)があることが必ずポップや袋などに表記されているはずで、お客様には承知したうえでお買い上げいただく形 になっています。

ですから、 理由ありりんごについては見た目が悪くても異常ではありません から、ご了承くださいませ。

ただし、通常のりんご・理由ありりんごどちらも、 切った際に中身が傷んでいることがあります 

中身が傷んでいるものに関しては、交換なり返金の処置を取ることになりますから、遠慮なく店側にお申し付けください。

以上、様々なりんごと色が変わる理由について紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

迷った際は赤りんごはふじ・青りんごは王林を選んでおけば、まず間違いないかと思います。
個人的にはシナノスイートに注目しています笑

しかし、りんごがもともとは青色で、日光の力で赤く色づいているというのは意外に感じた方も多いかもしれませんね。

また、葉を残して栽培すると甘みが増すのも、普段なかなか知りえない事柄なので、この記事を読んだ皆さまは、是非葉とらずりんごを手に取ってみて下さい。

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