ぶどうの品種、種の有無や輸入/国産に分けて紹介!-定番物を厳選-

ぶどうは、数多くの品種が店頭に並びます。
その中からどれを買おうか選ぶ際の決め手は、種の有無や輸入物か国産物か…という点ではないでしょうか。

今回は店頭にもよく並ぶ品種をいくつか厳選し、上記のポイントに触れながら紹介します。

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ぶどうは古代から、ワインに欠かせない必需品

ぶどうはぶどう科の木に生る果実であり、食用の他、ワインなどの酒造用にも利用されています。ぶどうがワインの原料であることは、もちろん皆さんもご存知かと思います。

ワインは、なんと古代エジプト時代にはすでに存在していたのだとか。
そして古代ギリシャでは、ワインを作るためにぶどうが大々的に栽培されていたのです。
ワインを作るには欠かせないぶどうですが、こんなに古くから親しまれてきただなんて、意外ですよね。

日本では、古来から山ぶどうというぶどう科の果実が自生していました。

※山ぶどうと単なるぶどうの違いは、自生している天然物なのか、栽培された物なのかです。 天然物を山ぶどうとして区別してます※
この山ぶどうを除くと、日本では鎌倉時代になって初めてぶどうの栽培が行われ、江戸時代には全国各地で栽培されるようになりました。

現在店頭に並ぶぶどうの品種は様々ありますが、うちの店では輸入ぶどう・国産ぶどうというように産地で区別しています。
ですからこのページでも、輸入ぶどうと国産ぶどうという分け方で紹介していきます。

輸入ぶどうの主な品種

国外から輸入されたぶどうは、国産ぶどうに比べると格段に品種は少ないです。
大手のスーパーでも2~3種類しか取り扱っていないのではないかと思います。

トンプソン(シードレス)

 緑色をした、種なし(シード・レス)の輸入ぶどう です。
このトンプソンはアメリカでは有名なぶどうで、カリフォルニアレーズンの原料ともなっています。
生食用としてもレーズン加工用としても、またワイン用としても用いられている、万能ぶどうなのです。

 粒が小さめ で、皮が薄いためそのまま食べることができます。
 果肉はやや硬めですが、ジューシーなぶどう です。

クリムゾン(シードレス)

こちらは、 赤色の種なし輸入ぶどう です。

特徴はトンプソンとほぼ同じで、 小さめの果粒に硬めの果肉 となっています。
緑色のトンプソンと対をなす存在だといえるでしょう。

レッドグローブ

上記のトンプソン・クリムゾンとはうって変わって、 果粒が大きく、存在感が大きい輸入ぶどう です。

 果肉は締まっていて、脱粒しにくく日持ちもいい です。
味は適度な甘さがあり、皮ごと食べることもできます。

しかし 種があるので、食べる際は気を付けて 下さい。

国産ぶどうの主な品種

有名なものからマイナーなものまで、多くの品種が存在していますが、ここでは主な品種に絞って紹介します。

巨峰

 日本で最も栽培されている ぶどうである巨峰、まさか知らない人はいないでしょう。
正式な品種名は”石原センテニアル”といい、”巨峰”という名称は元々は俗称でしたが、いつの間にかこの呼び名が定着しました。
石原センテニアル…うーん、ちょっと呼びにくい名称ですよね笑
巨峰の方がインパクトもあって、断然いい名前だと思います。

 粒の大きさが特徴的で、その姿から「ぶどうの王様」と呼ばれることも あります。
 果肉が締まっており、ジューシーで甘みが強い ことから人気があります。

元々は種がある品種なのですが、近年では種なしのものも出回ってきています。
 種なしのものには「種なし巨峰」と表記が ありますので、簡単に見分けることができます。

ピオーネ・ニューピオーネ

 巨峰を親に持ち、巨峰に負けず劣らずの人気を誇っているぶどう です。
日本で3番目に栽培が多いぶどうでもあります。

 果粒は大きく、適度な酸味を兼ね備えた甘さで、さっぱりとした味わい です。
 さらに香りもよく、脱粒しにくいため日持ちもいい といいところ尽くしで、人気が高いのも納得です。
香りのよさは、もう片方の親である「カノンホールマスカット」(高級ぶどうであるマスカット・オブ・アレキサンドリアのいわば親戚)から受け継いでいます。

ぶどうの王様である巨峰と、女王であるマスカット・オブ・アレキサンドリアの遺伝子が入っているなんて、贅沢ですねぇ~。
これは、食べる価値大有りです。
 別名「黒い真珠」と呼ばれている のも納得です。

ちなみにピオーネは、イタリア語で開拓者という意味の言葉です。
素晴らしい遺伝子を受け継いだ、まさに開拓者という感じでぴったりの名前だと思います。

欠点なしに思えるピオーネにも唯一、種が入っているというマイナスポイントが存在します。
この欠点をも克服した、 種なしのニューピオーネという兄弟品(?)もありますので、種が嫌な方はそちらを 選びましょう。

シャインマスカット

2006年と割と最近品種登録された、緑系のぶどうです。
このシャインマスカットは、高級ぶどうであるマスカット・オブ・アレキサンドリアの欠点を改良するために、様々な品種を交配していくうえで生み出されました。

粒が大きいことが特徴で、その大きさはなんと巨峰クラスとなっています。
果肉は締まっており、 ジューシーでマスカット香が します。
果皮が薄く柔らかいということ、そして 種がないの で皮ごと食べることができます。
 味は酸味が少なく、甘い です。

マスカット香がするなど、マスカット・オブ・アレキサンドリアのいいところを受け継ぎながらも、手ごろな価格で入手できるので、非常にお買い得なぶどうとなっています。

マスカット・オブ・アレキサンドリア

上記でもちらっと述べましたが、この マスカット・オブ・アレキサンドリアはぶどうの女王とも呼ばれており、その品質は最高級 と言われています。

その歴史は古く、エジプトのアレキサンドリア港から地中海各地に輸出されていたことから、その名前に”アレキサンドリア”とつけられました。
そして日本には明治時代に伝来し、生食の他ワインの原料に使用されるなど、様々な用途で用いられています。

最大の特徴は、 マスカット香という特有の香りが強い ことです。
ちなみに”マスカット”とは、マスクメロンのマスク(MUSK)が語源とされ、じゃこうのような香りがする、という意味があります。

その他の特徴として、 粒が大きく甘みが強い という点が挙げられます。
この点は、遺伝子を引き継ぐピオーネやシャインマスカットにも共通しています。

そして果皮が薄いため、皮ごと食べることができます。
しかし 種が入っています から、気をつける必要があります。
種なしのものも一部存在していますが、まだまだ普及率は低いです。

ゴルビー

突然ですが”ゴルビー”という言葉、皆さんは聞いたことがありますか?
もしかしたら、意味を知っている人もいるかもしれませんね。
このゴルビーという言葉は、旧ソ連(現在のロシア)の元大統領・ゴルバチョフ氏の愛称となっています。
このぶどうは 赤色で果粒がとても大きい のですが、その姿がゴルバチョフ氏を連想させるということから、ゴルビーと名づけられました。

果粒の大きさに加えて ジューシーで糖度が高く、甘みも強い ぶどうであるので、贈り物にも最適です。

甲斐路(かいじ)

こちらの 別名は「赤いマスカット」といい、マスカット香があるのが特徴 です。
それもそのはず、親の片方はネオマスカット(マスカット・オブ・アレキサンドリアの親戚)となっているからです。

 味は甘みが強いのですが、適度な酸味も あります。
 脱粒しにくく、日持ちもいい のでこちらもおすすめの品種です。

デラウェア

 生産量が日本では巨峰に次いで2番目に多い 、デラウェア。
意外にも元々はアメリカで発見された品種で、明治時代になって日本に伝来しました。
巨峰などと比べると買い求めやすい、庶民的なぶどうとして親しまれています。

しかし近年、大粒のぶどうが安価で多数出回るようになったため、生産量は減少傾向にあります。
そりゃ粒が大きい方が、やっぱりお買い得感がありますもんね。

特徴は、他のぶどうと異なり香りはほとんど感じられませんが、 小粒ながらも強い甘みを持っている 点です。
 甘みもありながらも酸味もあるので、さっぱりとした味わい となっています。
 種もないので、食べやすい ぶどうです。

まとめ

以上の品種について、わかりやすく表にしてみました。
文字についている色は、赤色なら赤ぶどう…といったように、赤ぶどう・黒ぶどう・緑ぶどうのどれかを示しています。

そして最後に、個人的におすすめのぶどうをもう一度紹介しますね。

上記の表で「国産で種なし」に該当している、 ニューピオーネ・シャインマスカット・ゴルビーの3種類は、大粒でありながらも種がありません 
 食べやすく満足感も高い ので、ご自分で食べるのはもちろん、贈り物にも最適ですよ。

どれにしようか迷っちゃう方には、3種を一度に味わえるセットものもありますので、そちらを選んでみてもいいですね。

主な産地

 輸入ぶどうの場合は、上記で紹介した3品種ともにアメリカ産とチリ産 が主な産地になっています。

 国産ぶどうは、品種によって若干異なってきますが、山梨・山形・岡山・長野 が主な産地と言えるでしょう。
特筆すべきは、ピオーネの中でも高級なものは広島で作られているということと、マスカット・オブ・アレキサンドリアは岡山の特産ということ、甲斐路は山梨の特産ということです。

特産品であるマスカットと甲斐路はともかく、ピオーネは広島以外にも産地は多数存在していますが、広島のものは三次(みよし)ピオーネとブランド化がされています。
ピオーネを購入する際は、その点をチェックしてみるといいかもしれません。

鮮度チェック方法

 ぶどうのチェックポイントは、果粒と枝の2か所 になります。

まず果粒ですが、 カビが生えているものはもちろん論外として、果皮が裂けてしまっているものも避けましょう 
果皮が裂けているということは、外気に中の果肉がさらされているわけで、傷みやすくなってしまっています。
その部分からカビが生えてくるのも、時間の問題といえるでしょう。

そして枝の部分ですが、何をチェックするかというと…ずばり、 枝の色を見て 下さい。
 新鮮なものは綺麗な緑色 をしています。
 古くなってくると、枝は枯れて茶色に変色 してしまいます。
果粒が綺麗でも枝が茶色い場合は、見た目だけの問題で、抵抗なく買う方も多くいらっしゃいます。
しかし新しいものと比べると、どうしても見劣りしてしまいますから、店側としては値引きをするなどの対処をしています。

それから、 脱粒(粒が枝から抜け落ちること)していないか どうかも重要です。
ちなみに脱粒が起こっているぶどうは、枝が枯れてしまっていることがほとんどです。


様々な品種を紹介してきましたが、お好みのものは見つかりましたでしょうか。

近年、種ありの品種でも種なしに改良されたもの、手ごろな価格で美味しく食べごたえのあるものなど、満足度の高い品種が多数店頭に並んでいます。
「沢山ありすぎて、どれがいいのかわからない」という方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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