和梨と洋梨…どう違うの?-見た目も味も、同じ梨とは思えない-

暑い時期には、梨が食べたくなりますよね。

そんな梨には「和梨」と「洋梨」の2種類あり、和梨は幸水や豊水、洋梨はラ・フランスが代表的な品種となっています。

これらが一体どう違うのか、意外と知っている人はいないのではないでしょうか。

それぞれの代表的品種の紹介とともに、その違いをみていきましょう。

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和梨と洋梨

梨はバラ科ナシ属の果実で、和梨・中国梨・洋梨の3種類に大別されおり、いずれも中国が原産となっています。

日本の梨の大部分を占めているのは和梨になり、洋梨も和梨ほどではありませんが流通されており、秋~冬の旬の果物となっています。

中国梨は売場に並ぶこともほとんどなくマイナーな存在ですので、 一般的に梨は和梨と洋梨の2種類 と思っていればよいでしょう。

和梨の主な品種

和梨(以下、梨と表記しますは、歴史ある果物の1つであり、数多くの品種が存在しています。

そして、それらの品種はさらに 皮の色によって「赤梨」と「青梨」の2種類に分けられています 

赤梨には、果皮が茶色(褐色)である品種が該当します。
代表的な品種としては、幸水、豊水、新高、新興などがあげられます。

青梨は、二十世紀などの果皮が緑色の品種が該当します。
数多くの品種が該当する赤梨に比べると、青梨の品種は非常に少なくなっています。

それでは、上記で挙げた5つの品種について詳しくみていきましょう。

幸水

 和梨の中で最も生産されているのが、幸水です 
それゆえに、「梨と言えば幸水!」という人もいるほど。

外観的な特徴として、お尻のくぼみが深いということと、果皮が個体によっては茶緑色のものも存在するということがあげられます。

 甘みが強く、果肉が柔らかく、果汁もたっぷりでジューシー な梨です。

豊水

幸水に次いで生産量が多く、双方、甲乙つけがたいほどの人気と知名度があります。

 果汁が豊富で、甘さの中に酸味のバランスがよく濃厚な味わいが楽しめます 

幸水よりも若干大きく、また日持ちもよいところが嬉しいですね。

新高

「にいたか」と呼ぶこの梨は、幸水、豊水に次いで生産量第3位となっています。

 特徴は他の梨と比べると格段に大きいこと で、例えるならソフトボールほどの大きさになります。

 ジューシーで、酸味が少なく上品な甘さ となっています。

二十世紀

 青梨の代表品種 であり、生産量は第4位となっています。
かつては幸水や豊水などの赤梨を凌ぐほどのシェアでしたが、現在では赤梨の人気に押されてしまっています。

最大の特徴ともいえる美しい黄緑色の果皮は、一見すると梨というより青りんごのよう。

 多汁で、甘さの中にも酸味がありさわやかな味わいが楽しめます 

新興

こちらは「しんこう」と呼び、生産量は第5位です。

新高と同じく、ビッグサイズの梨で食べごたえがあります。

また、片親に二十世紀を持っているため、 多汁で甘みと酸味のバランスがよくさわやかな味わい という特徴を受け継いでいます。

貯蔵性が高いことも、特徴の1つとなっています。

洋梨の主な品種

日本で古くからなじみのある和梨に対して、洋梨は割と最近(とはいっても明治時代ですが)に伝来してきた果実になります。

しかし日本の風土は洋梨の栽培に適していないため、一部の地域にしか定着せず、生産地も少なく限られています。

そんな 洋梨は、和梨とは見た目も味わいも異なる性質を持っています 

まず見た目については、和梨はりんごのような球形をしていますが、洋梨はまるでひょうたんのようなくびれた形をしています。

味わいの方は、 和梨がしゃりしゃりとしてさっぱりとした甘みなのに対して、洋梨はとろけるような口どけで濃厚な甘み となっています。

そして最も大きな違いといえば、 洋梨は追熟が必要 だということでしょうか。

追熟されていない洋梨は、本来果実が持っているおいしさが発揮されませんから、はっきり言ってそんなにおいしくありません。

ですから、売場でまだ未熟なものを購入した場合は、ご家庭で追熟して完熟状態にさせてあげる必要があるのです。

ちなみに完熟すると強い芳香を放ちますから、すぐにわかりますよ。

スーパーでの洋梨の扱いは、和梨に比べるとあまり選択肢がありません。
地域にもよりますが、最旬期でも1~2種類あるかどうかというところだと思います。

主な品種は、以下のものが挙げられます。

ラ・フランス

 日本における洋梨の大部分を占めている、代表的な品種です 

その名が示すようにフランスが原産ですが、現在ではその栽培の難しさから、フランスでもほとんど栽培されていません。

 果実はいびつな形をしており、果皮にはサビ(茶色の斑点)が多く 、美しい外観とはいえません。

 そんな見た目とは裏腹にジューシーで上品な甘さとほのかな酸味があり、そしてとろけるような口当たり と、和梨とはまた違ったおいしさを味わえる一品です。

難点は果皮の色が追熟してもほとんど変わらないので、追熟したかどうかの見分けがつきにくいところでしょうか。

ル・レクチェ

こちらもフランスが原産の洋梨で、ちまたでは「幻の洋梨」とも言われています。

それもそのはずで、 強い甘みに独特の芳香、ジューシーさもあって、サビが少なく見た目も美しい と、文句のつけようがありません。

また 追熟させると黄緑色の果皮が黄色に変化する ため、食べごろが簡単にわかるようになっています。

主な産地

和梨と洋梨では、産地も若干異なっています。

まず和梨の場合ですが、幸水と豊水は千葉・茨城・福島といった関東周辺で生産が盛んとなっています。
その他の品種ですと新高は熊本や新潟、二十世紀は鳥取、新興は新潟と鳥取が産地として有名です。

こうしてみると北から西まで、地域を問わず生産されていますね。

一方洋梨ですが、ラフランスは山形、ルレクチェは新潟が主な産地です。

上述しましたが 洋梨は栽培が難しいので、全国的な生産は行われていません 
ほとんどが山形や新潟、その他わずかに青森など東北地方での生産になります。

 和梨洋梨どちらにしても、寒冷地での生産がメイン といえるでしょう。

鮮度チェック方法

 和梨も洋梨も、基本的に見た目や触り心地で判断 します。

見た目は爪などによる傷がついていないかどうか、触り心地は硬くハリがあるかどうかをチェックしてください。

傷んできたものは、そのうちやわらかくなり、放っておくとドロドロに溶けて汁が出てきます。
まぁ、売場にある品物がこんな状態になることはめったにありませんが…。

 洋梨の場合は、色が緑→黄に変色しているかどうかも重要なチェックポイントになります 

黄色に変色していれば、追熟されていて食べごろです。

言い換えると、日にちが経っていて古いということにもなりますが、洋梨はそうして熟成させた方がおいしいのです。

また甘い香りも漂うようになってきますから、完熟状態のものはすぐに見分けがつきます。

ただし、ラ・フランスは変色しにくいため要注意です。

こうしてみてみると、和梨と洋梨では結構違いがあることがおわかりいただけましたでしょうか。

日本人好みのさっぱりとした甘さの和梨と、西洋由来の濃厚な甘さの洋梨、どちらもそれぞれの良さがあります。

ちなみに、私は大の甘党なので洋梨の方が好きです笑
洋梨のコンポートとか、もう最高に甘くてとろけておいしいんですよ。

もし洋梨を食べたことがないという方は、是非一度食べてみて下さい。
その独特の食感に、やみつきになること間違いなしですよ。

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