棚卸の目的・時期・方法って?-会社の業績に関わる大事な作業-

従業員が何やら大勢売場で商品をいじっている…。

こんな光景を皆さんも見かけたことがあるかと思います。

一体、何をしているのか?といいますと、多くの場合棚卸をしているのです。
(単なる売場変更の可能性もありますが)

さて、この棚卸とは一体何のために行われているのでしょうか。

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棚卸の目的

棚卸とは簡単に言うと 今ある在庫の数を数えて、いくら分の在庫を保持しているのか、利益がどれくらい出ているのかなどを把握するための作業 なのです。

また、棚卸によって内引きや万引きなどの不正がないかが判明することになります。

例えば100円の品物を10個仕入れて売場に出し、そのうち6個が売れ残っているとします。

すると普通ならば、ない分の4個は売れたと判断しますよね。

ところが売上を見てみると、なんと3個分の登録しかされていません。

…となると、4個売れているはずなのに3個分しかレジを通過していないので、万引きや内引きが行われたという可能性がでてくるのです。

このように棚卸はとても重要な作業のため、 適当にやっていると会社の在庫高も利益も、正確な数値が出ずとんでもないことに なってしまいます。

棚卸を行う時期

棚卸がとても大切な作業だということはわかっていただけたと思います。

しかし、そんな大がかりな作業を一体いつ行っているのでしょうか?

多くの企業では 9月や3月に決算棚卸といわれる、1年の中でも最も重要な棚卸を行って います。
(一部の企業によっては12月など、違う月に行っていることあります)

この決算棚卸は、基本的に1日で店内の全ての商品を数え上げなければならず、想像以上にハードな作業となっています。

なお 棚卸日は通常営業であるところもあれば、店休日としたり、営業時間を短縮する措置を取っている企業も あったりと、各々によって対応が異なっています。

ちなみに会社によっては、もっと高頻度(例えば週1だったり、月1だったり)で実施しているところもあります。

正直な所、 棚卸の頻度が高い会社は業績に何らかの問題があることが多い のです。
(うちの会社がそうなんですけどね…)

それは何故なのかって?詳しくは以下の引用文をお読みください。

(前略)

決算日以外の棚卸は”実地棚卸”と言います。

では、なぜ実地棚卸を年に何度も行うかというと、帳簿上の棚卸(帳簿棚卸)とのズレが発生するからです。

(中略)

こうした、棚卸ロスはどんな組織にも発生します。

その要因としては、店頭での盗難。商品が何らかの要因で売り物にならない(B品)。等様々な要因が考えられます。

要は、この ロス率が大きいから何度も実地棚卸を在庫を合わせる必要があると、棚卸の回数が多い組織は推測 されます。

引用元:http://www.apalog.com/fashion_soroban/archive/184

引用させていただいた記事元は、アパレル関係についてのページなのですが、根本的な考え方はスーパーでも同じです。

棚卸の方法

では、そんな面倒くさい棚卸の方法はいかがなものかといいますと…。

まず、棚卸を行う人間は各企業によって異なり、 数えるのは従業員が行うところもあれば、大手企業だと棚卸専門業者を呼んでやってもらっていたり します。

誰が行うにせよ作業の内容は、 商品の数を1つ1つ人力で数え上げる という、非常にシンプルなものとなっています。

うちの店では専門業者を呼んでもらえないので、従業員総出で棚卸を行います。
いつもは退勤時間厳守で帰る主婦パートも、自分の担当箇所が終わるまで帰ることができません…。

しかも営業中に棚卸をするので、不具合もいろいろ生じます。

まず、普段行っている自分の仕事は全て後回しになってしまいます。

もちろんお客様の接客も行わなければならず、何処まで数えたのかわからなくなることもしばしば…。

そんな時は数え直したりもしますが、なかなか全て正確に数えるのは正直難しいです。

 数えた後はハンディターミナルに入力する、指定の用紙に記入するなどして、本社にデータを送信 します。
(※ハンディターミナル…発注やロス管理の際に使われる機械。よく宅配業者の人がバーコードをスキャンしているアレです)

各店の各部門からデータを送られた本社は、不備がないかのチェックをします。
もしあまりにも 異常な数値が出ていた場合は、注意勧告 されます。

そして最悪の場合、もう一度数えなおすことを命じられるのです。

数値の改ざんは、絶対ダメ!

棚卸を行うと、ロス率や粗利率など様々な数値がデータ化されます。

そして 部門ごとや店舗ごとのデータを見比べ、各店・各部門で優劣をつけられる のです。

例えば「A店の青果部門は全店の青果部門の中で一番よかった」「B店は店全体の粗利率はいいけど、惣菜部門単体の粗利率は全店で最下位だった」

このような 優劣をつけることで、各部門の担当者・バイヤー・店長の競争意識を高めさせている のです。

もちろん担当者はいい数字を出したいと思っていますので、日々の在庫やロス率には非常に神経を使っています。

しかし、思うような数値が出なかったとしても、そもそもその値を改ざんしてしまえば、わからないのでは?と考えた方もいるかもしれません。

ところがそのような小細工を致したところで、バレてしまうのがオチです。

前述したとおり、 棚卸で出てきたデータは本社が確認しますので、不審点があればすぐに発覚 してしまいます。

万が一そんなことをしてしまった場合、 最悪クビか恩情されたとしても降格や左遷は間違いない でしょう。

会社の業務数値を改ざんするのですから、それ相応の処罰が下るのは当たり前のことですし、皆さんは絶対行わないでくださいね!

最後の方はちょっとダークな話になってしまいましたね汗

棚卸はスーパーだけならず、ドラッグストアやコンビニ、その他アパレルなど小売業なら必須の作業となっています。

売場で大勢の人が一生懸命商品を数えていたら、恐らく棚卸中ですので、温かく見守ってあげて下さい(汗)

作業を見ている側からすれば、「ただ商品の数を数えるだけでいいなんて、楽そう~」と思われるかもしれませんが、ひたすら集中して商品を数え続けなければならず大変なんです泣

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