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せりと三つ葉、違いはあるの?-どちらも彩りにかかせない-

あなたはせりと三つ葉が一緒に並んでいたら、どちらを買いますか?

どちらも似たような形だし、安い方を買って適当に使っているという方も多いことでしょう。

ところが、この2つは意外にも細かな違いがあるのです。

その違いとは一体、何なのでしょうか。

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春の七草で有名!せり

せりはセリ科に属する多年草で、全国各地の湿地やあぜ道などに自生しています。

その歴史は古く、東洋で2000年ほど前から食用とされており、日本では奈良時代にはすでに食されていたとも言われています。

現在では 春の七草の1つとして、なじみのある野菜 となっていますよね。

 独特の香りが特徴 で、主に七草がゆやきりたんぽ鍋・せり鍋などに用いられています。

葉が競り合っているように見える、せり

実はせりの仲間だった?!三つ葉

三つ葉はせりと同じくセリ科の多年草なのですが、せりはセリ属に分類されているのに対して、三つ葉は三つ葉属という別のカテゴリーに属しています。

しかしせり科という大分類が同じわけですから、せりと三つ葉はほぼ同類といっても過言ではありませんね。

日本もしくは中国が原産とされており、せり同様に自生物と栽培物の両方が混在しています。
ちなみに栽培が始まったのは、江戸時代からなんですよ。

三つ葉は細かく分類すると「糸三つ葉」「切三つ葉」「根三つ葉」の3種に分けられ、 普通三つ葉といえば「糸三つ葉」を指します 

実際、現在店頭に並んでいる三つ葉のほとんどがハウス栽培された「糸三つ葉」になります。
そのため売場では通常、「三つ葉」としか表記されていません。

この糸三つ葉(青三つ葉と呼ぶこともあります)は年中出荷されているため、価格も安定しています。
三つ葉に限らず、ハウス栽培ものは野菜が高騰している際にも比較的相場変動の影響を受けにくいのです。

 糸三つ葉の特徴は、根元にスポンジが付着している点と、茎の部分も青いという点 です。
なぜ茎が青くなっているのかというと、日光にさらされたことによって光合成が行われたからです。

 さわやかな香りを持っており 、主に丼ものなどの彩りに用いられています。

せりはメイン、三つ葉はサブ食材といえる

画像で見ても、なかなかぱっと見の違いはわかりにくいですかね…。

見分け方としては、 1つの茎に葉っぱが三つついている=三つ葉 と思っていればOKです。

ちなみに、三つ葉の名前の由来は葉っぱが三つついているから、なんですよ。
せりは葉が競り合うようにして生えているから、というところから名づけられました。

そして実は歴史的にも違いがあり、三つ葉よりもせりの方が古くから食されているのです。

せりが春の七草であることは有名な話ですが、この春の七草を食べる風習は古代(一説には平安時代)から続いています。
一方三つ葉が食べられるようになったのは、もっと後の時代からといわれています。

そもそも 三つ葉は「みつばせり」と呼ばれることもあり、せりの亜種が三つ葉と考えられている のです。
ですから、せり≒三つ葉といえるでしょう。

しかし、 せりは七草がゆやきりたんぽ鍋・せり鍋の具材としてメインにもなるのに対して、三つ葉は彩りのための飾りとして用いられることが多く、サブ的な存在だといえる でしょう。

個人的には、メインで使用することが決まっている七草がゆやきりたんぽ鍋・せり鍋以外では、無理してせりを使う必要はないと思っています。

というのもせりは地域にもよりますが、年中を通して入手できる食材ではないので、使用したくとも使用できないという事態も起こるからです。

三つ葉ならどこの店に行っても通年取り扱いがある定番商品なので、三つ葉を代用して使ってみてはいかがでしょうか。

主な産地

せりと三つ葉で産地は若干異なっていますが、北日本~東日本での生産が多い傾向になっています。

まず せりの名産地は宮城と茨城で、全生産数の半数ほどを占めています 
宮城はせり鍋の発祥地ともなっていますから、納得ですよね。

 三つ葉は千葉・茨城・愛知・静岡が主な産地 となっています。
関東や東海地方の太平洋側に集中しているような感じで、特に茨城はせりの生産も盛んとなっています。

鮮度チェック方法

せりも三つ葉も葉物なので、まず葉の部分をみます。

 黄色に変色しているものや黒っぽい斑点が出ているものは、鮮度が悪いもの なので避けましょう。
傷んでいる箇所が僅かならば、その部分を切り落として使う手もありますが…。

それから、 葉や茎が溶けているものもアウト です。
個人的には葉の変色よりも、溶けている方がより状態が悪くなっていると感じます。

このような葉物全体に言えることですが、ぱっと見は綺麗でも、中身を広げたら傷んでいる箇所が出てくることもあります。

鮮度チェックはもちろん店側も行っていますが、1房1房の確認まではしません。
袋越しにざっと表と裏の両面を確認して、傷みがみられなければ大丈夫だろうという感じです。

ですから、少しの傷みならご家庭で切り落として使っていただけるとありがたいです…。

せりと三つ葉は何となく似ているなぁと思っていましたが、まさか同じせり科だったとは驚きですよね。

ただ、その価値は大きく差があるような気がします。

私が住んでいる地方ではせりが並ぶのは年末くらいなので、せりを見かけると「今年も1年終わりかぁ」と感慨深くなります。
お値段もせりは三つ葉の倍近く高いので、なかなかなじみがありません…。

そのようなこともあってか、せりには高級なイメージを持っています。
一方三つ葉は定番商品なので、いつでも手に入る=庶民的なイメージですね。

皆さんの地方ではせりと三つ葉、どちらがなじみ深いのでしょうか…気になりますね。

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