
多くのスーパーは、人手不足に悩まされています。
人手不足に陥ると勤務時間が増やされたり、自由に休みを取れなくなったりという弊害が起こるようになります。
そのせいでさらに人手不足に陥るという、負の連鎖が続いてしまうことも。
果たして、人手不足になってしまう理由とは…?
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勤務条件が合わない
まず、働くうえで最も重要視されるのは勤務条件ですが、条件が合わないところでは初めから働こうとは思いませんよね。
スーパーの勤務条件は、なぜ懸念されてしまうのでしょうか。
土日祝日が休みにくい
家族と離れている独身の方や、がっつり稼ぎたいフリーターならともかく、 主婦や学生にとって土日祝日が休みにくいとなると、働く上で大きなネック となってしまいます。
その理由として、まず主婦は生活の軸が自分よりも旦那と子どもに置かれるということがあげられます。
旦那の会社・子どもの学校が休みになる土日祝日は、家にいる旦那・子どものために食事を用意したり、子どもの部活の送迎なども行わなければなりません。
また学生も時間を気にせず友達や恋人と遊んだり、部活やサークル活動を行ったりと、土日祝日に予定が詰まっていることがしばしばあります。
そのため、 土日祝日の出勤を避けたい主婦や学生(特に主婦)にとって、スーパーでのバイトは避けられる傾向にある というわけです。
その対策として、店側は日・祝日は時給アップなどの対策を講じて、少しでも人材を確保しようとしています。
しかし家族や友達との時間を大切にしたい主婦や学生さんにとっては、時給がどれほどよくても、妥協することはありません。
早朝からの勤務を求められる
こちらも上記と同じく、主婦や学生にとって難しい勤務条件となっています。
それには スーパーでの仕事の多くは早朝に集中していることが大きく関係しています 。
なぜなら荷物の搬入が早朝6~7時頃に行われ、開店に間に合わせるためには、搬入された荷物をすぐに売場に並べていく必要があるからです。
そのため早朝6~7時頃、遅くとも8時頃までには出勤できる人間をスーパーは求めているのですが、そんな早朝から家を空けることができる主婦の数は限られています。
実際、子どもや旦那を見送ってからでないと、出かけられないという方も多くいらっしゃいます。
学生も、通常朝から時間が空いているということはほとんどありません。
つまり スーパーで働く主な層である主婦や学生のうち、早朝勤務が可能な人間は限られているため人手不足となる のです。
スーパーで働くことに対する印象がよくない
実際働いてみたら、心配するほどでもなかった…という人も多いのですが、やはり楽しく働ける環境なのかは、重視したいポイントです。
人間関係が難しそう
スーパーで働く人間の大多数を主婦が占めているため、人間関係が難しそうだと思っている方も多くみられます。
具体的には、 お局さんと上手くやっていけるのかどうか、新人はいじめられるのではないか、という点で不安を感じる ようです。
女性は会話する能力や誰かに共感する感情が発達しているため、常に誰かとコミュニケーションを図ろうとするのです。
そして必然とグループができあがっていくのですが、みんながみんな仲良くなれるわけではありません。
相性が合う合わないもありますし、お局さんが幅を利かせていたりするため、派閥やいじめが起こったりもします。
そんな主婦たちの中で、上手くやりあっていくことは至難の業です。
いくら「アットホームな職場です」「優しい先輩が丁寧に指導します」などと書いてあっても信用してはいけません。
むしろ「そのような文言を載せているところほど、怪しい」とまで巷では言われてしまっているのです。
上記の様々な要因が相まって、 「スーパー=主婦が多い=人間関係が難しそう=働きたくない」というイメージが作り上げられ、そのことが人手不足の理由の一因となってしまっている のです。
ダサい・雰囲気が悪いイメージ
何度も繰り返しますが、スーパーで働く人たちの大多数は主婦で占められています。
若者の中には短絡的に主婦=おばさんと考え、「おばさんばかりのスーパーで働くなんてダサい」と思っている人も少なくありません 。また、ドラマなどでも度々”スーパーで働く主婦”が登場することがありますよね。
その多くは生活に疲れた主婦という設定で、いじめや万引きなどのあまりいいイメージが持てないシーンが多く出てきたりしています。
メディアが「スーパー(で働く人間)は地味・暗い」という扱いを行うことによって、スーパーで働くことへのイメージを悪くしている とも考えられます。待遇がよくない
お金を稼ぐことだけに重点を置いている人にとって、待遇の良し悪しは1番重視する項目です。
接客業の中では他の業種に比べて時給が低い
みなさんが、働くうえで1番気にしている点といえば、時給の高さではないでしょうか。
スーパーの時給は他の接客業(例えば飲食やアパレルなど)と比べると、残念ながらスーパーは時給が低い傾向 となっています。その傾向は都会よりも主に地方で大きく、私の住む地方都市を例に挙げますと、スーパーが時給およそ800円~に対し、飲食・アパレルは時給およそ900円~と、なんと100円もの差が発生しているのです。
時給が100円違えば、1か月の差は1万以上にもなりますから、これは大きいですよね!
仕事の好き嫌いは別として単純にどちらを選ぶかなら、当然時給が高い方を普通は選びますから、
あえて時給の低いスーパーを選ぶ人は少なくなります。
しっかり稼ぎたいフリーターにとって、時給の低さ=給与の少なさは死活問題なのです。
まかないなど食事補助がない
こちらもフリーターや学生から遠慮される理由の一つになります。
働きながらも食事がタダもしくは安価で取れるまかないなどの食事補助は、主に1人暮らしの男性にとってはバイトを選ぶうえでの重要なポイント になっています。それもそのはず、1人暮らしだと自炊するよりも食事補助を利用した方が食費が安くなるからです。
スーパーには、飲食店であるようなまかないや食事補助はありません。
社員食堂が付随していて、バイトでも利用可能な店もあるようですが、そのようなケースはまれです。
そのため食事を取る手段として、自分で弁当を用意して持参するか、店内の弁当やパンを購入するか、はたまた外食するかのいずれかになります。
店内で弁当などを購入するにしても、割引などの優待はないことがほとんどから、毎日食事を購入するとなるとかなりの金額になってしまいます。
お弁当を持ってこれるのなら、また少し事情は変わりますが、なかなか難しい話かと思います。
スーパーが人手不足である原因がこんなにも多岐に渡っているだなんて、思いもしなかったのではないでしょうか。
もちろんスーパーで働くメリットもありますが、人手不足となっている労働条件の悪さや、人間関係といった問題を考えると、なかなか勤務するまでに至らないのかもしれません。
スーパーに限った話ではありませんが、自分が働くところについてはいい点も悪い点もしっかり踏まえたうえで、納得して働くのが一番です。
他にもスーパーの内情についての記事はたくさんありますので、そちらも参考にしてくださいね。
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