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スーパーでの仕事内容、こんなことしてます!-レジや品出しなど-

スーパーの従業員イメージ図

「スーパーでは、いったいどんな仕事をするのか詳しく知りたい」

そんなふうに思っている人、けっこう多いのではないでしょうか?

スーパーはさまざまな部門、一般的な言い方であれば部署が集まって、ひとつの店を形成しています。

しかし、スーパーでの仕事は扱うものが部門ごとに異なるだけで、基本的な仕事の内容はほとんど共通しています。

とはいえ、青果・鮮魚・精肉・惣菜の生鮮部門と、食品・日配部門では毛色が違っています。

そしてレジ部門は、生鮮部門やグロッサリー部門とはまったく異なり、独立した部門となっています。

そこで今回はスーパーでの仕事内容を、各部門共通の仕事(レジ部門除く)・生鮮部門特有の仕事・レジ部門の仕事の3種類にわけて紹介していきます。

この記事を読めば、きっとスーパーで仕事をしているイメージがつかめるはずです。


各部門共通の仕事(レジ部門除く)

まずはじめにレジ部門を除いた、各部門に共通している仕事からみていきましょう。

主な仕事として品出し発注といった作業があげられますが、その他にもさまざまな作業を行っています。

売場での作業のみならず、売価の設定・変更ポップの作成といった、事務所で行うような作業もあります。

荷降ろし

スーパーでは、商品はカゴ車や長台車に積み込まれた状態で店に搬入されます。

そして、自分たちで 載せられている荷物をひとつずつおろしていく荷降ろし作業を行っていきます 

荷物いっぱいのカゴ車商品はこのような状態で搬入される  商品を荷降ろしするさいにはその商品がすぐに売場に出せるものかどうかを判断し、仕分けます 

すぐに売場に出せるものでしたら、そのまま品出しをしてしまいましょう。

まだ売場に出せないものは、冷蔵庫やバックヤードに在庫として保管することになります。

商品を保管するさいには、いつ届いた荷物なのか・何の荷物なのかということがわかるように考え、整理整頓しましょう。

在庫の整理整頓ができていないと、商品を探し出すタイムロスなどが発生してしまいますから、気をつけてください。

品出し

スーパーでのお仕事といえば、品出しを思い浮かべる人も多いでしょう。

どんな作業なのか、みなさんもなんとなく知っているかと思いますが、念のために説明をしておきます。

 品出しとは、商品を売場に出して陳列すること です。

とりわけ、売場で少なくなっている商品があれば、在庫をバックヤードから持ってきて補充することを指すことが多いですね。

 スーパーでは商品が売れて少なくなってきたら品出しをする、この作業が繰り返されている わけです。

しかし、適当に商品を並べればいいというわけではありません。

賞味期限の古いものを手前に出す、乱れている陳列を整えるといったことを意識して行わなければならないのです。

品出しは単純作業で簡単そうに軽く考えている人もいますが、実際には丁寧かつスピーディーな作業が求められるため、神経を使う作業だといえるでしょう。

売価の登録・変更

スーパーで重要な仕事として、売価の登録や変更をすることが挙げられます。

具体的には、 新規入荷した商品の売価をバイヤーの指示に従って登録したり、特売になる商品を特売価格に設定 したりします。

いずれの操作も事務所にあるパソコンを使い、商品をスキャンし価格を入力すれば完了します。

事務所のパソコンはレジと社内LANでつながっているため、操作をすれば即時にレジへ反映されます。

 売価の登録や変更を行うさいは、価格や設定日時を間違えないように注意しなければなりません 

レジ操作イメージ図設定した価格が反映されているかの確認は必須!

定番商品であればプライスカードの価格、特売商品であればチラシの価格と相違がないか、しっかりチェックすることが大切です。

もしも表記されている価格と実際の価格が違っていると、売価変更ミス(略して売変ミス)となってしまいます。

売変ミスはお客さまからのクレームの元になったり、売上や利益に影響が出たりしますから、極力ミスをしないように気をつけましょう。

参考 値札と実際の価格が違ってる!その原因は?!-ほぼ売変ミス-

プライスカード・ポップの作成

各商品には価格が表記されたプライスカードや、さらに商品の特徴などプラスアルファのアピールを加えたポップが取り付けられています。

プライスカードやポップは商品によって、本社で作成してくれるものと、店の従業員が作成しなければならないものとの二通りあります。

従業員が作成する場合は パソコンの専用ソフトを使用し印刷する、ブラックボードに手書きする、厚紙に手書きしてラミネートするなどの方法を用います 

avatar

管理人

ドン・キホーテの大きな手書きポップをついつい見てしまう方も多いでしょう。あのポップは、ポップライターという専門職の方によって作られているのです。とても手間暇かかっているようですが、注目させるという点では店の作戦成功といえるでしょうね。

作成したプライスカードもしくはポップを商品に取り付けるさいには、商品の価格と記載の価格に相違がないよう、確認をしっかり行ってください。

この確認を怠ると、売変ミスとしてお客さまからクレームが出る要因となってしまいます。

そのためできるなら、売価の登録や変更とプライスカード・ポップの作成は連動して行うことをおすすめします。

値引き

 売場にある商品は定期的に値引きをし、賞味期限または消費期限内に売りさばいていかなければなりません 

値引きする頻度は商品によって異なり、生鮮品と日配品は毎日、一般食品ですと月に一回程度行われています。

生鮮品と日配品は、賞味期限または消費期限の数日前で20~30%引き、当日に半額にすることが多くなっています。

avatar

管理人

青果部門の場合、生の野菜や果物には期限がついていないので鮮度チェックを行い、その状態によってどれだけ値引きするかを各担当者が決めることになります。明確な基準がないため、担当者の手腕が問われる作業でもあります。

値引き作業自体は 対象の商品に値引きの印字がされたシールを貼っていくだけなので、誰でも簡単に行うことができます 

参考 値引きシールの種類と特徴!貼り替えを防ぐ工夫も…-レジにも配慮-

商品の値引き目当てで来店するお客さまも多く、お客さまは期限が迫っているのに値引きされていない商品を見つけるとすぐさま指摘してきます。

指摘がクレームに発展することもありますから、値引き忘れをしないように気をつけましょう。

発注

各店で売られている商品は、それぞれ部門の担当者が発注をして仕入れています。

しかし、単純に品切れしている商品を発注すればいいというものではありません。

なぜなら、発注ひとつで部門の売上や利益が左右されるからです。

発注数が実際の売れ数より多すぎても在庫になり、逆に少ないと品切れしてしまうため、うまく一日で売り切れる数を発注しなければなりません。

生鮮部門は特に鮮度が求められますから、よりシビアな発注が求められます。

発注をする従業員実際に売場を見ながら発注することが大切

一般的には、 前年の買上点数や天候・気温などのデータを参考にして売れ数を予測することが多い ですね。

もちろん、売場を直接確認することも忘れてはいけません。

発注にはEOS/EOBというシステムが用いられていることがほとんどで、一部ではFAXや電話で発注しているところもあります。

近年では自動発注システムを導入している企業も増えてきていますが、まだまだ人の手で発注作業をしているところが多数となっています。

生鮮部門特有の仕事

青果・鮮魚・精肉・惣菜の生鮮部門では各部門共通の仕事に加え、日配部門や食品部門にはない特有の仕事もこなしていくことになります。

つまり生鮮部門は、日配部門と食品部門よりも作業の幅が広いわけなんですね。

非生鮮部門から生鮮部門に異動すると、まずその作業の多さに驚くことでしょう。

商品の製造・加工

非生鮮部門部門と生鮮部門の大きな違いは、商品の製造・加工の有無です。

生鮮部門の商品はそのまま売場に出すことができるもの、製造や加工が必要なものとに分類されます。

製造や加工をしなければ商品として出せないものに関しては、各部門内で作業を行って商品化することになります。

なんだか難しそうに思えるかもしれませんが、 主な作業は計量したり容器に入れたり、シールを貼ったりなど 、とっても簡単なことばかり。

関連 スーパーの生鮮部門、製造・加工とはどんな作業?-カットや値付など-

50代~60代の未経験者さえも1ヶ月で十分に慣れることができますから、安心してください。

鮮度チェック

野菜や果物の鮮度を確認する鮮度チェックは、青果部門にとって大切な作業です。

鮮度が悪くなってきた商品は値引きをして早く売り切る必要がありますが、当然ながら生の青果物には賞味期限(消費期限)が記載されていません。

そのため 担当者が商品を自らの目で見たり手で触ったりして、鮮度が悪くなっていないかどうかを判断する ことになります。

鮮度チェックイメージ図商品をひとつずつ、丁寧に確認することが大切

ふだんから青果物に触れている人であれば、鮮度チェックはとても簡単な作業だと思えることでしょう。

しかしほとんど青果物に触ることがないような人の場合は、鮮度の見極めができず、劣化した商品を見逃してしまうことも。

とはいえ経験を積みさえすれば、誰でも容易に鮮度の良し悪しを判断できるようになりますから、心配は無用です。

バックヤードの清掃

生鮮部門は朝から夕方まで商品の製造や加工を行いますが、その日の作業を終了したらバックヤードを清掃します。

 使用した器具の洗浄や片付け、ゴミ捨てや床掃除にいたるまで一通り行い 、翌日の朝きれいな状態で仕事を始められるようにしておく必要があります。

プロ並みの仕上がりを求められることはなく、学生バイトでもできるようなレベルの作業になります。

家庭の掃除の延長線だと思ってもらえれば大丈夫です。

レジ部門の仕事

レジ担当者はレジ打ちだけではなく、さまざまな作業を一日のなかで行います。

お箸やスプーン、レジ袋などの備品を準備したり、外のゴミや牛乳パックなどの片付けをしたり。

このようにお客さまが利用するサービスに関連する仕事は、すべてレジ担当者が受け持つといっても過言ではありません。

もちろんレジを使用するための準備や、閉局処理もレジ担当者自身で行わなければなりません。

レジの立ち上げ、釣銭準備

朝イチから勤務するレジ担当者は、 開店までにレジの立ち上げと釣銭の準備をする必要があります 

この2つの作業が両方とも完了することではじめて、お客さまを迎え入れる体制が整うのです。

まず レジの立ち上げというのは、レジのPOSシステムを起動させ、いつでもすぐに利用できる状態にする ことを意味します。

POSシステムはアプリの一種なので、レジ本体の電源を入れたあと、クリックひとつで稼働させることができます。

次に 釣銭の準備は、金庫や自動出入金機と呼ばれる機器から金銭をおろし、各レジに補充しておく ことを指します。

多額の金銭を管理する大切な作業ですので、釣銭準備はふつうレジチーフが行っています。

レジ打ち

レジ打ちは、レジ担当者がメインで行う作業です。

 一連の流れとしては商品をスキャンし、お会計をする ということになります。

店が忙しいときや新人教育中のレジでは、スキャンする人と会計処理をする人とに分かれてレジ業務をこなす、2人制という体制を取ることもあります。

レジ打ちイメージ図2人制は1つのレジに2人が入り、役割分担する

そのさいには新人にスキャン作業をさせ、ベテランが会計処理をすることが多いですね。

しかし、どちらも甲乙つけがたいほど大変な作業となっています。

お客さまは、従業員の動きや態度をよくチェックしているもの。

そのため少しでもお客さまが不満を感じれば、すぐにクレームを入れられてしまいます。

お客さまが持ってこられた商品、お客さまから出されたお金・カード類などを扱うさいには、慎重かつ丁寧にを心がけましょう。

レジ周りや店内外の清掃・片付け

レジが暇なときは、レジ周りや店内外の清掃・片付けを行います。

 買物かごやカートの整理整頓をしたり、サッカー台やレジカウンターを拭いたり 

専門の清掃員がいない店では、 各種ゴミ捨てもレジ担当者の仕事に組み込まれていることも あります。

いずれの作業も一言で表すなら、お客さまがつねに利用されるところを清潔に保つ、ということになります。

お客さまが快適に買い物をしていただくには、店内外がきちんと清掃されていることが必要不可欠ですからね。

もちろん掃除はレジ担当者だけではなく、従業員全員でするべきことです。

しかし一番お客さまと接する機会が多く、お客さまにとって身近な存在であるレジ担当者が代表に立って、美しい店を作り上げていくべきともいえるでしょうね。

備品の補充

 お客さま用の割りばし・スプーンまたレジ袋といった備品は、随時レジカウンターやサッカー台に補充しておかなければなりません 

レジ担当者が渡すにせよ、お客さまがセルフで持っていくにせよ、完全になくなってしまう前に補充しましょう。

備品を切らしたままほったらかしになっているようでは、お客さまからサービスの悪い店だという印象を抱かれてしまいますからね。

また、お客さまの目の前で補充をすることもスマートではありませんから、できるかぎり避けましょう。

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管理人

備品が少ない状態でレジが混雑し、途中で切らしてしまったこともあります。そんなとき「少々お待ち下さい」と備品を補充するのですが、お客さまからの視線が痛かったですね…。たしかに待たされる側からすれば、「あらかじめしておけばいいのに」と思いますよね。

レジ締め・レジ点検

レジ担当者が行う作業としてもっとも重要なのは、ずばりレジ締め(およびレジ点検)です。

レジ締めはそのレジを閉じるとき最後に、レジ点検は担当者が交代するときなど、そのレジの稼働途中に行われることが一般的です。

いずれも レジに打ち込まれた売上金額と、実際の売上金額が合致しているかを確認することが目的 となります。

まずレジにある釣銭を数え、現在の売上金がいくらなのかを明確にしていきます。

次に売上データを画面上でチェックし、すでに求めてある売上金の数値と一致しているか調べます。

もし 売上データの数値と、手元にある釣銭の金額が合わないようであれば違算となってしまいます 

違算は釣銭の数え間違え、もしくはレジ打ち込みの間違えのどちらかによって引き起こされると考えられます。

万が一、違算を出してしまった場合は厳重注意のうえ、始末書を提出させられる可能性があります。

そして複数回にわたって違算が繰り返されるなど、程度が重いと判断されると懲戒解雇(クビ)となることも…。

そう、違算が出ることは店にとって大きな問題となるのです。

レジ締め・レジ点検を行う理由は、ずばり違算が出ていないかを調べるためといっても過言ではありません。

ですから、レジ締め・レジ点検はあせらず丁寧に行うようにしましょう。


スーパーの仕事といえば、品出しレジ打ちといったイメージを抱いている人が多いようですね。

しかしそれだけではなく値引きをしたり、発注をしたりといった作業もまた、スーパーにおいてメインの仕事となっています。

また荷降ろしバックヤードの清掃などといった、地味な作業も自分たちで行わなければなりません。

どうやらスーパーは、さまざまな種類の作業をこなす必要があるようですね。

そしてさらにスーパーは部門ごとに扱う商品が異なっていますが、部門が違えば作業の難易度や頻度も大きく変わってきます。

たとえば発注ひとつにしても、生鮮部門や日配部門と非生鮮部門とでは、だんぜん前者のほうが難易度は高いといえます。

値引きの作業ですと、生鮮品や日配品ですと毎日行わなければなりませんが、非生鮮部門では月に数回程度ですみます。

このようなことからスーパーで働くさいには、どこの部門に所属するかを考えることが大切だといえるでしょう。

それぞれの部門について知りたい方は、ぜひ下記の記事を参考になさってください。

参考 スーパーの各部門、いい点悪い点を紹介!-おすすめランキングも-
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