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野菜の詰め放題…土物が多いのはなぜ?-店も客も得するから-

みなさん、野菜詰め放題は好きですか?…好きですよね!

一生懸命袋に詰めて詰めて詰めまくっている姿から発せられる熱気は、筆舌につくしがたいものがありますが笑

さてそんな野菜詰め放題ですが、対象となる野菜としてじゃがいも・にんじん・たまねぎといった土物が選ばれることが多くなっています。

他の野菜もいろいろ選べることができればいいのに、一体なぜ土物ばかりが詰め放題に使われているのでしょうか。

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利益が取りやすい

詰め放題は利益度外視とはいえ、できる限り利益を取りたいと店側は考えています。

そこで重宝されるのが、じゃがいも・にんじん・たまねぎといった土物野菜なんです。

これらの 土物野菜は他の野菜に比べると相場変動が少なく、大量に安定した供給が可能となっており、そのことから粗利も取りやすくなっている のです。

葉物野菜など、天候によって収穫量が大きく左右されるものは相場の変動が激しく、それにともなって売価も原価ギリギリか下手したら原価以下になることもあります。
原価と売価がほぼ等しいということは、当然利益もほとんど出ません。

ここで、粗利がどういう意味なのかいまいちわからない…という方もいるかと思いますので、例を用いて解説します。

例えばある品物の原価が20円で売価が38円だった場合、粗利は18円です。
計算式は売価-原価=粗利なので、38-20=18となります。

また、 原価に対する売価の割合を示す粗利率も重視 されます。
青果部門の場合は、約25%を最低でも目指さなければなりません。

上記の例を粗利÷売価×100=粗利率の計算式に当てはめてみると…18÷38×100=47.3となり、粗利率はなんと47%もあるということがわかります。
(ちなみに、通常土物野菜の原価や売価は、1個あたりではなく1箱あたりの規格で示されていることがほとんどです)

このように 土物野菜は利益を取りやすいので、よく詰め放題の野菜に選ばれる というわけです。

訴求しやすい

土物野菜(ここではじゃがいも・にんじん・たまねぎを指します)は煮物にもよし、炒めてもよし、スープや生サラダにしてもよしの万能選手です。

これほど用途が幅広い野菜は、他にはないのではないでしょうか。

しかも、じゃがいももにんじんもたまねぎも、カレーやシチューでは一緒に使うことが多いですよね。
ということは、じゃがいもだけでなく、にんじんもたまねぎもついでに買う必要があるというわけです。

つまり、 お客様に対して訴求がしやすい のです。
(訴求…簡単にいえば、商品を購入してもらうためのアピールです)

カレーやシチューにどうぞ!とカレーのルーやシチューのルーを置けば、立派な関連陳列となり、それらも購入していってくれる可能性が高まります。

例えばピーマンやなす、きゅうりが詰め放題だったとしても、用途が限られていて、なかなか手を伸ばそうとは思いませんよね?

食材の関連性も低いですし、メニューとして訴求するのが難しいわけです。

お客様が野菜を買う際には価格はもとい、今日の献立は何にしようか?という点を重視しています。
ですから、カレーやシチューというふうに 具体的なメニューとして商品を訴求できれば、その分購入に繋がりやすくなる のです。

日持ちする

そして、土物野菜は訴求もしやすく、 何より日持ちするという点もメリット となっています。

野菜詰め放題では今すぐ必要でなくとも、お買い得感につられてついつい購入してしまうお客様が多くいらっしゃいます。

用途もろくに考えずに購入してしまうと、問題になるのは日持ちがするのかどうかという点です。

きゅうりやなすなどあまり日持ちしないような野菜だと、無理矢理使ってしまうしかありませんし、なにより詰め放題特有のお買い得感が薄れてしまいます。

家族みんながきゅうりやなすが好きなら、一度に使い切ることもできますが…そうでなければ、何日か日数をかけて、少しずつ使っていくしかありません。

そうこうしているうちに、せっかくたくさん詰め放題でゲットしたのに、腐ってしまい使い切れずに捨てるはめになってしまいます。

 土物野菜ですと日持ちがするため、購入したからといってすぐに使う必要もなく、自分の好きなタイミングで使うことができます 

かたくて押しつぶれない形状

詰め放題では、できる限りたくさん詰めたいものですよね。

そんなときピーマンやきゅうりだと、押しつぶされて変形してしまったり、折れてしまったりする可能性があります。
いくら気にならないとしても、どうせ買うならきれいなものの方がいいですよね。

 土物野菜でしたら、かたくてしっかりしているので、どれだけぎゅうぎゅうに詰めても変形することはありません 

 商品がつぶれないか折れないか気にせず、思い切り詰めることができるので、その点もお買い得感につながっている のではないかと思います。

せっかく野菜の詰め放題があっても、いつも土物ばかりでつまらないなぁと思っている方もいるかもしれません。

しかし土物野菜が選ばれる理由として、粗利の取りやすさや訴求のしやすさといった店側のメリットや、詰めやすく日持ちするといったお客様側のメリットがあるのです。

まぁもともと詰め放題で利益を取ろうと思ってはいませんが、少しでも利益が取れるものを店側としては使いたいものです。

詰め放題にはまだ裏側があるのですが、それはまた今度記事にすることにしますので、気長にお待ちください。

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