
皆さんは「報・連・相」が一体どんな意味か、知っていますか。
「報・連・相」とは「報告」「連絡」「相談」の頭文字を取った言葉で、社会人としてはできて当たり前の行為ともいわれています。
そんな「報・連・相」は、しっかり行わなければ重大な損失を生み出すこともありえます。
私の周辺で実際に起こった実例とともに、「報・連・相」の重要さとそれぞれの言葉の意味をお伝えしましょう。
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「報告」「連絡」「相談」それぞれの定義
まず、知っているようで知らない「報告」「連絡」「相談」の定義をみてみると…
告げ知らせること
特にある任務を与えられた者が、その経過や結果などを述べること
連絡
関係の人に情報などを知らせること
相談
物事を決めるために、他の人の意見を聞くこと
となっています。
どれも似たような意味で今まで使っていた方も多いかと思いますが、実は微妙にニュアンスが異なっているんですね。
「報告」「連絡」「相談」それぞれの実例
では上記の意味合いを踏まえて、「報告」「連絡」「相談」している例をみていきましょう。
スーパーで、お客様から商品を取り寄せてほしいという要望があったというシーンです。
しかしパートであるAさんは、発注する権限を持っていません。
そこで、社員のBさんにお客様から商品の取り寄せをお願いされた件について相談することにしました。(相談)
社員Bさんは、商品の仕入れの担当者であるバイヤーに連絡し、商品の手配を依頼。(連絡)
その後パートAさんは、商品の手配ができたということをお客様に報告しました。(報告)
…以上の例で報告・連絡・相談の微妙な違いについてわかりましたでしょうか。
つまり大切なことは、
物事の進捗状況は、関係者に必ず報告する 。 伝達事項などは、できるだけ早く相手に連絡する 。 自分でわからない・対処できない事案が発生したら、ちゃんと上司などに相談する 。ということになります。
どれも業務を進めるうえで大切な要素であり、1つでも欠けてしまえば取引先やお客様に多大な迷惑をかけてしまいかねません。
報告を随一せず後回しにしたり、面倒くさがって連絡をせずにいたり、相談せずに自己判断で勝手な行動をしたりといった適当な対応をしていると、周囲の人間からの信用を失ってしまいますよ。
「報告」「連絡」「相談」する相手も重要
そんな大切な「報・連・相」ですが、ただやみくもにすればいいというわけでもありません。
それぞれ伝える相手も重要となります。
もし伝える相手を間違えると、自分への心証が悪くなってしまう可能性がある からです。ある日、たまたま社長が店に来ており、従業員の仕事ぶりを視察していました。
そこでとあるパートさんが、まさか社長がいるとは思いもせずに、何気なく店に対する要望を言ったのです。
それを聞いていた社長は、すぐさま店長に「パートさんがこんな要望を持っている」との旨を伝達しました。
店長はいい顔をしませんでした。
なぜなら…「そんなことわざわざ社長に言わず、自分に言ってくれればいいのに」と思ったからです。
皆さん、このケースでなぜ問題なのかわかりましたか?
それは、パートさんが店長という店の責任者を通さずに、社長に直接言ってしまった(故意ではなくとも)ことに起因します。
スーパーでしたら、店長の下には副店長、チーフの下にはサブチーフというような上下関係が存在しています。
基本的には、直属の上司に報・連・相をするのが常識 となっています。しかし皆さんも信用できない・信頼してない上司には相談などせず、さらに上の立場の人に相談したりすることってあると思います。
上記の例では店の最高責任者は店長なのに、飛び越えていきなり社長に言ってしまったということで、店長からすれば自分の存在をないがしろにされた、と感じたわけです。
皆さんも、自分の部下が自分ではなく、自分の上司に相談していたらちょっとショックじゃないですか?
自分は信用されてないのかな、話しにくいのかな?とかって考えてしまいますよね。
このことを逆手にとって、あえて嫌いな上司には相談せず、さらに上の上司に相談すると相当なダメージを与えることができるともいえるでしょうけど笑
報告・連絡・相談…当たり前のことですが当たり前ゆえに、重要視していない方も多くみられます。
特に上司への対応は何よりも重要で、1度連絡が遅れただけでも、評価が下がってしまうことも珍しくありません。
今まできちんと報連相できていた方も、そうでない方も、これからはよりいっそうしっかりと報連相を実行していきたいものですね。
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