スーパーは、いろいろな部門から成り立っています。
そのためバイトをしようと思っても、それぞれの部門が何をしているのか、またどの部門を選んだらいいのかわからず、悩んでしまう方も少なくないようです。
各部門がどんなことをしているのかは、なかなか外からはわかりませんからね。
そこで、各部門についていい点と悪い点を簡単に紹介します。
また、男女別のおすすめ部門についてもランキング付けしていますから、参考にしてくださいね。
鮮魚部門
鮮魚部門の主な作業内容は、生魚の加工・品出し・発注・見切り になります。さらに鮮魚部門ならではの特徴として、お客さまから直接注文・要望を受けて販売する対面コーナーが併設されていることがあげられます。
対面コーナーには魚をさばくスキルを持つ従業員がつねに配置され、お客さまの目の前で刺身を作ったり、丸魚を下ろしたりといった作業を行います。
また寿司部門が併設されていることもあり、その場合は用意されたシャリとネタを手で握ることになります。
いい点
魚をさばく技術を習得できればつぶしがきく。
技術が必要なことや寒さや臭いなどの環境の悪さから、時給が他部門より割高 。悪い点
魚をさばいたり海産物に触れるさい、手にケガをしやすい。
魚の臭いが衣類や髪に付着してしまう 。水を使った作業が必須なため、冬場は作業場が寒い。
血に免疫がない人はメンタル面で厳しい。
精肉部門
精肉部門は生肉を店内で加工するかどうかによって作業内容が多少変わりますが、多くの店では外注のものと自店加工のものが併設して並べられています。
外注品はそのまま品出しすればいいのですが、 店で加工しなければならない場合は包丁とスライサーを使って肉をさばいていきます 。
スライサーで肉の薄さや切り方(バラなのか切り落としなのか)を指定して加工したり、簡単なものなら包丁でぶつ切りにしたりします。
そうした 生肉の加工作業の他、品出し・発注・見切りも作業に含まれます 。
スライサーを使いこなせるようになれば、つぶしがきく。
その他の作業内容も比較的簡単。
意外にも、肉や血の臭いは付着しない 。悪い点
スライサーの取り扱いが危険、万が一ケガをしてしまう可能性もある 。血に免疫がない人はメンタル面で厳しい。
青果部門
青果部門では青果物(野菜・果物)の加工・品出し・発注・見切りを行います 。 鮮度チェックが地味に重要な作業野菜や果物をカットしたり、袋に詰めたりなど細かい加工作業が多く、加工をしないと商品として売場に出せないものも多々あります。
また花屋がテナントで入っていない店の場合、生花の取り扱いも青果扱いになるので、そちらの管理もしなければならないこともあります。
加工作業は簡単、危険性もほとんどない。
青果物の目利きができるようになる 。荷物の運搬をしているうちに、腕力・握力がつく。
悪い点
重いもの(最大で20kg程度)の運搬をすることもあるため、腰を痛める可能性がある 。汚れた野菜や果物も触らなければならず、手荒れしやすい。
野菜に虫が付着していたり、混入していることがあるため虫嫌いの人にとってはツラい。
惣菜部門
惣菜部門ではおかずや弁当の製造・発注・品出し・見切りを行います 。惣菜も精肉と同じで、外注のものと自店加工のものを一緒に並べています。
揚げ物など簡単な調理のものは自店で製造し、煮物など複雑な調理手順のものは外注品と、使い分けをしているわけなんです。
しかも冷凍のものをただ揚げるだけではなく、肉を切ったりといった下準備からすべて自店で行う店もあります。
多くの店では揚げ物担当が揚げ物を作っていき、弁当担当がそれらを使用しておかずなどを詰めていくという製造スタイルをとっています。
重いものを持つことはほとんどない。
悪い点
やけどをする可能性がある。
油のにおいが衣類や髪に付着する。
弁当やオードブルの予約が入っている日は早出や残業を求められる可能性がある 。グロッサリー部門/日配部門
生鮮部門以外の食品を担当する部門はグロッサリーと日配の2部門にわかれています。
グロッサリー部門は菓子や乾物などの非冷蔵食品を、日配部門はうどんや牛乳など要冷蔵の食品を担当する部門となります。
どちらも、基本的には商品の品出し・発注・見切り、場合によってはレジ応援に入ることも あります。時間が空いたら、前出しや賞味期限チェックを行います。
新商品についていち早く知ることができる。
個人のペースでもくもくと作業することができる 。作業内容としては簡単。
多少ならばオシャレしてもOK(生鮮部門と比べると)
悪い点
重いもの(最大で12kg程度)を持つこともあるため、腰を痛める可能性がある。
段ボールなどに素手で触れると手が荒れる。
レジ応援に呼ばれることがある 。レジ部門
レジ部門ではお客さまのお会計はもちろん、店によっては包装や宅急便の受付など雑務も行う必要があります 。 スーパーの花形部門でもある店によっては、リサイクル用に持ち込まれた牛乳パックやペットボトルなどの処理、サッカー台の下や各レジに備え付けのゴミ箱に溜まったゴミ捨てもレジ担当者が行わなければなりません。
ほかにも使用済みのカートやカゴを所定の場所に戻したりなども、大切な仕事のひとつとなっています。
つまり レジ周辺に関する仕事は、レジ担当者が受け持つことになる わけです。
ただし、大きな店で清掃員やカートの回収員がいる場合は除きます。
多少ならばオシャレしてもOK(生鮮部門と比べると)
どちらかといえば作業内容が個人プレーのため、協調性は他の部門ほど重視されない。
悪い点
お客さんからクレームを入れられることもあり、精神的な負担が大きい 。状況によってはトイレや水分補給もはばかられる。
慣れないうちは足が疲れる。
サービスカウンターがない店だと、商品の包装や宅急便の受付も行わなければならない。
男女別おすすめ部門ランキング
スーパーの各部門の仕事内容がわかったところで、次はどの部門がおすすめなのかについて、みなさん気になるのではないでしょうか。
おすすめ部門ランキング表そこで、男女別におすすめの部門をランキングにしてみました。
簡単にみていくと、作業の内容の負担が重い鮮魚など生鮮は男性、負担が軽いレジなどは女性となっていますね。
それではなぜそのようなランキングになったのかについて、詳しい理由をみていきましょう。
男性におすすめの部門
男性は女性より、その仕事を経験することによって将来的にプラスになるのかどうかが重要 となります。 生鮮部門、特に鮮魚部門と生肉部門は仕事の内容もハードですが、その分得られるスキルも大きなもの となっています。そのため一度スキルを学べば、スーパーに限らずいろいろなところでそのスキルを生かすことができるので、職に困らなくなります。
グロッサリーやレジの仕事ももちろん経験にはなりますが、つちわれるスキルがどうなのかというと、やはり物足りないものがあります。
さらに、やはり接客は女性が適しているというような風潮もいまだにありますから、個人的な主観としては生鮮3部門をTOP3として選びました。
女性におすすめの部門
生鮮部門がおすすめな男性とは対照的に、 接客要素が強いレジやグロッサリー部門が女性におすすめ部門 としました。
その理由は、これらの部門では女性が多く求められている・実際に活躍しているから です。レジやグロッサリー部門では重いものを持ったりなどの重労働がほとんどありませんし、体力に自信のない女性でも長く働くことができます。
また店側としても、接客は男性よりも女性が担当した方がお客さまからの印象もよくなると考えています。
そのため、女性の比率が他の部門に比べるとかなり高くなっており、いかに女性が必要とされているか、活躍しているかがわかります。
それから 生鮮部門ではゆいいつ惣菜部門も肉体的な負担が少なく、日常的に調理をしている主婦が活躍できる部門なので、接客が苦手な女性にはおすすめ ですよ。
スーパーの各部門でどんな仕事をしているのか、これでいい点と悪い点の両方わかったのではないでしょうか。
それぞれの部門によって、いい点も悪い点もさまざまとなっています。
そのため、この部門なら仕事できそうですとか、この仕事は絶対自分にはできないなですとか、自分のなかである程度選択肢は絞り込むことができるかと思います。
そうして絞り込んでまだ迷っているようであれば、おすすめ部門ランキングのほうも参考にしてみてくださいね。
もちろんまったく参考にせず、男性がレジ部門やグロッサリー部門を選んでも、女性が鮮魚部門や精肉部門を選んでもぜんぜんかまいませんからね。
あくまでも、自分のしたい・興味があることを仕事にすることが大切なのですから。
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