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まだまだ少ない!スーパーの女性管理職-激務に耐えられない-

女性従業員

少し前までは、女性の管理職は珍しい存在でした。

しかし近年では、さまざまな場所で女性の管理職が採用されるようになりました。

それにともないスーパーでも、女性の店長やバイヤーが台頭し始めています。

とはいえ、まだまだスーパーにおける女性の管理職は少ないもの。

また、せっかく管理職に登用されたにもかかわらず、短期間で辞めてしまう女性もいます。

女性が管理職になることや、管理職として長く勤務し続けることは、どうやらそう簡単ではないようで…。

いったいなぜ女性管理職が少ないのか、その理由を今回はスーパーという職種に限定して考えてみました。


体力がついていかない

スーパーで女性の管理職が少ない理由として、体力がついていかないということが考えられます。

なぜなら、 スーパーは重労働が多い・勤務時間が長い・長い連勤がよくあるなど、過酷な労働環境 だからです。

特に店長ともなれば、現場で働く第一人者となりますから、毎日かなりの体力を消耗します。

一般的に店長は自分で動かず、部下に作業をさせているようなイメージがあるかもしれませんね。

しかしスーパーの店長は人手不足なこともあってか、みずから売場に出て作業をするのが当たり前となっているのです。

前出しをするスーパーの従業員店長が品出しをするのも当たり前

それも早朝から出勤し、下手すれば閉店時間まで労働ということも珍しくありません。

さらにイベントなどが続くと、一週間以上連続で勤務しなければならないことも…。

そしてどれだけの激務であっても、家事や育児をこなさなければならない女性も多く、なかなか疲れが取れないのが現実なのです。

家庭と仕事との両立がうまくいかず、やがて 体力に限界を感じた女性は管理職を辞めていってしまいます 

男性は仕事が終われば家に帰ってすぐ寝ることもできますが、家庭を持つ女性はそういうわけにはいきませんからね…。

家庭との両立が難しい

家庭と両立しながらスーパーの管理職を勤め上げるのは、なかなか難しいもの。

その理由としては、まず第一に勤務時間が長いということが挙げられます。

本社勤務のバイヤーならフレックスタイム制を取ることもできますが、店長はそういうわけにはいきません。

そのため店長になると、8時間勤務できっちり帰れることはほぼないと考えていいでしょう。

店長は朝6~7時に出勤し帰宅するのは夕方5~6時と、約10時間程度は拘束されるのが一般的です。

ただし、これはあくまでも夜間店長と交代できる場合の話になります。

夜間店長が急にお休みをした、そもそも夜間店長を配置していないなどの理由で、店長が閉店まで残らなければならないところもあります。

いずれにせよ、配偶者や子どもよりも朝早く出勤し帰宅は遅くなることは間違いありません。

そのため 子どもが幼かったり、配偶者もフルタイムで仕事をしている場合ですと、家庭と仕事を両立させるのは厳しい と言わざるをえません。

さらに家族に要介護者がいる場合ですと、仕事と介護の両立は非常に困難です。

このようなことから、 スーパーで女性が管理職として働いていくには、配偶者や両親などに家事・育児・介護の協力を求めることが必須 となります。

そのため配偶者や両親から管理職から降りるように説得され、女性は管理職を辞めていくという流れとなります。

頼れる同性の同僚や上司がいない

 同性の頼れる同僚や上司がいないというのも、女性管理職のツラい部分 だと考えられます。

女性管理職ともなると、さまざまな悩みをかかえることになります。

なかには、女性にしかわからないような悩みも当然あります。

たとえば家庭と仕事との両立についてですとか、男性の部下との人間関係ですとかね。

悩む女性女性と男性の考え方は大きく異なる

このような 女性にしかわからない悩みは、男性に相談しても的はずれな回答であることが多く、理解してもらえない ものなんです。

そこで同性の同僚や上司に相談したいと思っても、女性の管理職自体が少ないため、頼れそうな人がいないということも珍しくありません。

自分の悩みを理解してもらえない環境では、仕事へのモチベーションも失われていってしまうのも当然だといえそうです。

親や配偶者から反対される

 女性本人は管理職としてバリバリ働きたくとも、親や配偶者から反対されるケースも少なくありません 

いくら女性の社会進出が珍しくなくなったとはいえ、いまだに「女性は家庭を守るべき」という考えを持つ人もたくさんいます。

その傾向は年配の方や中年男性に多く、女性には仕事よりも家事・育児・介護をしっかりしてほしいと思っているわけなんです。

しかしスーパーの管理職になると、長時間勤務で体力を消耗することなどから、家庭との両立は難しくなります。

そのため、 家庭を重視してほしいという親や配偶者がいる女性は、スーパーでは管理職として働くことを断念せざるをえない のです。

そもそも管理職になりたくない

 スーパーで働く女性の大半は、そもそも管理職になりたくない と考えています。

パートや既婚社員は家計の足しになる程度の稼ぎで十分だと思っていますし、独身社員なら結婚して子どもができる間までのつなぎで仕事をしている人も多いのです。

また 管理職になってしまうと家庭との両立が厳しくなることや、体力的な負担が大きくなってしまう ことも大きな要因となっています。

このようなことから、スーパーで管理職を志望する女性は少ないのです。

また、やむを得ず管理職になったとしても長続きはしません。

管理職は日々の業務をこなすだけでなく、ちゃんと数字として結果を残すことが求められますし、責任問題も発生します。

そのため一般社員とは異なり、管理職は適当な仕事をするわけにはいきません。

大変なのは承知のうえで、みずから管理職になりたいという気持ちがなければ、スーパーでの管理職は勤まらないわけです。


ただでさえ激務で、辞めていく人が跡を絶たないスーパー業界。

しかも平社員だけでなく、管理職も次々に辞めていってしまうのです。

一般的に管理職といえば恵まれた待遇にあると思われがちですが、スーパーは違います。

店長もバイヤーも作業量の割には給与が少なく、正直割に合わないというのが本当のところなんです。

そのため男性でも多くの人が音を上げるなか、女性がスーパーの管理職を続けていくには、周囲の協力と自身のやる気が必要不可欠となります。

管理職を辞めた女性のなかには「仕事は好きだけど家庭との両立が難しい」との理由で、泣く泣く辞めざるをえなくなった人も少なくありません。

スーパーはパートやアルバイトとして働くなら、女性が多く理解がある環境だと思いますが、社員しかも管理職となるとまだまだ男性主体なのが実情です。

そのため、会社側はよりいっそう女性が働きやすい環境に整えていかなければ、女性管理職を増やすことができないといっても過言ではないでしょう。

自分の価値を理解してくれる職場へ

スーパーで女性が管理職として働き続けることは、なかなか難しいのが実情です。
ただ、それでも女性の管理職は活躍していることには違いありません。

女性の管理職が活躍できるかどうかは、女性に対して理解がある職場かどうかという部分が大きなキーポイントとなります。

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