どんな仕事でも働くうえで大切なことは、やりがいが感じられるかどうかです。
仕事にやりがいを感じられなければ、モチベーションは上がりませんし、のちに辞めることになるでしょう。
安易にやりがいのない仕事を選んで後悔しないためにも、「自分にとってやりがいを感じられる仕事か?」という点をリサーチすることが必要不可欠となります。
このことはスーパーで働こうか迷っている人にとっても、例外ではありません。
そして実際、スーパーの仕事はやりがいを感じられるのか?という点を気にしている人は少なくありません。
しかし、心配する必要はありません。
スーパーは十分にやりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
正直言ってスーパーは休みが取りにくい、長時間勤務などのマイナス面が目立つ仕事です。
それでも仕事にやりがいが大きく感じられるゆえに、スーパーで働き続けているという人も珍しくないのです。
今回はスーパーの仕事ではいつやりがいを感じるものなのか、ということについて紹介します。
スーパーでのやりがいを知れば、働こうか迷っている人もこれで決断することができるでしょう。
売上や利益が上がったとき
スーパーではその部門ごと・店ごとに、売上や粗利率の目標が設定されています。
その目標数値を達成できるよう、各部門ひいては店全体が日々、努力していかなければなりません。
売上や利益が上がれば、自分への評価も上がるとはいえ、その目標数値を達成することは容易ではありません。
現状を維持するだけでも一苦労、最悪の場合売上や粗利率が大きく下がってしまうことも…。
そんな苦しい状況のなかで売上や粗利率を上げることができたのなら、これ以上にうれしいことはありません。
そのため スーパーで働く多数の人が、「やりがいを感じるのは、売上や利益が上がったとき」だと答えています 。
売上や利益という数値で結果が出るため、自分の頑張りが報われたと実感する わけなんですね。特にチーフや店長、バイヤーといった責任のある役職についていると、一段とやりがいを感じるようです。
お客さまからねぎらいやお褒めの言葉をもらったとき
スーパーで仕事をしていると、多くのお客さまと接することになります。
部門によってはあまり売場に出ないところもありますが、それでも少なからずお客さまと接触する機会が発生します。
正直、お客さまから理不尽に怒られたり注意されたりして、嫌な気分になることもあります。
そしてこの仕事に嫌気がさし、辞めてしまおうかと思うことも。
その一方、温かい言葉をかけてくださるお客さまもたしかに存在しているのです。
具体的には「いつもありがとう」「あの商品、おいしかったよ」「これからも頑張ってね」などといった言葉が多いですね。
このような お客さまからねぎらいやお褒めの言葉をもらったときに、従業員はやりがいを感じ、仕事に対するモチベーションが上がる のです。
管理人
またお客さまが自分の存在を覚えてくれていたときに、うれしさを感じるという人も少なくありません。店を異動してしまったら、すっかり忘れられると思いきや、お客さまは意外と覚えててくれるものなんですよね。
スキルが向上したと感じたとき
スーパーで働くと、さまざまなスキルを身につけることができます。
自分が担当する部門によってそのスキルは異なりますが、おもなスキルとしては以下のようなものがあります。
- 商品についての知識が増える
- 商品の目利きができるようになる
- 商品の加工・調理ができるようになる
- 商品の相場がわかるようになる
どのスキルも、日々の生活において役立つものばかりですね。
そしてこのような スキルが向上したときに、スーパーで働いていてよかったとやりがいを感じる のです。
生鮮部門では商品を直接加工・調理することになるため、よりスキルの上達具合を実感しやすいといえるでしょう。
管理人
うちの青果にいるおじさまはこの仕事を始めてから、奥さまに対してどの野菜を選べばいいかなどのアドバイスをするようになったそうです。仕事で得た知識が、役立っているいい例といえますね。
「食」を通じて社会貢献していると感じたとき
スーパーは日々の暮らしには欠かせない存在となっています。
食品という生きていくうえで必須のアイテムを扱っているため、これから先もこの業種がなくなることはないでしょう。
またおいしい商品を販売することは、お客さまの健康を支えることにもつながります。
つまり スーパーで働く=「食」を通じて社会貢献している、といっても過言ではありません 。
特に生鮮部門の担当者は、生の商品を加工・調理する立場にありますから、他の担当者よりもその実感はひとしお。
そして 自分が加工・調理した商品を購入する姿を見たり、お客さまから「おいしかったよ」と言ってもらえたときに、これ以上にないやりがいを感じる わけです。
売場を作っているとき
売上や利益を上げるためには、ただ商品を仕入れて並べるだけではなく、商品を買ってもらえるような売場にしなければなりません。
具体的には商品の魅力を伝えるPOPを作成したり、商品を美しく見えるようにディスプレイしたり、雰囲気を出すための飾りつけといった作業を行います。
多少バイヤーや店長の意向を取り入れる部分があるものの、基本的に売場づくりは店の担当者に任せられることが多くなっています。
そして 作りあげた売場によって、実際に商品の売上が伸びたり大きな反響が出た場合には、より強い達成感が得られる わけです。
また会社によっては、優秀な売場を作った店・部門・担当者を表彰するようなところもあります。
このように 売場を作ること自体はもちろんですが、実績を出せば会社から評価してもらえる点においても、大きなやりがいを担当者は感じる のです。
スーパーマーケットで働くメリット
事前にお得な情報が手に入る。
コンテストに入賞した時、売り場を自分で作った時の達成感が味わえる。スーパーマーケットで働くデメリット
基本的に寒い。
風邪が移る。
お腹空く。— ろいちゃん (@Roi___0820) 22. prosinca 2019.
仕入れたり開発した商品が売れたとき
バイヤーと一部の部門担当者には、商品を仕入れる権限が与えられています。
その権限を使うことで、自分で会社ないし店に導入したい商品を選ぶことができるわけです。
とはいえなんでもかんでも仕入れればいい、というわけではありません。
会社のために売上や利益が上がる商品を仕入れることが、仕入れ担当者に求められるスキルとなります。
しかし「この商品は確実に売れる」と予測して仕入れることは、実際なかなか難しいものです。
そのため仕入れたはいいものの、売れずに在庫になってしまうことも珍しくありません。
だからこそ、 仕入れた商品が売れたときの喜びは格別 です。
またバイヤーは商品を仕入れるだけではなく、みずからが商品の開発を手掛けることもあります。
新しい商品をいちから作りあげるのは容易ではなく、素材の産地や品質を選定したり、試作を繰り返したりなどの苦労がともないます。
そうした過程を乗り越えたすえ、みずからが開発した商品が売れたときには、バイヤー冥利に尽きます。
つまり 自分が仕入れたり開発した商品が売れたときに、従業員は大きなやりがいを感じる 、といえるでしょう。
自分自身や部下が成長したと感じるとき
自分自身や部下が成長したと感じるときも、スーパーで感じるやりがいのひとつ といえるでしょう。その成長を感じるのは、以前よりも作業が効率よくこなせるようになったときですね。
そもそもスーパーでは、いかにして効率よくムダのない作業を行うか?を考えながら仕事をしなければなりません。
ただでさえ人手不足であるこの業界では、ひとりひとりの生産性(人時生産性)を高めていく必要があるのです。
品出しひとつにしても、限られた時間内でひとつでも多く出すことが求められています。
なぜならひとつでの多くの商品を出すこと=売上を伸ばすことにもつながっていくからです。
さらに生鮮部門は商品の加工や調理の手間もかかりますから、なおさら作業の効率化は必須となります。
実際、チーフや先輩から「もっと早く作業して」と言われた経験は誰もがあるでしょう。
そこでくじけていては、いつまでも成長しません。
自分なりに工夫を重ねて作業し、その結果効率化が成功できたときに、自分自身の成長を感じる わけです。 試行錯誤して作業することが、成長につながる効率化をわかりやすく例えるなら、
「容器の置く場所を変えたら、昨日よりも多くの数を製造できた」
「荷物の乗せ方を工夫して、一度の品出しで出せる量を増やすことができた」
といった事柄が当てはまります。
ささいなことでも、同じ時間内でできる作業量が増えたのであれば、効率化成功といえますね。
このように効率よく作業をするようにできれば、のちに売上や利益も伸びてくるようになるでしょう。
また 上司にとっては従業員が努力し成長していく姿を見ることも、働いていてやりがいを感じる もの。
部下の教育に頭を悩ませる上司も多くいますが、部下の成長を見て「今まで指導してきたかいがあった」と安堵するのです。
一致団結して目的を達成したとき
スーパーで働いていると、ときには周囲の人と協力しなければならないこともあります。
具体的には、部門の担当者が協力しあって販売コンクールへの入賞を目指したり、店全体で年末年始など繁忙期の売上を達成させることがあげられます。
そもそも自分ひとりでは、上記のような大きな目的を果たすことは難しいといえます。
だからこそ、目的に対してみんなで一緒に取り組んでいくことが必要とされるのです。
ひとりでは不可能なことも、多数で協力しあえば可能になりますからね。
そして 一致団結して目的を達成したとき、何事にも代えがたい喜び、そしてやりがいを感じる ことができるわけで…。
部下をまとめる立場である店長やチーフは、そのやりがいを他の誰よりも強く感じるようです。
スーパーは仕事が合わずに辞める人が多いのですが、いっぽうで何十年と長く勤務する人もいます。
彼・彼女らが長年勤務し続けている理由として、スーパーの仕事にやりがいを感じているから、という部分が大きなウェイトを占めています。
スーパーでの仕事は一見すると、毎日同じことの繰り返しで単調であるように見えるかもしれません。
しかし実際のところは、試行錯誤しながら仕事をしています。
ですから品出しのさいも、つねに商品をどう置いたらきれいに見えるか?を考えているのですよ。
生鮮部門の加工や調理も、商品をどう盛り付けたらおいしそうに見えるか?という点を意識して行われています。
このような創意工夫によって売上や利益が上がったときに、一生懸命やったかいがあるなと実感するのです。
つまりスーパーで働く人たちは、努力すれば結果で返ってくるという点にやりがいを感じている、といえるでしょう。