スーパーの生鮮部門は、接客が苦手な方におすすめだとよく言われています。
とはいえ生鮮部門での作業内容については、いまいちよく知られていないのが現状です。
それもそのはずで生鮮部門の担当者が行う主な作業は、すべてバックヤードで行われているのです。
下手すれば売場に出ている時間よりも、バックヤードで作業をしている時間が長いかもしれません。
バックヤードでの作業を簡単に表すなら商品の製造・加工となりますが、これではアバウトすぎて、どんなことをしているのかなかなかイメージできませんよね。
きっとみなさん、もっと詳しく生鮮部門ではどんな作業をしているのか知りたいと思っていることでしょう。
そこで今回は、スーパーの生鮮部門で行われている作業を詳しく紹介していきます。
商品をカットする
生鮮物はすべてがそのまま売場に出せるわけではなく、店での加工が必要なものもあります。
青果・惣菜のカットは家庭料理と同レベル加工のひとつとして商品をカットする作業がありますが、作業の難易度は部門によって異なっています。
まず 青果部門と惣菜部門のカット作業は単純なものが多く、ふだん料理をしない方でも簡単に行うことができます 。
青果でしたら、大根・レタス・キャベツ・白菜・かぼちゃなどを1/2カットや1/4カットに。
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惣菜では、サラダ用にキャベツを千切りにしたり、天ぷら用にさつまいもやかぼちゃをスライスなど。
いずれも特別なテクニックは求められず、見た目の美しさを重要視されるわけではないので、とにかく切って形にすることができれば大丈夫です。
いっぽう、 鮮魚部門と精肉部門のカット作業は技術が必要で難しく、またケガをする危険性があります 。
鮮魚は丸魚から刺身を造り、精肉なら肉魂をスライサーや包丁で薄切りスライスやミンチにするのですが、見た目の美しさが重視されるため、適当に切ることはできません。
そのため鮮魚部門と精肉部門では、カット作業はベテランスタッフのみ行うことにしているところも少なくないのです。
このことを逆に考えると、鮮魚と精肉はカットの技術さえ身についてしまえば、どんな店に行っても食いっぱぐれることはないと言えますね。
商品を計量する
商品加工のひとつとして、商品の計量は大切な作業となります。
とはいえ、 決められた重量になるよう、商品を計量して容器に入れるだけ なので、何も難しいことは考える必要はありません。
どの商品を・どれだけの重量で・どの容器に入れるかは各商品によって異なっていますが、マニュアルがあったりチーフから指示されるため、その通りに行えば大丈夫です。
ただし 商品に異物が混入していないかどうか、傷みがないかなどの確認はしっかりしましょう 。
ここでチェックを怠ると、クレームの原因となってしまいますから気をつけてください。
商品を包装する
商品加工の最終工程は、トレーや袋に商品を入れて包装する作業となります。
ひとくちに商品を包装するといっても、その方法はいくつかあります。
生鮮部門でよく用いられている包装の仕方としては、トレーをパック・袋をシーリング・容器にふたをするといったことが挙げられます。
トレーをパックする
鮮魚部門と精肉部門では、商品をトレーに入れてパックする包装が多用されています。
ちなみにこの業界ではラップすることを、パックするという言い方をします。
けして言い間違えてるわけではありませんよ。
トレー入り商品の多くが店で加工されているトレーにシワひとつないラップが張られているのを見て、家でも同じようにラップしようとするも、失敗した経験のある方もいるでしょう。
「あんなふうに、美しくラップを張るのはなんだか難しそう」と思えるかもしれませんが、慣れたら簡単にできるようになります。
ただラップと言っても、市販のサランラップを使用するのではありません。
スーパーでは 計量と同時にラップ包装が行える”自動計量包装値付機”や、”パッカー”という機器を利用してトレーをパック詰めしている のです。
パック詰め加工が多い鮮魚と精肉では自動計量包装値付機が、さほど作業量が多くない青果や惣菜ではパッカーが用いられていることが多くなっています。
自動計量包装値付機は、その名のとおり機械が自動でラップしてくれるので失敗なく、つねに美しく商品をパック詰めすることができます。
それに対してパッカーは、人の手でラップをする必要がありますから、作業する人によって見栄えが多少左右されます。
どうしてもうまくラップができない場合は、他の人と作業を代わってもらいましょう。
袋をシーリングする
シーリングとはシールする、要するに袋の口をとじるということを意味します。
青果部門で販売されている野菜・果物はその多くが袋詰めされていますが、それらは仲卸や店舗で加工されているのです。
OPP袋という耐曇の透明袋に商品を入れ、バックシーラーと呼ばれる専用の機器でシーリングすれば包装完了 です。バックシーラーの使い方はとっても簡単ですから、初めて触る人でもすぐに使いこなすことができますよ。
管理人
職場体験に来た中学生からは、シーリング作業が「おもしろかった」「楽しかった」と好評なんです。リズムよく作業できると、50個100個くらいならあっという間に終わってしまいますよ。
容器にふたをする
惣菜部門では、容器に商品を入れてふたをするという包装が多く用いられています。
ふたをするさいには、しっかり本体の容器にはまっているか確認し、不安定な場合はセロテープを貼って補強する ことを忘れないようにしましょう。容器によってはふたがすぐに浮いてしまうものもありますから、面倒くさがらずにふたがはまっているかの確認をするようにしてください。
もしも途中でふたが開いてしまうと中身がこぼれ、お客さまの服などが汚れクレームになる可能性があります。
ですから、 ふたがきちんとはまっているかの確認をしっかり行いましょう 。
商品を値付けする
生鮮部門での製造・加工のうち、最終段階にあたるのが商品の値付け作業です。
値付けというと難しそうに聞こえますが、 価格などの必要項目が書かれたバーコードシールを商品に貼り付けていく だけの簡単作業です。
商品ごとに、計量値付機という機器で加工日・消費期限・産地・値段といった項目を設定し、あとは必要な枚数を印字していきます 。項目の設定をするさいは、タッチパネルや数字のキーを触って行います。
ふだんからスマホやパソコンを使っていれば、なんら問題なく行える作業ですから安心してください。
場合によっては計量値付機ではなく、ハンドラベラーという機器を使うこともあるかもしれません。
ハンドラベラーは価格の部分がダイアル式スタンプになっており、シール台紙に印字させるという、昔ながらの値付け手法となっています。
今ではほとんど利用されることはありませんが、スーパーで働くなら知っておいて損はありませんよ。
生鮮部門は裏方と呼ばれているとおり、表からはどんな作業をしているかをうかがい知ることはできません。
そのため作業のイメージがしにくく、仕事への興味があっても、応募することをためらっていたという方もいるのではないでしょうか。
しかし安心してください。
生鮮部門で行われる作業は簡単なことばかりで、1ヶ月もすれば十二分に慣れることができます。
ひとつ注意点を挙げるとすれば、鮮魚や精肉のカット作業は難易度が高く、未経験者には難しいということくらいですかね。
また生鮮部門の担当者が行う作業は、製造や加工だけにとどまりません。
品出しや発注など、その作業は多岐に渡っています。
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作業の幅が広いゆえ、グロッサリーやレジの担当者よりも生鮮部門の担当者は大変なことに違いありません。
けれども大変なぶん、強くやりがいを感じるのもまた生鮮部門ならではの魅力だといえるでしょう。
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