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違いはいかに?ブロッコリーとカリフラワー-ロマネスコも仲間なの?-

一口大のブロッコリー

ブロッコリーは、食卓には欠かせない定番野菜のひとつとなっています。

サラダやシチュー、グラタンといった料理でもおなじみですよね。

鮮やかな緑色が印象的なブロッコリーですが、よく似た野菜としてカリフラワーの存在があげられます。

雪のように真っ白なカリフラワーもまた、ブロッコリーと同じくサラダやグラタンなどに用いられています。

一見するとブロッコリーとカリフラワー、色が違うだけで実は同じもののように思えますよね。

ところがブロッコリーとカリフラワーはさまざまな部分で異なっており、単なる色違いというわけではありません。

もちろん味や食感も違っていますから、同じものだと思って適当に選ぶと失敗してしまうでしょう。

またマイナーな存在ではありますが、ロマネスコもブロッコリーやカリフラワーと混同されやすい野菜です。

そもそもロマネスコとはどんなものなのか、聞いたことはあるけどよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回はブロッコリーとカリフラワーの違いについて、またロマネスコについても紹介していきます。


実は菜の花が咲くブロッコリー

ブロッコリーはアブラナ科の植物で、和名を”メハナヤサイ(芽花野菜)”あるいは”ミドリハナヤサイ(緑花野菜)”といいます。

この呼び名が示すように私たちはふだん、ブロッコリーという花の茎とつぼみの部分を食べているわけなんです。

花のつぼみの部分なわけですから当然、時間が経過すると黄色い花(=菜の花)が咲きます。

ブロッコリーの花花が咲くと、野菜としての商品価値は落ちる  花が咲いた状態でも食べられなくもないですが、やはり味や食感は劣ります 

それから 冬場になるとつぼみが紫色になることがありますが、これはアントシアニンによるもので、味には影響ありません 

このことを知らない人は傷んだ品物なのかと思いがちですが、紫色への変色は劣化ではありませんから安心してください。

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ブロッコリーの原産は地中海沿岸とされており、そこから日本へは明治時代になってようやく伝わってきました。

今では料理に欠かせない存在のブロッコリーですが、日本人にとっては近代までなじみがなかったわけなんですね。

それでは、以下にあるブロッコリーの基本的なデータをご覧ください。

レア度 ★☆☆☆☆
主な産地 北海道・愛知県・埼玉県
主な調理法 シチュー・サラダ・グラタン
旬の時期 11月~3月

ブロッコリーはサラダだけではなく煮物や炒めものなど、どんな料理にも使える野菜です。

特に蒸して温野菜サラダとして食べると、甘みが引き立ちますのでおすすめ!

また鮮やかな緑色が料理に映えるので、彩りが足りないときにも重宝しますね。

旬は11月から3月と、冬野菜のひとつとなります。

冬はシチューやグラタンといったメニューが活躍する時期でもありますから、ぜひブロッコリーを使ってみてください。

カリフラワーの白さは雪のよう

カリフラワーはアブラナ科の植物で、ブロッコリーと同じくキャベツの仲間です。

名前の由来は、ずばり”キャベツ類の花”というところからきています。

和名では”ハナヤサイ(花野菜)”または”ハナカンラン(花甘藍)”と呼ばれますが、甘藍とはキャベツを指す言葉なんです。

原産地は不明とされていますが、日本へは明治時代にブロッコリーと同時に伝来しました。

しかし大衆へ普及したのは昭和になり洋食文化が広まってからで、伝来した当初は受け入れられていなかったことがうかがい知れますね。

そして意外なことに、当時はブロッコリーよりもカリフラワーのほうが生産量が多く、ブロッコリーは影の存在だったんですよ。

しかし、ブロッコリーの生産や流通が急速に広まると完全に立場が逆転し、今ではカリフラワーのほうが珍しい存在となってしまったのです。

数値にするとカリフラワーはブロッコリーの1/6程度のシェアとなっており、ブロッコリーに圧倒的な差をつけられていることがわかりますね。

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それでは、カリフラワーの基本的な情報をご覧ください。

レア度 ★★★☆☆
主な産地 茨城県・熊本県・徳島県
主な調理法 サラダ・カリフラワーライス・料理の付け合わせ
旬の時期 11月~3月
 カリフラワーはブロッコリーに比べると希少な野菜 です。

そのため、ふだんスーパーに行っても、なかなか買い求めることはできません。

もし見かけたらすぐに購入しなければ、次にいつ入荷するかは未定と思っていてください。

ただ旬が11月~3月と冬場なので、比較的この期間中は入手しやすいかもしれません。

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管理人

カリフラワーは、需要があるわりに供給が足りていない野菜だと思います。特に最近ではカリフラワーライスが注目されたりしていて、人気上昇中です。

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 カリフラワーはブロッコリーの色違いだと思われがちな野菜ですが、けして同じものではありません 

見た目はもちろん、栽培方法・味・食感・収穫回数に至るまで、あらゆる部分でブロッコリーとカリフラワーは違っているのです。

そこで、これらの違いをわかりやすく表にまとめてみました。

  ブロッコリー カリフラワー
見た目 つぼみは緑色
細分化されている
つぼみは白色
大きな塊を形成している
栽培方法 特別な方法は取られていない 日光が当たらないよう
つぼみの部分を外葉で覆っている
(軟白栽培)
甘みを感じる 甘みはさほど感じない
食感 シャキシャキ、ザクザク パサパサ、モゴモゴ
収穫回数 数回程度 一度きり

こうして両者を比べてみると、その違いがはっきりとわかりますね。

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この白さ、まるで雪のように美しい!

ちなみに カリフラワーが白色なのは、わざわざ手間をかけて日光が当たらないようにしている からなんですよ。

このような栽培方法は軟白栽培と呼ばれていて、ホワイトアスパラやうどなどでも取り入れられています。

そして軟白栽培された野菜はそのぶん価値が高く、お値段も張るのが通例です。

ブロッコリーよりもカリフラワーが珍しく、また価格も高いのはそのような理由からといえるでしょう。

芸術的価値あり?ロマネスコ

ロマネスコはカリフラワーの一種とされ、美しいフラクタル構造を持つ姿が特徴的な野菜です。

その姿は一度見たら忘れられない!

フラクタルとは簡単にいえば幾何学のことですが、どんな図形なのかは口で説明しにくいので画像を見てください。

またこの姿がサンゴ礁に似ていることから、「サンゴカリフラワー」と呼ぶ人もいます。

このようなことから、ロマネスコに対しておしゃれなイメージを持っている人が多いようです。

なにせロマネスコは芸術の都であるイタリアで誕生した野菜ですから、このような美しい造形が作り上げられたことに納得してしまいますね。

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一説によると、ロマネスコはカリフラワーとブロッコリーを掛け合わせたものだ、と言われています。

たしかに 食感はカリフラワー・味はブロッコリーと、それぞれの性質を受け継いだ特性 を持っていますから、この説の信ぴょう性は高いといえますね。

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ロマネスコについてはまだまだ謎の部分も多いのですが、わかる範囲の情報を下記にまとめました。

レア度 ★★★★☆
主な調理法 サラダ・パスタの具
旬の時期 11月~2月

レア度は高く、 カリフラワーよりもさらに希少価値が高い野菜 となっています。

これといった名産地もないため、入手しやすい地域というのも存在していません。

スーパーでも一年を通してロマネスコを見かけることは、年に数回しかないですね。

それも、よほど青果に力を入れているスーパーでなければ、取り扱うことはないといっても過言ではないでしょう。

このことから「ロマネスコはとてもマニアックな食材で、ふだんの調理には使えないのでは?」と思ってしまうかもしれません。

安心してください、ロマネスコの調理法はブロッコリーやカリフラワーと変わりません。

強いて言うなら、サラダやパスタの具として用いられることが多いですね。

ただし ゆですぎると、せっかくの食感が悪くなってしまう ので気をつけてください。

ブロッコリー・カリフラワーの鮮度チェック方法

ブロッコリーもカリフラワーも、鮮度チェックで見るべきポイントは多くありません。

まず ブロッコリーの場合は、固く結集しているつぼみの房が割れてしまうようになったら、劣化している 証拠となります。

もともとつぼみが固く大きな塊をしているカリフラワーと違って、ブロッコリーの場合はいくつかの塊に細分化されています。

その細分化されたつぼみが新鮮なうちはぎゅっと身がしまって、カリフラワーのような大きな房となって見えているわけなんです。

ところが鮮度が落ちるにつれてその結集具合が弱まり、手で触ると簡単に割れてしまうようになるのです。

このことから、 見た感じキレイでもつぼみの房が割れていれば、鮮度が古い商品だと判断 することができます。

また、 つぼみの色が鮮やかな緑色から黄色に変わるのも劣化サイン ですから、見逃さないようにしましょう。

一方 カリフラワーの場合は、劣化するとだんだん白いつぼみが黒っぽく汚れてきます 

そのため表面の色を見て美しい白色であれば鮮度がよく、薄汚れているようであれば鮮度劣化しているといえますね。

もちろん 両者とも、カビていたり溶けているものはアウト ですよ。


ブロッコリーにカリフラワー、そしてロマネスコもルーツは同じ仲間なんです。

とはいえ、見た目から味や食感にいたるまでそれぞれ違っていますから、どれも別物といえそうです。

ただカリフラワーやロマネスコは入手も困難ですし、なんだかんだ言ってブロッコリーで事足りてしまう面はありますが…。

ブロッコリーはどんな調理にも安定して使えますし、メジャーな存在ゆえ入手も容易ですからね。

カリフラワーはその白さを生かして、サラダの中に入れるとアクセントになるのでおすすめです。

特にブロッコリーとカリフラワーを一緒に使うと、緑と白が引き立ち合って見栄えがよくなります。

味は淡白で他の食材の邪魔をすることもありませんから、飾りとして使うのもいいでしょう。

ロマネスコは特徴的な形ときれいな黄緑色が目につきますが、味はブロッコリーと同じく甘みがあるため、ブロッコリーの代替として用いるのもよさそうです。

とはいえ、これらをどんな料理に使えばいいのか、いまいちよくわからないという人もいるでしょう。

ずばりおすすめの調理法はサラダで、温野菜にしてマヨネーズをつけるとおいしく食べることができます。

特にカリフラワーやロマネスコを初めて使うのであれば、まずは手軽なサラダから調理を始めてみるといいでしょう。