かぼちゃは和風料理だけでなくスイーツにも使える万能野菜で、人気が高い食材となっています。
そんなかぼちゃとよく一緒に調理されるのが、ズッキーニです。
ズッキーニの代表料理であるラタトゥイユにはもちろん、なすなどと一緒に夏野菜カレーの具材としても用いられています。
そんなズッキーニとかぼちゃは、あながち無関係ではなさそうで…。
とても関連性があるようには思えないこの2つの野菜ですが、はたしていったい、どんな関係性なのでしょうか。
かぼちゃとズッキーニ、それぞれを個別に掘り下げてみていくことにします。
かぼちゃは栗のように甘くホクホク!
かぼちゃは原産を中南米とするウリ科カボチャ属の野菜で、ペポかぼちゃ・日本かぼちゃ・西洋かぼちゃという3つの種類があります。
ペポかぼちゃにはさまざまな品種がありますが、そのなかにはズッキーニも含まれています。
日本かぼちゃは一番最初に伝来してきた品種ですが、西洋かぼちゃの人気が高まるにつれ、マイナーな存在になってしまいました。
現在では、一般的にかぼちゃといえば西洋かぼちゃを指します。
こんなに皮が緑色をしていても、黒皮と呼ばれる主な品種は黒皮栗かぼちゃで、その名のとおり 皮が黒色(というより深緑~緑色)をしており、ほくほくで栗のような甘さが特徴 となっています。
だから’栗’かぼちゃというわけなんですね。
そのことを象徴するかのように、黒皮栗かぼちゃには「マロンドール」「ほっとけ栗たん」「くり将軍」など、栗モチーフの品種が存在しています。
ふだん、店頭ではたんにかぼちゃとしか記載されないので、どの品種なのか確認したい方は従業員にお尋ねくださいね。
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それでは、西洋かぼちゃについての基本的なデータを紹介します。
レア度 | ★☆☆☆☆ |
---|---|
主な産地 | 北海道 |
主な輸入元 | ニュージーランド・メキシコ |
主な品種 | 黒皮栗かぼちゃ |
主な調理法 | 天ぷら・煮物・パンプキンパイなど |
旬の時期 | 国産のものは10月~12月 |
主な産地は国産ものは北海道、輸入ものはニュージーランドやメキシコとなります。
国産かぼちゃが品薄のさいなどに、輸入かぼちゃが代わりに販売されるのですが、時期によっては国産ものと輸入ものが併売されていることもあります。
しかし 国産ものは輸入ものより値段が高い ので、併売されているさいには、ご自身の懐具合と相談して選べばいいでしょう。
主な調理法としては天ぷらや煮物のほか、パンプキンパイやかぼちゃプリンなどにもよく用いられています。
かぼちゃは10月~12月が旬なのですが、ちょうどこの時期にはハロウィンや冬至といった、かぼちゃにまつわるイベントがあります。
ハロウィンや冬至にはぜひ、お好みのかぼちゃ料理で旬の味を味わってみてください。
ズッキーニもかぼちゃの一種
ズッキーニはウリ科カボチャ属の野菜で、原産地は明確になっていませんがかぼちゃと同じ中南米だとされています。
その見た目からきゅうりの一種だと思われがちですが、 ズッキーニはれっきとしたかぼちゃの仲間 なんですよ。
ふつうズッキーニは細長い形をしていますが、丸ズッキーニという品種はまるでかぼちゃの赤ちゃんのような形状をしています。
かぼちゃにそっくりな丸ズッキーニこの姿だと、なんとなくかぼちゃの面影があるように見えますよね。
ズッキーニには主な品種としてグリーントスカやオーラムがありますが、両方とも形は細長く、グリーントスカは果皮が緑色、オーラムは黄色いものになります。
ふつうズッキーニといえば、グリーントスカを指すことがほとんどですね。
黄色いズッキーニであるオーラムが販売される機会は少ないため、気になる方は売場で見かけたら即購入されることをおすすめします。
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その他のデータについてもみていきましょう。
レア度 | ★★☆☆☆ |
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主な産地 | 宮崎県・長野県 |
主な品種 | グリーントスカ・オーラム |
主な調理法 | ラタトゥイユ・カレー |
旬の時期 | 6月~8月 |
ズッキーニはフランス料理やイタリア料理によく用いられ、ラタトゥイユには欠かせない食材となっています。
かぼちゃやなすを一緒に入れた野菜カレーも、ズッキーニをおいしく味わえる料理として有名ですね。
生でも食べられなくもないですが、炒め物もしくは煮物として調理されることがほとんど です。旬は6月~8月で、夏を象徴する野菜のひとつとなっています。
かぼちゃの鮮度チェック方法
かぼちゃの鮮度チェックは簡単です。
カビが生えるか、もしくは表皮が柔らかくぶにょぶにょになっていれば、劣化している と判断できます。※カットされていない状態の場合、見た目はきれいでも中身が傷んでいることもあります。
またスーパーで販売されているカットされた状態のものについては、断面の色と種の部分をチェックしましょう。
断面が鮮やかな黄色をしていて、濡れたようなつや感のあるものは、カットしてからまだ間もない新しいものになります。
そして 時間の経過とともに、断面が白く表面が乾いてざらざら になっていきます。
カットしたばかりのかぼちゃと、カットしてから時間が経ったかぼちゃを見比べると、その差は一目瞭然ですよ。
また断面の色がきれいであっても、 種の部分にカビが生えていたり、わたが溶けてきていることがあります から要注意ですよ。
なんとかぼちゃとズッキーニは、同じウリ科カボチャ属の野菜だったというわけです。
一見すると信じがたいのですが、丸ズッキーニという丸い形のズッキーニはかぼちゃそっくりで、たしかにかぼちゃの仲間であることをうかがわせます。
しかしよく見かける細長い形のズッキーニは、かぼちゃよりもきゅうりに近いような印象を受けますよね。
ただ、それもまた間違いではないのです。
ズッキーニはきゅうりと同じウリ科ですから、きゅうりともまったくの無関係ではありません。
とはいえ、より近しいのはきゅうりよりかぼちゃで、その証拠にズッキーニはペポかぼちゃの一種と分類されています。
つまり、ズッキーニ≒かぼちゃであるといえるでしょう。
なんなら、冬至やハロウィンにはズッキーニを食べてもおかしくはないわけです。
もし、毎年ありきたりなかぼちゃ料理でマンネリ化しているなら、代わりにズッキーニを使った料理を作ってみるのもいいでしょう。
かぼちゃとズッキーニが仲間だと知らない人は、きっと驚くことでしょう。
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