「スーパーのお仕事」カテゴリーアーカイブ

スーパーの業務に関する詳細を知りたい方へ向けての記事がまとまっています。

レジでミスすると、クビになる?!-始末書の回数が関係する-

ショックを受けている女性

レジ部門は直接金銭の授受に関わる仕事なので、当然のことながら責任も重大になってきます。

万が一ミスをしてしまった場合は、店やお客さまに迷惑がかかってしまいますからね。

その責任を被りたくないという理由で、レジ業務をかたくなに拒否する人も少なくないようです。

噂では、ミスをおかしてクビになってしまった人もいるとかいないとか。

はたして、レジでミスするとクビになってしまうのでしょうか?!

ミスにも種類がある

まず、一口にレジのミスと言ってもいろいろな種類があります。

値引き忘れや金額の打ち間違いなど、みなさんもわかるかとは思いますが、いま一度確認していくことにします。

値引きし忘れ、値引きの種別違い、プリセットキーの押し間違い

 値引きし忘れは、商品に貼られた値引きシールを見落とすことによって生じるミス です。

特に急いで商品をスキャンしているときに起こりやすいミスで、レジミスのなかでも大きな割合を占めていると思われます。

値引きシールを見落としてしまうことについては、レジ担当者だけではなく値引き担当者にも責任があると考えられます。

なぜなら値引き担当者は、きちんとレジ担当者から見えるような場所に値引きシールを貼らなければならないからです。

商品の裏側に貼ったり側面などに貼ってしまうと、忙しいときにはそこまで確認してスキャンできず、結果として見落としてしまうことになるのです。

 値引きの種別違いというのは、たとえば20%引きと20円引きを間違えてしまうことを指し、%値引きと円値引きの操作キーが隣同士になっていたりすると、このようなミスが発生します 

ただし、その場で気付いて訂正すれば問題はありません。

これもまた、急いでいるときに起こりやすいミスとなります。

画面をしっかり見て、価格を読み上げながらスキャンすることがミスを少しでも減らす唯一の方法です。

ただ最近では、値引きシールにバーコードがついていて、それをスキャンすれば自動で値引き後の金額で通るという手法が多く使われていますから、これらのミスはそのうちなくなっていくでしょうね。

売価のチェックをしている従業員青果物などはプリセットキーの押し間違えにも注意

また 青果物などバーコードがない商品は、画面のプリセットキーから商品を選んでキーを押す操作で商品登録になりますが、キーの押し間違えには注意しなければなりません 

最近のタッチパネルは感度がいいので自分では気づかないうちに、うっかり隣のキーを押してしまっていることもあります。

これもまた、即座に訂正すれば大丈夫です。

金額の打ち間違い

これは読んで字のごとく、 預り金や商品の価格を手打ちしたさいに、打ち間違えてしまうというミス です。

よくあるのは預り金1000円を10000円と桁を間違えてしまうケースで、この場合は0と00のキーが隣同士なので、0を押したつもりが00だったということが原因となります。

このような金額の打ち間違えは、本来押すべきはずのキーの隣のキーを押してしまうことによって生じるミスになります。

ただし最近では自動釣銭機の普及によって、そもそも預かり金を手入力すること自体がなくなってきました。

つまり気をつけなければならないのは商品の価格を手打ちするときと、手入力で預り金の打ち込みをしなければならないレジを使用している場合になります。

忙しい中面倒でも指さし確認や画面の表示を復唱することによって、ミスの発生確率を防ぐことができます。

お釣りの金額の間違い

自動釣銭機が普及した昨今ではあまりないミスですが、 手動式のレジではお釣りの金額を間違えてしまうミスにも注意しなければなりません 

これは自らがドロアーの中から硬貨や紙幣を取り出すさいに、しっかり確認をしなかったことにより生じるミスとなります。

特に紙幣がピン札だった場合は要注意で、ちゃんと備え付けの海綿(水に濡らしたスポンジ)で数えることが大切です。

2回ほど数えれば、数え間違いはないかと思います。

何度も数えることは紙幣が濡れてしまう、あまり紙幣をベタベタ触られたくないなどの理由で不快になってしまうお客さまも多いので避けましょう。

金券の種別違い

 お釣りの出る金券と出ない金券を勘違いするといった、金券の種別を間違えてしまうミスは店員自身の知識不足が原因 となります。

金券には自社お買い物券やビール券、少しマイナーなものになるとお米券など、さまざまな種類があるので覚えるまでは混乱してしまいがちです。

特にビール券やお米券はお客さまの使用頻度も低いため、いざ出されたときにはすっかり操作を忘れてしまっていることでしょう。

もし操作がわからなければ、先輩やチーフなどに確認することが大切です。

このとき自己判断で間違った操作をしてしまうと、レジ締めも合わなくなってしまうなど、周りに迷惑をかけることになってしまうので、気をつけてください。

 

 

その他お客さまからクレームを受ける

これはレジ操作に直接関わる事柄ではないのですが、 お客さまからクレームを受けることもレジでのミスとして扱われます 

店に不信感を抱いている女性クレームが出る店はお客さまからの信頼がなくなる

よくあるクレームとして、カゴへの入れ方が汚い、荷物を運ぶなどの配慮がない、言葉遣いや態度が悪いなどといった事柄になります。

自分では気をつけていたとしても、お客さまが不快に思えばクレームを言われてしまいます。

ただしなかには、一方的にいちゃもんをつけて恫喝してくるお客さまもいます。

いわゆる悪質クレーマーと呼ばれる人たちですね。

そんな悪質クレーマーにあたってしまった時は、けして一人で対応しようとせずチーフや社員に対応を変わってもらってください。

下手な対応をしてしまうと、悪質クレーマーの格好のエサとなり、さらに言いがかりをつけられてしまいますから…。

ミスの内容や頻度によって処分の重さが変わる

レジでミスといっても、さまざまな種類があるということはわかりましたね。

ここからはそれらのミスの種類によって、処分の重さが変わるということについて説明していきます。

まず 値引きし忘れた金額が少ないなどの軽微なミスならば、お客さまも気付かず誰からも注意を受けないこともあります 

この場合、お客さまは値引きされていない分損してしまいますが、店側は実質的に儲けたことになりますから、見逃してくれる可能性が高くなります。

気に入らない相手に文句を言う女性度重なるミスは始末書送りになるかも

注意されるとすれば、お客さまが店や本社に名指しでクレームを入れたときくらいでしょうか。

ただし、 ささいなミスでも数回に渡ってミスを繰り返している場合は始末書を書かされるかもしれません 

また、 金券の処理間違い・金額の打ち間違いはレジ締めの際に大きく違算が出てしまうこともあるため、一度のミスでも始末書を書かなければならないことがあります 

さらに違算で不足分が出てしまった場合、店によっては自腹で埋め合わせ、もしくは給与から天引きという形をとる場合もあります。

しかし違算分を自腹で埋め合わせする行為は、かなり法律的にグレーゾーンとなっています。

とはいえ取り締まる法律もないため、暗黙の了解となってしまっているのが現状といえます。

バイトに違算分の埋め合わせを強要するような店は、はっきり言ってブラックバイトになりますから、できれば辞めたほうがいいでしょう。

始末書の意義と例文

ここまでの内容で、レジでミスをすると始末書を書く可能性があるとわかりましたね。

しかし、いざ始末書を書くとなったさいにどんなことを書けばいいのかわからない、という方もいるかと思います。

始末書には、以下の3点を盛り込んで書く必要があります。

  • 自分が犯してしまったミスは何なのか
  • どうしてそのミスをしてしまったのか
  • これからそのミスを防ぐためにどうするのか

そもそも 始末書を書かなければならない理由は、店側への今後ミスをしないという誓いはもちろんですが、本人をいましめるため という意味合いも大きくあります。

ですから美しい文を書く必要はありませんし、むしろいくら上っ面だけ着飾った文を書いたところで、気持ちがこもってなければ意味がありません。

ヘタであっても自分なりに、精一杯考えて書いた文章ならば店側に誠意が伝わります。

いくら自分なりに考えて書くといいとはいえ、やはり例文がほしいという方が多いようですので、上記の点を意識した文を作ってみたので、参考にしてください。

この度私○○(自分の名前)は、商品の値引きを忘れたままお会計をしてしまいました。

このことによりお客様に大変迷惑をかけてしまったことを、深く反省しています。

値引きシールが貼られていることには気づいていて、キーをちゃんと押したつもりでした。

ですが実際は値引きになっていなかったので、確認不足だったと思っています。

これからは、値引きの際にしっかりキーを押したのか、画面を見て確認をしっかりしていきます。

バイトやパートの方なら、これくらいの文面で十分OKです。

始末書を書かされ続けているとクビ?!

そもそも始末書は書いたら終わり、というものではありません。

始末書を書く意義は先述したように、今後同じミスを起こさないという店側への誓いと、自らへのいましめとなっています。

注意されてしまう二人組始末書ざただと上司も連帯責任となる

つまり 何度も始末書を書く=何度注意しても改善がなされない、改善する気がないとみなされ、減給や最悪の場合クビといった、さらに重い処分を受ける可能性があります 

どれくらいの回数で減給なのかクビなのかは各企業によって異なりますので、ここで詳細を述べることはできませんが…。

ただひとつ言えることは 始末書を書くという事態にならないよう、日ごろから気をつけましょう ということだけです。


やはり、レジでミスをするとクビになってしまう可能性があるようですね。

金銭のミスはお客さまに直接的な損害を与え、店の信用を損ねてしまうため、クビという処分になっても致し方ないかもしれません。

とはいえ、人間誰しも多少のミスはして当たり前のこと。

たった一度の過ちでクビになるわけではありませんし、レジでミス=クビと即座に考える必要はありません。

そもそも慎重なレジ操作と確認をおこたらなければ、レジでミスをすること自体防げるはずです。

今は自動釣銭機で手打ち入力することもほとんどなくなりましたが、昔は手動で入力、しかもプリセットキーもなく商品の値段も暗記しておかなければならなかったのですから。