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レモン・ライム・ゆず・すだち…共通する特徴って?-香酸柑橘類-

レモンやライム、ゆずにすだち…これらの柑橘を実際に購入することって、あまりありませんよね。

どのように使ったらいいのか、そもそもレモンとライム、ゆずとすだちの違いすらわからないという方も多いことでしょう。

また、ゆずやすだちは野菜だと思い違いしている方もいるかもしれません。

今回は謎の多い、レモン・ライム・ゆず・すだちについてまとめて紹介します。


レモン

レモンはインドを原産とする、ミカン科ミカン属の柑橘です。

インドから中国やアラビア半島に伝わったあと、ヨーロッパにも普及していきました。

今ではレモンといえばシチリアレモンなどから、ヨーロッパのイメージが強いのではないでしょうか。

日本へは明治時代に伝来し、 現在では少数ながら広島県を中心とする瀬戸内海地方で国産レモンが生産されています 

安心安全な国産レモン

レモン全体では輸入ものが圧倒的に多いのですが、輸入レモンには果皮に農薬が多く残留しているといわれています。

いっぽう、国産レモンには農薬が散布されていないので安心して口に入れることができるというわけです。

このような点から、 国産レモンの需要は高いわけですが、生産数は少ないためかなり希少価値がついています 

レモンは鮮やかな黄色い果皮が目を引く果物ですが、 他の柑橘類と同じようにはじめは緑色をしており、熟すことによって黄色になっていきます 

果皮が緑色のものは、グリーンレモンと呼ばれて区別されています。

品種はいくつかありますが売場では重要視されず、単にレモンと表記され販売されています。

主な用途は果汁をとんかつや、さんまなどの料理にかけて風味付けをして味わうほか、ゼリーやスカッシュなど甘味にも用いられることがあります。

 酸味が強いため、基本的にそのまま果肉を食べることはしません 

以下で紹介するライムやゆず、すだちも同じように果汁を利用するものの、果肉は食べない柑橘となっています。

これらの柑橘はまとめて、香酸柑橘類と呼ばれています。

ライム

ライムもレモンと同じく、インド原産のミカン科ミカン属の柑橘です。

国産ライムは超貴重!

見た目もレモンと似ていますが、違いとしては レモンより小さく、また丸みをおびていて、皮の厚さが薄い ことがあげられます。

 果肉の色も、レモンは黄色に対してライムは薄い緑色のものが多く なっています。

香りもレモンとは異なる、ライム独特の風味があります。

いくつかの品種がありますが、売場で重要視されることはありません。

こちらもレモンと同じく、ほとんどが輸入ものとなっており国産ものは入手困難となっています。

ゆず

意外なことに、ゆずもミカン科ミカン属の柑橘になります。

ゆずとみかん、一見すると関連性は見受けられませんよね。

原産は中国ですが、古くから日本国内で栽培が行われており、日本人にとってなじみ深い柑橘となっています。

 果皮がでこぼこしていることが特徴で、独特の香りと強い酸味を持っています 

品種はいろいろありますが、売場で特別表記されることはありません。

冬至にはゆず風呂として湯船に多くのゆずを入れたりなど、食用以外にも用いられています。

すだち

例にもれずすだちもミカン科ミカン属の柑橘で、原産は徳島県と日本に根付く柑橘となっています。

徳島県を代表する農産物で、すだちくんというキャラクターも存在しています。

とても小さな果実で、一口大ほどしか大きさがありません。

 緑色の果皮をしていますが熟すると黄色になり、この状態になると独特の風味が失われてしまいます 

ふつうは熟していくとおいしさが増すものですが、すだちの場合は逆に悪くなってしまうわけなんですね。

主な産地

 レモンとライムは、ほとんどが輸入品となっており、主な輸入地はレモンがアメリカ、ライムがメキシコ となっています。

 国産ものでしたら、レモンもライムも広島県や愛媛県といった瀬戸内地方が主な産地 となっています。

 ゆずの主な産地は高知県で、すだちは徳島県 となっています。

これらの柑橘類に共通しているのは、温州みかんの産地と同じく温暖な四国・中国地方に集中して生産されている、ということです。

その理由として、柑橘は寒さに弱い果物であるということが考えられます。

鮮度チェック方法

これら香酸柑橘類の鮮度チェックは、比較的わかりやすいものとわかりにくいもの、極端にわかれています。

まず ライムとすだちは果皮が黄色に変色してきていたら、熟しているつまり鮮度が落ちてきている と判断できます。

本来果物は熟すとおいしくなるものですが、ライムやすだちに関して言えば、風味がそこなわれてしまうため劣化とみなされるのです。

 レモンやゆずは果皮の色では判別できないため、触ったときの感覚がぶよぶよしているものは鮮度が落ちている とみなします。

新鮮なものは中かピーンと張り詰めた感覚がしていますから、古いものと比べるとすぐわかるかと思います。

とはいえ、この感覚というのがとても微妙なもので、長年触っていてもなかなか正確には判別できないものです。

 一番わかりやすい劣化サインとなると、カビが生えてくる ことくらいしかありませんから、これらの柑橘類、特にレモンは鮮度チェックの鬼門といえるでしょう。


香酸柑橘類という言葉、はじめて聞いた方が多数なのではないでしょうか。

字面から予想するに、香りが高く酸味がある柑橘類ということを表しているのだと思います。

たしかに、今回紹介したレモン・ライム・ゆず・すだちはいずれも、独特の風味と強い酸味が特徴的な果物として有名ですよね。

そしてさらに共通しているのが、これらは直接食用とはせず、主に果汁が使用されるという部分ですね。

他の柑橘とはちょっと違った用途になっているわけなんですね。

そのため、なかなか手にする機会がない果物だとは思います。

しかし売場で一つ手にとって見れば、さわやかな香りがただよってきますから、せめて香りだけでも味わってみてください。