バイトやパートの勤務時間、何時間にしようか迷ってしまいますよね。
勤務時間は一度契約したら、なかなか変更しずらいので慎重に決めなければなりません。
しかし勤務時間がたった1時間違うだけで、金銭面はもちろん精神面や肉体面におよぼす影響は大きくなります。
はたして、ベストな勤務時間は何時間なのでしょうか。
ここでは短時間勤務(~6時間)のバイト・パートを対象にみていくことにします。
バイト・パートゆえの短時間勤務
まずはじめに 働き手が正社員ではなくあえてバイトやパートを選ぶ理由として、短時間の勤務が可能 ということがあげられます。
正社員ですと8時間勤務という縛りがありますが、バイトやパートの場合はその縛りがありませんから、あるていど自由な働き方をすることができるのです。
短時間勤務を希望するかたの多くは、学校・家庭の事情や体力面を考慮してなどといった事由があります。
実際、バイト・パートで働くかたの大部分が4~6時間の短時間勤務 で契約しています。勤務時間が1時間違うと、金額的にはもとより体感的にもぜんぜん違ってくるのです。
それでは4時間勤務の場合・5時間勤務の場合・6時間勤務の場合、どうなるかについて説明します。
4時間勤務の場合
4時間の勤務ですと主婦の方は主に午前中、学生の方は学校帰りの夕方にサクッと入れる 勤務時間です。朝出勤すればお昼には帰ることができますし、お昼からの出勤でもお子さんや旦那さんが帰ってくる前には帰宅できますから主婦の方には最適の勤務時間です。
また学生が学校帰りに夕方から勤務したとしても深夜前には帰れますから、公共交通機関の最終便にも間に合いますし、女性の防犯面からみても安心できます。
5時間勤務の場合
4時間だとちょっと短い、けれど6時間は長い…という方には5時間勤務がおすすめです。
なぜなら、 5時間の勤務なら休憩を取らずに働くことのできるギリギリのライン となるからです。
詳しい説明をすると、以下のようになります。
たとえば朝8時出勤で6時間勤務の場合ですと14時に退勤かと思いがちですが、休憩時間が加味されるので最短でも退勤できるのは14時45分になります。
拘束時間が長くなることに対しての考え方は人それぞれで 「休憩は必要だから、問題ない」「休憩はいらない、その分早く帰りたい」と2通りに分かれます。
しかし、 使用者(会社側)は労働者に休憩を与えなければならないと労働基準法によって定められているため、強制的に休憩を取らされる のです。
このことから「より長く働きたいけど、休憩はいらない。早く帰りたい」という方にとって、5時間勤務が一番希望に沿った形になるといえるでしょう。
6時間勤務の場合
前述したように6時間以上の勤務では休憩が必須となるため、どうしても拘束時間が長くなってしまいます。
これも考え方ひとつで、拘束時間がとにかく短いほうがいいというなら、休憩を取らずにすむ4~5時間勤務を選べばいいわけです。
しかし ぶっ通しで4時間や5時間働くことが体力的に難しい方は、拘束時間は長くなりますが休憩を取ることができる6時間勤務を選ぶほうがいい かもしれません。
また しっかり稼ぎたい方は、社会保険に加入することができるようになる6時間以上の勤務を選ぶといい ですよ。
社会保険に加入すれば、万が一病気で休職するさいには傷病手当金が受けられますし、国保よりも毎月の保険料が安いなどのメリットを受けることができます。
逆に扶養に入っているなどで社会保険に加入したくない方は、5時間までの勤務に抑えるようにしましょう。
まとめ
それでは簡潔にまとめます。
4時間勤務
最小限しか働く時間を取れない方、ちょっとしたお小遣い稼ぎで十分な方におすすめ
5時間勤務
拘束時間が長いのがいやな方、社会保険にも加入したくないギリギリのラインで働きたい方におすすめ
6時間勤務
社会保険に加入し安定して稼ぎたい方、また休憩を取り体力的にも無理せず働きたい方におすすめ
以上のように勤務時間が1時間違うだけで、こんなにも特色が異なっているわけです。
あなたの理想的な働き方に一番近いものはいったい、どれでしょうか?
学生や主婦の場合は、保険証が配偶者や親の扶養に入っているかどうかという点も留意しなければなりません。
扶養に入っている場合は、週の勤務時間が20時間を超えないように、できる限り短時間の勤務で調節しましょう。
万が一週の勤務時間が20時間以上となってしまうと、扶養から外れなければいけなくなる可能性があるのです。
せっかく扶養という恩恵を受けているのに、わざわざ外れてしまうのはもったいないですからね。
他にも扶養を外れなければいけない条件はあるのですが、このページでは割愛しますが…。
以上のように扶養のことを考えた結果、本当はがっつり働きたいけれども扶養から外れたくないからわざと短時間勤務にしている、という方もたくさんいたりします。
この点も、学生や主婦には短時間勤務が都合いいという理由になっているといえるでしょう。