きんかんとぽんかんは、同時期に旬を迎える果物です。
両者ともマイナーな存在ながらも一定の愛好者がいる…そんな印象がありますよね。
さてこの二つは文面も似ていますし、もしかしたら何か関係があるのでは?と思っている方もいるかもしれません。
そこで、それぞれの特性についてみてみましょう。
きんかん
きんかんはミカン科キンカン属の樹木またはその実で、いわゆる柑橘類になります。
中国が原産で、日本へは江戸時代に伝来してきました。
食用として利用されているのはもちろんのこと、観賞用としても親しまれています。
このページでは食用のものについての紹介になります。
他の柑橘類と異なる特徴として、 皮ごと食べることができる という点があります。
皮には甘みと若干の苦みがあり、中の果肉は酸味が強く なっています。そのため果肉だけを食べるということはせず、皮ごと食べるというのが一般的となっています。
完熟したものは甘みが強くなるため、未熟なものとの差別化がされています。
ぽんかん
こちらもミカン科の柑橘であり、原産はインドで日本へは明治時代に伝来しました。
ちなみにぽんかんはデコポンの親にあたる存在であり、その特徴ともいえるデコがぽんかんにも表れることがあります。
(→関連記事:みかん以外の冬~春が旬の柑橘)
なんといっても、袋ごと食べられるのは手間がかからず嬉しいですね。 酸味も少なく、甘さと独特の芳香を楽しめる 柑橘です。
ただし、種が多少入っているので要注意です。
主な産地
きんかんは宮崎・ぽんかんは愛媛や鹿児島 と、どちらも温暖な地域が主な産地となっています。特に宮崎のきんかんは、高級ブランド品「たまたま」「たまたまエクセレント」があることでも知られています。
基本的に柑橘類の主な産地はは四国・中国・九州地方だといっても過言ではありません。
鮮度チェック方法
温州みかんやその他の柑橘類同様に、 カビが生えていないか・皮が破れていないか・ぶよぶよになっていないか・汁が出ていないか…という点をチェック しましょう。
特にきんかんは主に数十個単位でパックや袋詰めになって販売されていますので、なかなか直接触って確認できませんから、特に注視する必要があります。
冒頭での疑問”ぽんかんときんかんの関連性”についてですが、直接的な関係はどうやらなさそうですね。
ただ「~かん」というのは「柑橘」を指しているということで、同じ柑橘類の仲間だということなんですね。
そういえばいよかんも漢字で書くと「伊予柑」ですし、みかんも実は「蜜柑」と記されるのですよ。
その他にも数えきれないほど、柑橘の仲間には「~かん」という名称になっています。
売場でもちょっと意識して今度からみてみると面白いですよ。