たまねぎはサラダや煮物それから揚げ物など、オールマイティに使えて重宝する食材の一つですよね。
春先には新たまねぎが登場しますが、この新たまねぎとふつうのたまねぎとの違いがわからないという方、多いのではないでしょうか。
今回はそんな新たまねぎも含めて、たまねぎについて詳しく紹介していきます。
たまねぎの品種は、3種類
たまねぎはネギ科ネギ属の多年草で、その球根を食用としています。
原産は中央アジアとされ、日本へは江戸時代になってから伝来しましたが、その当時はまだ観賞用としての利用のみでした。
その後明治時代に入ると、栽培がおこなわれるようになっていったのです。
ちなみに春先によく見かける新たまねぎは品種ではありません。
詳しくは後項で説明しますので、そちらをご覧ください。
黄たまねぎ
通常たまねぎといえば、黄たまねぎのこと を指します。皮の色が薄茶色で、触るとサラサラしてすぐに薄皮がはがれてしまいます。
皮がはがれやすい理由は収穫後に表皮を乾燥させているためで、こうすることによって保存性が高くなるのです。
白たまねぎ
皮が白いたまねぎです。
黄たまねぎとは異なり皮の乾燥処理が行われておらず、表皮の触感が少しべとついた感じになっています。
水分が多く、甘みもあるのでサラダなど生食にも適しています 。一部では「サラダオニオン」「サラダたまねぎ」という名称で呼んでいたりもします。
赤たまねぎ
特徴は赤紫色の皮 で、表皮は黄たまねぎのようにサラサラしています。白玉ねぎ同様に 水分が多めで甘みもある ため、こちらも生食に適した玉ねぎです。
彩りもよく、サラダのアクセントにすると映えますよ。
別名として「レッドオニオン」と呼ぶこともあります。
むしろこの呼び名の方が有名かもしれません。
新たまねぎは、春先に収穫される早生玉ねぎ
春になると新たまねぎが売場に出ている光景をよく見かけるかと思いますが、この新たまねぎというのは、実は品種名ではないのです。
たまねぎの収穫シーズンは秋頃と春頃の2シーズン存在しており、秋に収穫されるのは晩生のたまねぎで、春に収穫されるものが早生のたまねぎとなります。
そのうち 春に収穫される早生のたまねぎを、新たまねぎと呼んでいる わけなんです。
対義語は”ひね”で、新ものに対して古いものという意味合 いで用いられます。この言葉は、たまねぎ以外にもじゃがいもやしょうがなど、新物が存在する野菜全般に使います。
(例・ひねのじゃがいも⇔新じゃがいも)
主な産地
たまねぎ全体でみたときの主な産地は北海道 で、その他佐賀・兵庫・愛知でも生産が盛んとなっており、北海道と合わせた4地域で全国の8割の生産量を担っています。また 新たまねぎは静岡や愛知、赤たまねぎは神奈川や北海道が主な産地 となっています。
ちなみに北海道は秋に、静岡や愛知など西日本では春に収穫しており、このように収穫の時期をずらすことによって年中安定して流通させることができているのです。
鮮度チェック方法
たまねぎの鮮度チェックは非常に簡単で、ヘタしたら触らずとも傷んでいることがわかってしまうほどです。
まず 頭部から芽が出ているものは相当古くなっています が、そんなたまねぎを見かけることはよほど鮮度管理の悪い店でないかぎりないでしょう。
次に、 底部から根が出てきてしまっているものも劣化している サインです。
そして触った感触がしっかり硬いかどうかも重要で、 傷んでいるものは一部分がぶにゃぶにゃと柔らかく なっています。
1番最悪な状態として、 どこかが裂けたり腐ったりして汁が漏れてきている場合も あります。
こうなると悪臭がただよってくるので、箱を開けた瞬間でもすぐにわかります。
たまねぎは劣化しにくい野菜ですから、傷んでいるものは通常売場には出ていないと思いますが、万が一のときのために鮮度チェックは欠かさずに行いましょう。
新たまねぎの新っていったいどういう意味なんだろうと思っていたら、新物という意味だったんですね。
貯蔵されたひねのたまねぎとはまた違ったおいしさを味わえるので、旬が終わる前にぜひ一度食べてみてくださいね。
ところで…近年では、涙の出ないように改良されたたまねぎもあるそうですよ。
是非使ってみたいところですが、遺伝子組み換え作物のため一般の市場には流通していないのです…。
出せば売れると思うのですが、みなさんは買いますか?笑