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温州みかんは収穫時期が重要!-晩生の青島みかんが甘くおすすめ-

みかんは、冬の風物詩の1つとして有名ですよね。

ところで皆さんはみかんを購入する際、どんな点を重視していますか?
多くの方は愛媛みかんや長崎みかんなどといった名称で選んでいるのではないでしょうか。

しかし実はそのようなブランド名よりも、収穫された時期の方が重要なポイントとなるのです。

今回は4つの収穫時期とそれぞれの特性、さらにハウスみかんについて紹介します。


温州みかんの品種は、収穫時期によって分けられる

温州みかんはミカン科ミカン属の果実であり、 一般的にみかんといえば温州みかんのことを示します 

日本原産で、古くからなじみのある果物として親しまれています。

しかし栽培が本格的に行われるようになったのは明治時代になってからと、意外と最近のことなのです。

そして、その後温州みかんは一時期は高い商品価値がつけられることもありましたが、グレープフルーツやオレンジなどの輸入果実の輸入自由化などにより、温州みかんの栽培量は減少傾向に転じています。

そんな 温州みかんは、収穫時期によって「極早生」「早生」「中生」「晩生」という4つの分類に分けられます 

これらの言葉は実はみかんだけでなく、りんごなど他の青果物にも使用されています。

「早生」というのは”早”とついている通り、その作物の収穫期のなかで早めに収穫されたということを意味しています。
逆に「晩生」は、遅めに収穫されたということを意味します。

それでは、それぞれの詳しい性質をみてみましょう。

極早生温州

時期としては一番早く、 9~10月頃に収穫された温州みかんが極早生(ごくわせ)みかん となります。

 果皮はまだ青い部分が残り酸味がやや強く、じょうのう膜(皮)が薄いことが特徴 となっています。

一見するとみかんとは思えない見た目ですから、なかなか手が出ない人も多いかもしれませんね。

甘さはともかく、とにかく早くみかんを味わいたい!という方以外は、早生みかんが登場するまで待った方がいいでしょう。

早生温州

極早生よりも少し遅れて 10月から12月頃に収穫される温州みかんは、早生みかん になります。

早生になると 果皮はオレンジ色に色づき甘みも出てきますが、酸味もまだほどよく感じられます 

甘みも酸味もバランスよく味わいたい方におすすめのみかんです。

中生温州

 11~12月頃に収穫される温州みかんは、中生(なかて)みかん となります。

 果皮は濃いオレンジ色になり、じょうのう膜(皮)が少し厚みを増しています 

このころになるともう 酸味より甘みが強くなっている ので、酸味が苦手な方でもおいしく食べることができます。

みかんらしいみかんで、どなたでもおいしく感じることができるかと思います。

晩生温州

収穫時期は中生温州と同じなのですが 収穫から1か月ほど貯蔵し、出荷の時期を遅らせているのが晩生(おくて)みかん となります。
 出荷時期は1月~3月頃 となり、みかんシーズンのラストを飾ります。

著名な品種に青島温州があり、青島みかんの呼び名や三ケ日みかんのブランドで知られています。

なんといっても特徴は、その甘さにあります。
 収穫後貯蔵することにより甘みが強くなるため、特に甘さを重視する方におすすめ です。

 

ハウスみかん・グリーンハウスみかんとは

上記で温州みかんについてみてきましたが、それとは別にハウスみかん・グリーンハウスみかんの存在を皆さんご存知でしょうか。

秋ごろになると、極早生みかんとハウスみかんが同時に売場に並んでいることもあります。

普通のみかんとハウスみかんは一体、何が違うのでしょうか。

ハウスみかん

 ハウス栽培された温州みかんのことを、ハウスみかんと呼びます 

人工的に室温調節しているハウス内で栽培することによって、みかんの生育をコントロールしているのです。

ハウスみかんの出荷はちょうど露地みかんの旬が終わり、再び露地みかんの出荷が始まるまでの期間になっており、このことによって私たち消費者は1年中みかんを味わうことができるのです。

 味は気候などに左右されてしまう露地みかんに比べ、甘みのあるものが多い傾向 となっています。

グリーンハウスみかん

こちらはハウスみかんの中でも、果皮が緑色となっているみかんを指します。

 酸っぱそうな緑色とは裏腹に中身は熟していて、甘みと酸味のバランスが取れた味 なので、みかんらしい味わいが好きな方におすすめです。

また 爽やかな香りが楽しめるのも、1つの特徴 となっています。

主な産地

 露地みかんもハウスみかんも、基本的には太平洋や瀬戸内海の沿岸地が多く、具体的には和歌山・愛媛・静岡が生産量TOP3の県 となっています。

これらの県に共通する特徴として、温暖かつ日当たりがよいという環境ということが挙げられます。
温暖で日当たりがよいということが、美味しいみかんができあがるとっておきのスパイスとなっているといえるでしょう。

鮮度チェック方法

 みかんの鮮度チェック方法は見た目が全て で、外側が綺麗なのに中が傷んでいたということはほぼありません。
ですから、外側が綺麗なら中も安心して食べることができます。

 傷んでくるとカビが発生する ので、この場合はすぐに判別可能でしょう。

一見してわかりにくいのは、皮がふやけてぶよぶよしてきた場合です。
 ぶよぶよのみかんは傷んでいるとまではいかずとも、収穫から長期間経っている証拠 になりますから、新鮮なものを求めるのならば是非チェックしたいところです。

 劣化するとその部分から果汁がしみだしてきたり、皮自体が破れてきます 

外側から見ると綺麗なのですが、箱や袋から出して1つずつチェックするとぶよぶよのものが出てくることがありますから要注意です。

また、箱買いをする方はなるべく中身のチェックを店側にお願いした方がいいでしょう。

鮮度がいいものを仕入れていても商品の劣化は刻一刻と進んでいるので、箱を開けたら傷んでいる可能性は十二分にあるのです。

特に贈答用として購入される方は、この点を留意しておきましょう。


みかんは収穫時期によって味が大きく異なる果物だということを、なかなか皆さん知らなかったのではないでしょうか。

なんとなくブランド名で選んでいた方も、これからは収穫時期(いわば店に並んでいる時期)で選んで食べるようにしてみてはいかがでしょうか。

例えば早生のものと中生のものを比べてみるなどすると、その違いがわかってくるはずです。

また露地みかんが出ていない時期でもみかんが食べたい!という方は、少々割高ではありますがハウスみかんを選んでみてください。
温室育ちのため一定の甘みがあり、食べやすいみかんとなっていますよ。