職場の人との距離感って、難しいですよね。
距離感が近すぎても遠すぎても、人間関係はうまくいきません。
とはいえ、職場の人とは距離を取るようにしたほうが、面倒なトラブルに巻き込まれずにすみます。
職場の人はあくまで、仕事上だけの付き合いです。
むやみに距離が近くなってしまうと、プライベートにまで干渉されて、自分の自由がなくなってしまいます。
特に上司と部下の場合は、距離が近くなると業務に支障が出てくるため、なおのこと距離を取ることが大切なのです。
管理人
もちろん、「この人とは個人的な付き合いをしたい」と思える人に対しては、距離を取る必要はありませんよ。
しかし職場の人と距離を取るといっても、具体的にどうすればいいのか、いまいちわかりませんよね。
答えはずばり、見えない壁を作ることです。
…ますますわからない、とみなさん思ったことでしょう。
見えない壁の意味はこれから紹介する、職場の人と距離を取る方法を読めばきっとわかります。
かしこまった言葉遣いをする
まず、抵抗なくできる職場の人との距離の取り方を紹介します。
その方法とはかしこまった言葉遣いをするということです。
具体的には、以下の点に気をつけていればOKです。
- 相手を呼ぶときは名字+さん付け
- つねに敬語を使う
それでは、その理由についてみていきましょう。
相手を呼ぶときは名字+さん付け
相手を名字+さん付けで呼ぶことで、相手に対して「私はあなたと親しい間柄ではありません」というアピールになります 。名字にさん付けというのは、とても他人行儀な相手の呼び方です。
その証拠に友だちのことは下の名前を呼んだり、ちゃん付けしたり、愛称で呼んだりしますよね。
また役職がついている人には、さん付けの代わりに名字+役職名でもOKです。
たとえば〇〇チーフ、といった感じですね。
役職名で呼ぶことは、さん付けよりもより距離感を出したいときに有効です 。なぜなら役職名で呼ぶことで、上下関係が強調されるからなんです。
つねに敬語を使う
つねに敬語を使うようにすれば、お互いの距離感を強調することができます 。相手がどんなに親しくしてきても、かたくなに敬語をつらぬいていれば、相手もそのうち「この人は距離を取りたがっているな」と気づいてくれます。
管理人
私の職場にも、知り合って長い年月が経っているのに、未だに敬語の人がいます。こちらは親しみを感じているだけに、ちょっとさみしく感じますね。
敬語は丁寧な言葉遣いですが、その反面、相手によそよそしさも感じさせるわけなんです。
敬語使うと絶対に縮められない距離みたいなのはあるけど仕事上でそこまで近しくなる必要もないうえ、むしろプライベートの友人とは一線を画すという無言のアピールで、基本誰でも敬語。 https://t.co/H0nDYgD3mJ
— じゅんこにっく (@junconiq) 2019年7月24日
自分から話を振らない
距離を感じさせるには自分から話を振らず、相手から話しかけられるまで黙っているということも有効です。
…といっても、業務連絡は別ですよ。
業務連絡で話しかけるのは仕事と割り切る仕事に関する話は、相手が誰であろうと、しっかり伝えていかなければ業務に支障が出ますからね。
あくまで個人的な会話について、自分から積極的に話の輪に混ざる必要はない 、ということを言いたいのです。たとえば休憩時間になると、休憩室でみんな集まっておしゃべりをしていることでしょう。
このような場面では、話を振られるまで黙っていればいいのです。
「話しかけられたら答えるけど、自分からは話をしない」というキャラを作ってしまえば、ムダなことで話しかけられることもなくなりますよ。
休憩はひとりで過ごす
職場の人から話しかけられることも面倒であれば、休憩のさいはひとりで過ごすようにしましょう。
ひとりで休憩する方法としては、以下の3つがあります。
- 自宅に一旦帰って、休憩する
- 自分の車で休憩する
- 職場の人が来ないような離れたところ(店や公園など)で休憩する
ようするに、職場の人との接触が減らせるところであればどこでもいいわけです。
社内で他の人が誰も来ないような部屋があるなら、そこにこもってしまう手もあります。
物理的に職場の人と離れさえすれば、話しかけられることもなくなります。
いつも休憩のときにひとりで離れて過ごしていれば、周囲の人からぼっち認定され、だんだん接触されることがなくなります 。どうしてもひとりになれる場所がない場合はイヤホンで音楽を聞く・本を読むなど、自分の世界に浸ってしまうのも効果的ですよ。
個人的な話をしない
話しかけられたら、あいづちを打つ程度が無難職場の人との雑談に付き合わなければならない場面もあるでしょう。
そんなときは、個人的な話をしないことで距離を取ります。
個人的な話というのは、具体的に言うと以下のような個人情報やプライベートな事柄を指します。
- 年齢
- 家族構成
- 出身校
- 家庭での出来事
- 趣味
これらの情報は、職場の人には秘密にしておきましょう。
仕事をするうえで、自分のプライベートや個人情報はまったく関係ありませんからね。
また、このような個人的な話を聞いてくる人たちは、とても噂好きでおしゃべりです。
聞き出した話を他の人にベラベラしゃべって、面白おかしく話のネタにしてしまいます。
管理人
何気なく話をしたことが、職場の人みんなに知れ渡ってしまうかもしれませんよ。
人のグチや相談を聞かない
人間が親しくなるきっかけのひとつに、グチや相談を聞いてくれるということがあげられます。
つまり 職場の人と距離を取りたければ、人のグチや相談を聞かないでおけばいい のです。
なぜグチや相談を聞くことが親しくなるきっかけになるのか、気になる方も多いでしょう。
その理由は、人間は自分のことを認めてくれた(同意してくれた)人に好感を持つという性質があるからです。
管理人
相談に乗ってあげること(相談をすること)は、恋愛テクニックのひとつとしても有名です。
もしグチや相談を一方的に言われたら、軽く聞き流しておきましょう。
プライベートの連絡先を教えない
職場の人から連絡先を聞かれることは、珍しいことではありません。
業務連絡のために、どうしても連絡を取り合わなければなりませんからね。
できる限り社内電話、社内メールで連絡をすますそのさい気をつけなければならないのは、 プライベートの連絡先は教えないようにする 、ということです。
もし連絡先を教えてしまったら、職場の人にプライベートまで干渉されてしまいます。
最初は業務連絡だけだったのに、いつの間にか関係のないメールやLINE、電話がかかってくるようになったということも珍しくありません。
今日採用したバイトに連絡先教えたらラインしてないの?飲めるの?とメールがきてうざい。プライベートなメールは控えてくださいねって送ったら謝られたけどこれ空気読めなさすぎやろ大丈夫なんかこんな65歳
— くろふぁ (@kuro2fa) 2019年7月12日
こうなってしまうと迷惑だと思っていても、職場の人ゆえに無視することも難しく、つねに相手に気を使わなければなりません。
管理人
「あのとき、連絡先を教えなければよかった」と後悔する人も多いようです。
どうしても職場の人にプライベートの連絡先を教える必要がある場合は、自衛していかなければなりません。
自衛策としては、
- 教えるのは電話番号ではなくメールアドレスにする
- 仕事用のメールアドレスを作る
- IPアプリなどを使ってもうひとつ電話番号を持つ
- いっそ仕事用の電話を用意する
などといったことがあげられます。
仕事用のメールアドレスを作るという策でしたら、簡単に実行できますから、ぜひ行ってみてください。
飲み会や社内イベントに参加しない
職場の飲み会や社内イベントは、職場の人と親睦を深めるのにもってこいの場となります。
ふだんは仕事の話しかしない人とも、プライベートな話で盛り上がったりするため、職場で友だちや恋人を作りたい人にとっては参加しない手はありません。
逆に 職場の人と距離を取るのであれば、飲み会や社内イベントには参加しないでおけばいい のです。
ただ、誘われても断るにはなかなかの勇気が必要です。
そして「人付き合いが悪い」「社交性に欠けている」などといった評価をつけられてしまうかもしれません。
職場でうまく立ち回っていきたいのであれば、飲み会や社内イベントには参加しておくことをおすすめします。
冒頭で「見えない壁を作ることが、職場の人と距離を置く方法」だと述べました。
ここまで読まれたあなたなら、見えない壁を作るということがどんなことなのか、わかったはずです。
あからさまに相手を拒絶する…つまり見える壁を作ることは、職場で仕事がやりにくくなってしまうのでNGです。
相手を拒絶する行動としてはあいさつもしない、話しかけられても一切無視などといった行動ですね。
一方、表面上は職場の人とも溶け込みながら、プライベートには入り込ませない「見えない壁」であれば、仕事に支障をきたすことはありません。
つまり社会人として必要最低限の接触は行いつつ、一線を引いて接することが大切なのです。