みなさんの職場にも、なにかと適当な人はいるかと思います。
自分に関係なければどうでもいいのですが、適当な人が自分の後輩/同僚/上司だったら、直接的な影響が出てくるわけです。
この記事を開いたあなたですから、きっとまじめな方なんでしょう。
まじめ人間からすると、適当人間の思考は理解できずイライラしますよね。
なぜいつもこちらが一方的にイライラしなきゃならないのか、アホらしくなりませんか?
今回は、適当な人に対してのイライラする原因とイライラを抑える方法を紹介します。
原因は、自分の考えを相手に求めてしまうから
まず、なぜ適当な人にイライラしてしまうのか?という部分を理解することが重要となります。
そもそも人間は、自分の考えを相手にも求めてしまう性質がある のです。その例として恋愛や友情でも「価値観が合わない人とは、長続きしない」と言われていますよね。
これはまさに、自分の考えを相手にも求めてしまうがゆえなんですよ。
確かにそう言われてみればそうだと思いませんか?
実際のところ、まじめ人間は自分と同じようなまじめな人間に好感を抱きますし、適当人間は自分と同じような適当人間と付き合うほうが何かと気楽なものです。
ですから、 まじめ人間が自分と異なる性格の適当人間にイライラしてしまうのも、当然のこと といえるでしょう。
これは 相手の性格が変わらない限り、どうにもなりません 。
とはいえいい年した大人が性格を変えるのは、たやすいことでなく、残念ながら相手が変わってくれることは期待できません。
対処法は、相手に合わせて自分も適当にする
対処法として 相手が変わらないとなれば、自分の考えを変えるしかありません 。
正直、相手を変えようとするより自分が変わるほうがもっと難しいかもしれませんね。
しかし、何も自分のまじめな性格を根本的に変えろというのではないのです。
あくまでも適当な人間に対しては、自分も考えを適当にして接していればいい ということです。相手が適当なのに、自分だけがまじめに向き合う必要はありませんからね。
…とはいえ自分も適当に接するとはどういうことなのか、わかりにくいかもしれません。
ではここで長い間バイトをしていて、初めて適当な人間と接することになった私の実体験を紹介します。
私は割とまじめなほうなので、その適当さにうんざりしてきました。
その度合はというと、チーフ失格といっても過言ではないくらいの適当さだったのです。
スーパーの青果は商品の管理には非常に気を配らなければならない環境です。
それなのに鮮度チェックもろくにしない、商品はすぐに品出しせず何日も放置が当たり前で、お客様のことも会社のこともまったく考えていません。
今やるべきことがあるにも関わらず、後回しにして平気でタバコ休憩に行っているくせに「忙しい」が口癖だったりと、まじめ人間からすると信じがたいような言動ばかりしていました。
あげくのはてに、他の部門の人といつの間にかおしゃべりタイムに入って、数十分戻ってこないこともしばしば…。
最初はそれらの言動にいちいち反応して、一人でイラついていました。
もちろん店長やバイヤーには相談したのですが、いくら相談して注意してもらったところで、人間性が変わるはずもなく…。
そのうち「いったい、どうしたらいいのだろう?」と思い始めるようになりました。
そして、相手が適当なら自分も適当にするのが最善策だと考えついたのです。
具体的にはこれまで一生懸命、早く作業を終わらせようと必死になっていたところを、極力相手から指示されない限りは何もしないようにしました。
最初は「こんなことで本当にいいの?」と正直迷いもありましたが、結果的には自分の精神衛生上よかったと思っています。
体験談が長くなってしまいましたが、適当にするのは適当な相手に対してだけで、まじめな人にはこちらもまじめな対応をしましょう。
あくまで適当な人間へのイライラを抑えるために、やむなく適当にするわけであって、真の適当人間になるということではありません 。ここを見誤ると他の人からの信頼を失ってしまいますから、気をつけてください。
やはりお互いの性格が真逆である以上、水と油のように混ざり合うことはありません。
ですから、結局はどちらかが一歩引いて合わせてあげなければならないのです。
自分ばかりがどうして…と思ってしまいますが、相手が合わせてくれることを待っていては、いつまで経っても状況は改善しませんから、これもやむなしです。
どうしても割り切れないかたは「鏡の法則に基づいているから、これは至極当然のことだ」と考えるといいですよ。
鏡の法則とは、簡単にいうと自分が相手にした態度は自分にも帰ってくるという意味の言葉です。
ここでいうなら、自分(適当な人間)が適当にしていたから、まじめな人(あなた)も適当にしか返してくれなくなったということになります。
この法則は友情や恋愛などのあらゆる人間関係でも同じですから、参考にしてみてください。