みなさんの周囲にも、暇さえあればしゃべってばかりの人がいるのではないでしょうか。
休憩時間であればいいのですが、仕事中は勘弁してほしいですよね。
一生懸命仕事をしている側からすれば、手を止めて話をしている人間の気持ちがしれません。
そして、そんな人は例外なく仕事が遅かったりするんですよね~。
それもそのはず、おしゃべりな人が仕事ができないのには、ちゃんと理由があるのです。
人間は一つの物事にしか集中できない
なにも、勤務中に会話すること自体が悪いと言っているわけではありません。
しゃべりながら仕事もしっかりこなしているのならば、特に問題ないのですが、実際には しゃべりながら仕事をしっかりこなせる人間はほとんどいません 。
たいがい、話している最中は手が止まっているか、作業のスピードが遅くなってしまっているはずです。
しかしなぜ、会話しながらだと手が止まったり動きが遅くなってしまうのでしょうか。
それは、人間が持つ’同時に複数の物事を進行させることが難しい’という性質に基づいています。
言い方を変えると、 人間は一つの物事にしか集中できない ということになります。
この傾向は特に男性のほうが多く現れると言われています。
これは、男性の全神経がTVに集中することによって、女性の話している内容を理解するところまで気が回らないことが原因です。
女性は男性と比べると多方面に神経を配ることができるため、電話をしながらTVを見るということもこなせてしまいます。
このことと同じで、 しゃべりながら仕事もしっかりこなすということは、ある意味できなくて当たり前 なのです。
ただ、だからといって女性ならしゃべりながら仕事ができる、というわけではありません。
女性でも、やはり会話しながらだと仕事の能率が落ちてしまいます。
それもそのはずで 本来仕事だけに集中すればいい100の力が、しゃべることによって50に減る わけなのですから。
そもそも会話に限らず、何かをしながらもう片方の作業をするという「ながら作業」はあまりよくないともされていますから、男女関係なく仕事に集中するべきだといえるでしょう。
おしゃべりより、黙っているほうが賢い
仕事中でも平気でおしゃべりする人もいれば、仕事中は無駄話をしない人もいます。
両者を比べると仕事への取り組み方の姿勢として、 黙って仕事をしている人のほうが高評価 なのは言うまでもありません。
いくら優秀な人間でもしゃべりながら仕事をしている姿は、真摯に仕事に取り組んでいないと評価されても文句は言えませんよね。
黙って仕事をすればそれ以上のパフォーマンスが発揮できるはずなのに、ある意味もったいないとも感じます。
一方話をせずもくもくと仕事をこなす人は、仕上げる作業量や仕事の速さがおしゃべりな人よりも優れていることも多く、使用者側とすれば安心して仕事を任せられる人材といえるでしょう。
もちろん、全員が全員当てはまるわけではありませんよ。
おしゃべりしながらでも手が早いひともいますし、真面目にしゃべらずやっても手が遅い人もいますから…。
しかしそんな両者を見ていると「沈黙は金、雄弁は銀」ということわざがしっくり当てはまる気がします。
まず、このことわざの意味をご覧いただきましょう。
簡単に言えば、 べらべらしゃべるよりも黙っているほうがいい ということですね。
他にも「口は災いのもと」「言わぬが花」ということわざもありますが、これらの用語は、必要以上におしゃべりをするのはよくないということを表しています。
ここで「沈黙は金、雄弁は銀」のことわざに戻ります。
話をせず一生懸命仕事をしている人は、最初近寄りがたい・つまらない・お堅い人だなんて印象を受けてしばし損をすることがあります。
しかし結局 最後に評価されるのは、しゃべらず真面目にやっている人間なのです(=沈黙は金) 。
おしゃべりな人間は、最初の印象がよくてもだんだん本質を知られていくうちに、評価が悪くなっていくことも珍しくありません(=雄弁は銀) 。このことを鑑みると、仕事中にしゃべってばかりの人間は、黙っている人間に比べて仕事ができない・評価されないと思われても致し方ないでしょう。
おしゃべりな人は会話しながら難なく仕事をこなしているように思えても、どうしても抜け目が出てきます。
黙って仕事している人と比べると、仕事のスピードも多少劣りますし、丁寧なようで雑な仕上がりになっていたりもします。
なぜなら、せっかくの集中力がいらない会話に使われてしまっているからです。
会話をするということは、私たちが思っている以上に大きなエネルギーが必要なんですよ。
ですから、仕事もしっかりこなしておしゃべりも楽しむということは、なかなか常人にこなせるわけもないのです。
つまり勤務中におしゃべりばかりしている人間は、得てして仕事もできない、ということになります。
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