多くのお客さまは、スーパーのレジで待たされることを嫌います。
いっこうに混雑が解消されない店は、お客さまから「もう二度と行かない」と三下り半を突きつけられてしまいます。
そのため店側はできるかぎりレジが混雑しないよう、適時レジ応援を呼んで対応する必要があります。
しかし実際にはレジ応援を呼んでも、応援の従業員が来ないということも珍しくないのです。
なかにはレジのすぐそばにいるにもかかわらず、素知らぬ顔をして品出しをしている従業員もいたりします。
そんな従業員を見ると、「この店の教育はどうなってるんだ?!」と、お怒りになるお客さまもきっといるはず。
今回はなぜレジ応援を呼んでも従業員が応援に来ないのか、その理由について暴露していきます。
レジ応援可能な従業員がいない
レジ操作ができる従業員、つまりレジ応援可能な従業員がいなければ、当然レジ応援を呼んでも来るはずがありません。
実際のところ、スーパーの従業員は全員がレジ打ちできるわけではないのです。
もちろん、店はできるかぎり多くの従業員がレジ応援に入ることができるよう、教育をしています。
しかし従業員のなかにはレジはどうしても無理だという人、教育したけれど適性がなかったという人も少なからず存在します。
ですから、 レジ操作が可能な従業員の数に限りがある のが実情なんです。
またその日のシフトによって、レジ応援可能な従業員が多い日、少ない日とバラつきが生じます。
そのためレジ応援可能な従業員が少ない日には、すでにレジに入ることができるメンバーがフル稼働していて、それ以上対応できる従業員がいないこともあります。
お客さん結構来るのに人時減らされたせいで出勤出来る従業員少な過ぎる!
社員+パートorバイトの2人しかいないのにレジ待ちの列めっちゃ出来て2人でレジ回したってすぐに捌ける訳ないやん…
客はそんな事知らないから他にレジ応援呼べとか怒るけど誰もいません!!
文句があるなら上に言ってくれ!!— おおはし∞ (@beast_8_4u) September 29, 2020
作業中・休憩中でやむをえず応援に入れない
重要な作業をしている最中や休憩中は、やむをえずレジ応援に入ることができない こともあります。たとえば発注の最中にレジ応援が呼ばれた場合ですと、レジ応援よりも発注を優先せざるをえません。
発注時など、どうしても手が離せない状況もある発注作業は途中で手を止めてしまうと、いったいどこまで完了したかわからなくなり、ミスを犯してしまいかねないのです。
品出しや値引き程度の作業であれば、手を止めてレジ応援に入りますけどね。
また小さな店では 従業員の人数自体が少なく、レジ応援に入ってしまうと仕事にならない ケースもあります。
たくさん従業員がいれば、誰かがレジ応援に入ったところでほかの人がその分をカバーできるので、なんら問題はありませんが…。
そして時間帯によっては従業員が休憩中でレジ応援に対応できない、ということも。
応援を呼ばれたら休憩でも関係なくレジに入るべき、とお思いになる方もいるかもしれません。
しかし、基本的に休憩中の従業員を労働させてはいけない、ということになっているのです(ブラック企業だと、お構いなしでレジに入らせたりしますが…)。
休憩中の従業員のなかにはレジ応援に入ってあげたいという気持ちがある人もいますし、意図的に無視しているわけではないのですが、こればかりは仕方ないのです。
レジに入るのが嫌で無視している
レジが苦手・やりたくない・面倒という理由で、故意にレジ応援に入らない 従業員もいます。そのような従業員は「どうせ他の誰かが応援に行くだろう」と、レジ応援の要請を他人事にしか考えていないわけです。
特に生鮮部門の従業員は、「レジ応援は、つねに売場にいる日配や食品部門の担当者が優先的に入るべき」と考えているフシがあります。
そのほか今いる持ち場からレジまでが遠く、レジに行くだけでも時間がかかるということで、意図的に無視している従業員もいますね。
本来レジ応援に対応できる従業員は、応援を呼ばれたら迅速にレジに入るようにと指導を受けているはず。
それなのにレジに入らない従業員は、本人の怠慢はもちろんですが、店側の教育不足でもあるといえるでしょう。
レジ応援を呼んでも来ない理由はいろいろあるわけですが、いずれも店はこれらの理由を解決していかなければなりません。
レジ応援に対応できる従業員を増やすなり、レジ応援可能な従業員同士の休憩時間をずらすなり、解決する方法はいくらでもあります。
わざとレジ応援を無視する従業員に対しては、名指しでレジ応援の要請をかけるという手もあります。
そもそもレジのシフトは、その日のどの時間帯にどれだけのお客さまが来店されるかを予測して組むもの。
ですから本来お客さまを待たせることのないよう、余裕を持った人員をシフトに入れておけば、レジ応援を呼ぶ必要性がないのです。
いつもレジ応援ばかり呼んでいるような店は、お客さまの不満度を高めてしまい、結果としてお客さまを競合店に流出させてしまいます。
もし通っている店がレジ応援を呼んでも、いっこうに応援が来ないようであれば、本社に意見を出してみるといいでしょう。
店に直接意見しても、店長自身がレジの混雑具合について重要視していなければ、改善せず放置されかねません。
本社に言った場合ですと、本社の幹部陣から店長に改善指示がなされるため、改善が期待できます。
それでも改善されないのであれば、お客さまを大切にする気が見られない店と判断し、別の店に乗り換えたほうがいいかもしれません。