手持ちのお金が1万円札や5千円札しかなく、お金をくずしたいときってみなさんどうしていますか?
おそらく、最寄りのスーパーなどで両替をしてもらおうとするのではないでしょうか。
しかし、多くの店では両替お断りとしていて、なかなか両替ができずに困っている方も多いかと思います。
そもそもなぜスーパーでは両替お断りなのか、そしてそんななかでも両替をする方法はないのかについて調べてみました。
スーパーで両替お断りの理由
まずは、スーパー側が両替を断っている理由からみていきましょう。
その理由として、以下に述べる3つのことがあげられます。
防犯上のため
両替を断る一番の理由としては、防犯上のため となります。 スーパーのレジはお客さまの手が届く位置にあるため、レジを開けてしまうと、簡単に強奪することができてしまいます 。 お客さまが容易にレジへ手を伸ばせてしまうそのようなことを危惧して、レジはお会計時やレジ精算時以外には基本的に開けないようにしているのです。
また、 両替詐欺を防ぐためということも含まれています 。
両替詐欺とは、両替を店に頼むさいに偽貨幣を出すことで、不正に本物の貨幣を入手する詐欺のことを指します。
実際に、偽貨幣がお客さまから出される事件が相次いだこともありました。
偽貨幣は非常に精巧に作られているため、ぱっと見ただけでは判別することができません。
そのため従業員が偽物だと気づいたときには、もう犯人はすでに立ち去ってしまっていて、泣き寝入りせざるをえないのです。
その他、 両替でもらった紙幣の数が足りないと嘘をついてだましとるケースもみられます 。
いくら従業員が正確に数えて渡したとしても、お客さまから足りないと言われれば、なんだか納得してしまうものなのです。
そもそも、お客さまのことをハナから詐欺師だと疑いたくはありませんからね。
これらのことをかんがみると、 両替には大きなリスクがあるため、店側は危機管理のために両替を断っている といえるでしょう。
釣銭切れを防止するため
レジには釣銭が用意されていますが、その数はお客さまがお会計をするたびに増減しています。
そのためタイミングが悪ければ釣銭が切れ、補充をしなければならないこともあります。
たくさん釣銭があっても、すぐ切れてしまう お会計を重ねてやむなく釣銭が切れてしまうのであれば、仕方ありませんが、両替で釣銭が切れてしまうことは店側は避けたい のが本音です。特に朝レジを開けたばかりですと、必要最低数の釣銭しか用意していないため、両替を頼まれると一気に釣銭がなくなってしまいます。
釣銭の補充も、硬貨であれば手元に置いてあることが多いためすぐ補充できますが、紙幣となると一度バックヤードの金庫まで取りに行かなければなりません 。紙幣は単価が大きいため、防犯上の理由から手元には置いておけないのです。
また、 レジが混んでいるとき紙幣がなくなってしまうと、補充のためにお客さまを待たせてしまい迷惑がかかってしまいます 。
どうしても補充できなさそうな場合は、こちらから「5千円札が不足していますので、細かくなりますがよろしいでしょうか?」などとお客さまに声掛けをしていますけどね。
このように 釣銭が切れると従業員に手間がかかるのはもちろんですが、お客さまにも迷惑がかかってしまうので、なるべく釣銭は切らしたくない のです。
店の利益にならないため
そもそもスーパーで行う両替は、あくまでもサービスの一環にしかすぎません 。スーパーの業務には一切、両替行為は含まれていないのですから。
しかも 手数料も取らず両替を行っているわけですが、これではまったく店の利益にはなりません 。
いまや銀行ですら、両替には手数料をかけている時代なのですからね。
だいたい考えてみれば、店側が用意する釣銭も、銀行で手数料を払って両替してもらっているわけです。
それなのに お客さまへ無料で両替してしまうと、店側が両替手数料分損をすることになってしまいます 。
つまりお客さまからの両替を引き受けるほど、店側の損失が大きくなっていくのです。
スーパーで両替してもらう方法
スーパーで両替が断られてしまう理由を前項で説明しました。
それでは、スーパーでは絶対に両替してもらえないのか?というとそうでもありません。
もしスーパーで両替をしてもらいたいときは、以下の方法を試してみるといいでしょう。
買い物をする
スーパーでどうしてもお金をくずしたいのであれば、買い物をすることが手っ取り早く確実な方法となります 。 買い物すれば、自然にお金がくずせる店側は何も買わず両替だけを頼むお客さまには両替を断りますが、買い物をしてくれたお客さまに対しては、多少であれば両替してあげようと思っています。
そもそも 1万円札や5千円札をくずしたいのであれば、わざわざ両替を頼まずとも、ふつうに買い物をすればいいわけです 。
そのお釣りからさらに細かい両替をしたいのであれば、そのさいに一言お願いしましょう。
ただし、あまりに細かく金種の指定をしたり、大量の両替は断られる可能性が高くなります。
実例として管理人が勤める店でも、いつもお釣りのすべてを5円玉で返してと要求してくるお客さまがいましたが、従業員からはいい目で見られていませんでしたね。
まずこの金額なら何枚5円玉が必要なのか考えなければならないわ、後ろで待っているお客さまを待たせてしまうわ、5円玉がなくなってしまうわでもう面倒くさいったらありゃしませんよ。
そのため時間に余裕がないときは、5円玉が少ないから今回は無理、と断っていました。
両替を頼むこと自体は問題ありませんが、銀行のような細かいサービスは期待しないようにしましょう。
サービスカウンターに両替を依頼する
一部のスーパーではレジで両替禁止していても、サービスカウンターでなら両替を受け付けてくれるところがあります 。レジでの両替は、お客さまがすぐに手が伸ばせるという防犯上の理由などからお断りとなっていることが多くなっています。
ところがサービスカウンターでは仕切りやカウンターがお客さまとの間にあるため、比較的お客さまが現金に触れにくいようになっています。
また、レジと異なりお客さまが次から次へと順番待ちするということもほとんどありませんから、多少なら両替の対応も可能となっているのです。
サービスカウンターがあるとわかっているのならば、最初からレジではなくサービスカウンターに両替を依頼してみましょう 。両替機を利用する
店内に両替機があれば、そちらを利用することで両替ができます 。ネックとしては両替機が存在するスーパーが、とても少ないということですね。
ゲームコーナーが隣接しているような、大きなスーパーでしたら設置してあったりもするのですが、ふつうのスーパーではなかなかお目にかかれません。
そのため、なかなか現実的な方法ではないかもしれませんが、このような方法もあるということで。
両替を断るのには、やはりそれ相応の理由があるからだったんですね。
一昔前までは気軽に両替を受け付けてくれていたのですが、両替詐欺が横行してからは、ほとんどのスーパーが両替を断り出すようになったのです。
そして、銀行が両替のさいに手数料を取るようになったことも、スーパーでの両替お断りに大きく影響しています。
店側も両替をしてあげたいのはやまやまなのですが、リスク回避のために断らざるをえないわけなんです。
もし両替を希望するなら、うまい棒ひとつでもいいので買い物をしたうえでお願いしてみてください。
いくら両替お断りとうたっていても、従業員も人間ですから、買い物をしてくれたお客さまにはちょっとくらいなら…と両替することもあります。
それでも断られてしまったら、いさぎよく銀行で両替をお願いするしかありませんね。