短期間のバイトは、長期休暇中に時間がある学生や副業を考えている社会人にとってうってつけの手段となっています。
あなたもリゾートバイトや年末年始だけの短期バイトというかたちで、よく求人募集がかけられているのを見たことがあるかと思います。
主に製造系や運送系などの職種で短期バイトが募集されますが、そのなかでも小売系特にスーパーの短期募集はほとんどみられません。
いったいなぜ、スーパーでは短期バイト募集がみられないのでしょうか?
短期間の勤務者は戦力にならない
スーパーは人手不足でありますから、ひとりでも多くの人に働いてもらいたいと思っています。
しかし スーパーでの作業は単純そうにみえて覚えることも多く、数ヶ月程度ではとても一人前として仕事を任せられるレベルには達しません 。
製造のライン作業のように、ひたすら同じ仕事だけを一日行えばいいというわけにはいかないのです。
つまり、 短期間勤務では戦力にはならない のです。
そのため店側は長期に渡って働いてくれる、ようは戦力になってくれる人材を求めているのです。
短期間勤務の希望でも、長期可能の意思を示そう
短期間勤務希望者は戦力にならないとみなされ、採用されにくい傾向にあります。
もし 少しでも採用の可能性を高めたいのであれば、長期勤務も可能だという意思表示をしましょう 。
正直、嘘をつくことはけして勧められることではありません。
しかし実際のところ、 店側は短期間で辞める予定の人間を積極的に採用しようとは思わず、長期勤務が可能である人間を優先して採用する のです。
そのため長期勤務可能だとアピールすることによって、採用される可能性があがるというわけです。
ここでみなさんが気になるのは、長期可能と言ってしまった以上本当に長期勤務しなければいけないのか?という部分でしょう。
この点については、気にする必要はありません。
たしかに店側からすれば裏切られた気持ちになりますし、社会的なモラルからしてもよくないことですが、 採用後にいつ辞めようがこちらの勝手 なのです。
一応法律上、退社する2週間前に申し出なければならないと規定されていますので、その点だけ遵守すればなんら問題ありません。
短期で採用されても、辞めさせてくれない可能性がある
もし 短期で採用されたとしても、定められた期間ですんなり辞められるとはかぎりません 。
店側はせっかく育てた人財を手放したくないため、できるだけ長期で働いてもらいたい のです。 辞めたいと言っても説得されてしまうかもあなたへの評価が高ければ高いほど、引き止められる可能性は高くなります。
そして、辞めたいのに辞めさせてくれないという状況におちいってしまうかもしれません。
そのため、短期でも可能と求人要項に記載があっても安心はできません。
店側が働いてほしいと思っている期間が定められていない以上、短期勤務可能という文言は、とりあえず応募者をつのるためのセールストークだと思っていたほうがいいですね。
いっぽう具体的に働く期間を指定されている場合は、店側も”使い捨て”のバイトだと割り切っているので、無理に引き留めてくることはありません。
先述したようにスーパーでは長期的に戦力になる人材を求めているため、短期バイトの募集はほとんど行われません。
しかし現実には長期で契約したにもかかわらず、短期間で辞めていってしまう方はあとをたちません。
その点について店側は契約違反だと言いながらも、実際罰則を与えるわけでもありませんし、現実問題そんなことはできません。
店側もある程度、仕方のないことだと諦めている部分があるわけなんですね。
このことから、短期で勤務したい場合は長期希望で採用してもらい、やむを得ない理由をつけて辞めるしかないといえるでしょう。
店に嘘をつくことに罪悪感を感じてしまうようならば、最初から短期募集のバイトを探すのがよさそうです。