スーパーの見切り品の野菜や果物を買ったはいいものの、よく見たら腐っていて全く使い物にならなかったということ、ありませんか?
いくら見切り品とはいえお金を払う以上、できる限りキレイな状態の商品じゃないと嫌ですよね。
また、見切り品の価格や値段もどうやって決められているのか、気になりますよね。
今回は見切り品の鮮度や値段、並べる時間について暴露していきます。
見切り品には明確な鮮度基準がない
そもそも 見切り品にする明確な基準はなく、その店の青果担当者が「これはもう見切りにしよう」と思った商品が、見切り品となっている のです。
つまり 見切りをする担当者が異なれば、見切り品の鮮度(見切り品に鮮度も何もありませんけど…)は異なる ということになります。
そのため、表面に少し傷がついただけでも見切り品にする担当者もいれば、腐りかけたものをようやく見切り品にする担当者もいます。
これは、賞味(消費)期限が定められていない、青果物ならではの事象であるといえるでしょう。
見切り品の値段はおよそ元値の半額以下
そんな見切り品の値段をどうやって決めているかと言いますと、これまた明確な基準は存在していません。
傾向としては、 およそ半額程度(またはそれ以下)としているところが多くなっています 。
しかし、 いくら見切り品だからとはいえ、10円20円といった破格的な値段をつけることは普通ありません 。
こちらとしても、できる限り見切り品ということで安価にしたいところなのですが、あまり安すぎるのも問題となってきます。
なぜなら 見切り品があまりにも安いと、お客様がプロパー(定価)商品を買わなくなってしまう可能性がある のです。
上記で見切りの基準はまちまちだと述べたように、担当者によってはほとんど傷んでないものでも見切り品に回すことがあります。
つまり比較的キレイな状態の商品が、プロパー価格よりはるかに安価で買えるのならば、わざわざプロパー商品を買う必要がなくなるわけです。
このように見切り品が安くてキレイなゆえに、プロパー商品を購入してもらえなくなると、店としては儲けが出せなくなるため困ってしまいます。
ですから見切り品とはいえ、極端に安価な価格設定にはできないのです。
見切り品を売場に出す時間はバラバラ
青果の見切り品は、夕方に行われる惣菜や刺身などの値引きとは異なり、売場に品物を出す時間は定まっていません 。というのも見切り品の処理(バラ物を袋詰めしたり、値付けしたり)は、空いた時間に行うことにしているからです。
そのため、日によっては朝一で出ていたり、午後になってようやく出たり…本当にまちまちなのです。
とはいえ、他の部門の見切りも朝一番に行われているのに合わせて、 できる限り早めの時間―――遅くとも午前中には出すように努めています 。
しかし青果の見切りは手間暇がかかる分、どうしても他の部門よりは見切り品を出す時間が遅くなってしまいがちですが、その点はご了承ください。
担当者が異なれば、見切る基準も、つける値段も異なってくるということがおわかりいただけましたでしょうか。
そのため、いつ見ても見切り品の鮮度が悪い・価格が高い店は、担当者が変わらない限りその基準も変わりません。
いくら見切り品でも、腐りかけのゴミを買いたくはないですよね。
そのためにはできるだけ鮮度がいい状態で、見切り品にしてくれる担当者がいる店を見つけることが大事だといえるでしょう。
いろんな店を巡ってみて、いい担当者がいる店を見つけ出してくださいね。