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傷みやすい野菜・果物はこれ!-売場での選び方は?-

新鮮な野菜と果物

野菜や果物を買っても、なかなか使い切れずに傷ませてしまうことはありませんか?

数日分の食材を買い置きしておく家庭では、使おうと思ったときにはすでに傷んでいたという経験があるかと思います。

調理する直前に食材を買えばいいのでしょうけど、なかなかそんなわけにもいきませんよね。

そこで事前に傷みやすい野菜・果物を知っておけば、効率よく買い物することにつながり、食材をムダにすることがなくなります。

それでは、どんな野菜や果物が傷みやすいのかみていきましょう。


傷みやすい野菜

傷みやすい野菜・果物(以下、青果物という)の特徴として、葉物・加工済みの青果物・水分が多いということがあげられます。

これらの特徴をそなえている青果物は、調理の当日に購入することが望ましいです。

どうしても都合がつかないのなら、前日に購入しておいてもいいですが、そのかわり鮮度は1日でかなり落ちてしまう可能性があると思っていてください。

それでは、さらに詳しくどんな野菜が傷みやすいものなのか、みていきましょう。

もやし

 もやしは足が早い野菜として有名ですが、消費期限内であっても傷んでしまうこともある のです。

そのため消費期限の長さだけで商品を選んでも、あまり意味がありません。

ちなみに 傷んでいるもやしはべちょっとした感じになりますから、新鮮なものとの見分けは容易 です。

きゅうり

 バラ売りのきゅうりは不特定多数の人が触ること、また空気に触れることで劣化が早くなります 

そのため、 一見するとしなしなになっていても、箱の下のほうに隠れているものは空気に触れていないため新鮮なままであることもよくあります 

ただし、お客さまが上下をかき回してしまうこともあるので、下のものは必ずしも新鮮とは限りません。

新鮮なものはみずみずしく、水分があるだけ古いものよりも若干重さを感じますから、その点で古いものとの判別して選んでみてください。

レタス・サニーレタス

 レタスやサニーレタスは、表面がきれいでも中が傷んでいることもあります 

重なって見えない部分に傷みがあることも

店頭ではなかなか中まで見られないため、正直難しいところところですが、 葉がしわしわになっておらず、きれいに発色をしているものを選ぶといい でしょう。

そして、葉の量や大きさにも注目してください。

他のものと比べて、あきらかに軽かったり小さかったり、葉の量が少なかったりするものは、従業員が売場に出す前に傷んだ部分を取っているなど、手直しが入っている可能性が高いです。

このような手直しが入っているものは、劣化の速度がより一段と早いので選ばないようにしましょう。

ほうれん草・小松菜などの葉物野菜

 ほうれん草や小松菜などの葉物は空気に触れることでしなびる、もしくは黄色に変色し、そして最後には溶けてしまいます 

葉先がしなびていないかは重要なポイント

そのため、袋の封がしっかり閉じてあるものを選ぶようにしましょう。

袋の封が閉じてあるにもかかわらず、 黄色に変色した部分があるものは、かなり時間が経って古くなっているものですからやめておきましょう 

また袋の封が閉じていない場合は、 葉先がしなびていないかをしっかりチェックすることが大切 です。

そのさい、葉先が不自然にちぎり取られていないか、よく形を見てみるとなおよしです。

しなびた部分だけをちぎって、きれいに見せかける手直しをしていることもありますから。

かぶ・大根

 かぶや大根は長持ちしそうなイメージですが、実際は水分を多く含んでいるため傷みやすい ものです。

本体がきれいでも葉が傷んでいるものは避けよう

これらは、劣化具合が葉に出るのでとてもわかりやすいです。

 葉がしなしなになっている・黄色に変色している・ちぎれたりしてボロボロになっているものは、古い証拠 ですから避けたほうが無難です。

そして かぶや大根の本体部分は、薄茶色に汚れてきていたり、しわがよっている場合はやめておきましょう 

カット野菜(キャベツ・白菜・レタスなど)

 あらかじめカットされたキャベツ・白菜・レタスといった、いわゆるカット野菜も傷みが早いので注意が必要 です。

工場でカットされたものならまだしも、 その店のバックヤードで加工されたものはより劣化は早い と思ってください。

基本的に店内での加工は前日の売れ残りを翌日カットにする、という流れで行っています。

つまりカットする時点で、すでに1日売場に出ていたわけですから、劣化が早いのは当然のことといえるでしょう。

鮮度を気にする方は、まるまる1個を買って自宅でカットするのがおすすめです。

傷みやすい果物

果物も野菜同様、水分の多いものはすぐに傷んでしまいます。

また表皮が固く傷みにくそうに見えても、中身がデリケートで傷みやすい果物もあります。

野菜に比べると果物は全体的に傷みやすいものが多い感じですね。

バナナ

品種にもよりますが、 バナナは糖度が高くて甘みが強いものはすぐ傷む(というより熟れる)傾向にあります 

そのため高糖度バナナは、購入後はなるべく早く使ったほうがいいでしょう。

少し放置した間に、真っ黒になって食べられなくなることもありえますから。

また バナナを何重にも積み上げていたり、根の部分をつかんだりといった乱雑な扱いをしていると、中身に圧力がかかって傷んでしまったり、根元が傷ついて腐ってしまいます 

そのため、傷んだバナナを選ばないようにするには売場をチェックしましょう。

 バナナが重ねられておらず整然と並べられている売場でしたら、丁重に扱われていると判断できます 

適当に積み上げてあるような売場ですと、従業員が品出しのさいに傷つけてしまっている可能性もありますから、よく注意して選ぶようにしましょう。

みかん

 みかんは水分が多く、少し傷がついただけですぐにカビが生えてきてしまう ため、もっとも傷みやすい果物といっても過言ではありません。

高糖度であれば、なお傷みが早いので注意しなければなりません。

それほどに傷みやすい果物であるみかんですが、 選ぶさいのポイントとしては、袋詰めされたものと箱売りのものは、1個ずつ傷みがないか確認することが重要 となります。

袋詰めされたものでしたら、袋を持ち上げてみて上下左右、いろいろな角度から見ることによって隠れた部分の傷みに気づくことができます。

箱売りのものでしたら、従業員に中身のチェックをしたいという旨を伝えれば、箱を開けて見せてもらえますから、自分の目で確認しましょう。

いちご

 いちごもすぐカビが生えたり溶けたりと、管理が難しい果物です 

ヘタの部分も枯れていないかチェック!

そして 圧力に弱く、押されたところから傷がつきカビの発生や溶けにつながることから、とてもデリケートな果物といえるでしょう 

みかんと同様、1個ずつ状態を確認できればいいのですが、パック詰めになっているため、隠れて見えない部分もときにはあります。

そして、パッと見はきれいでも見えない部分が傷んでいたということがよくあるわけです。

これらのことから、 いちごはよく見て選んだとしても傷んでいる可能性はつねにある と思っておきましょう。

もも

 ももは、少し爪が当たっただけで傷跡になったり、強く押したつもりがなくとも指の跡がくっきりついたりするため、丁重な扱いを求められます 

さらに 水分を多く含んでいることからカビも生えやすい ので、基本的には購入したらすぐ使用することをおすすめします。

購入のさいは他の果物と同じくバラ売りのものより、パック詰めされているものを選んだほうがいいでしょう。

もしもバラ売りできれいなももがほしいなら、従業員が品出しするタイミングを見計らうか、従業員に新しいものを持ってきてもらうように頼みましょう。

ももやみかんだけでなく、 梨も水分を多く含んでいるため傷みやすい果物 となります。

みずみずしい梨は傷みも早い!  梨の傷みは、雑な取扱で表皮に傷がつき劣化していく、もしくは時間経過によって水分が外側に出てしまい皮ごとぶよぶよになってしまうかのどちらか です。

いちごやももと違い指からかかる圧力にも強いため、扱い方にはさほど気を使わなくても大丈夫です。

ただし皮をむいたあとは、果肉が空気に触れることですぐ変色してしまうため注意してください。

果肉が変色してしまうと、味に問題はなくともその見た目で食欲が失せてしまいかねませんからね。

ぶどう

 ぶどうも水分が多いため、傷みやすい果物 として知られています。

表面の白い粉はブルームといい、新鮮な証  傷んでくると脱粒してしまうほか、皮が裂けた部分からカビが生えたり、水分が抜けてしなしなになってしまう のですぐわかります。

また、枝の部分も見逃してはいけません。

 枝が枯れて茶色になってしまったものは、鮮度が落ちてしまっている証拠 で、実も脱粒していることが多いので避けましょう。

カットフルーツ(パインやメロンなど)

カット野菜同様に、 カットフルーツも刃が入ってしまった以上、どうしても傷みやすくなってしまう ものです。

野菜と異なりカットフルーツは生食するものですから、できるかぎり消費期限内に早く食べてしまうようにしなければなりません。

そのため、 購入するさいは消費期限まで長い時間があるもの(=切って間もないもの)を選ぶようにしましょう 

 フルーツは切ってから時間が経つほどドリップ(汁)が容器の底に溜まっていくので、古いものはすぐわかります 

特にカットすいかは、ドリップの溜まり具合で古いものと新しいものの区別がわかりやすいかなと思います。

もちろん他のカットフルーツ(パインやメロンなど)も同様に、少なからずドリップは出ますので、古いものか新しいものかを見分けるさいの参考にしてください。


野菜も果物も、水分が多いものが傷みやすく要注意しなければなりません。

水分が多く傷みやすい青果物は、こまめに鮮度を確認しないと、気づいたときには腐ってしまっていたということもよくあります。

そのため、鮮度チェックをしっかり行っていたとしても、タイミングが悪く傷んだ商品が売場に出ているということもあります。

店の管理下にあっても青果物は傷んでしまうのですから、家庭での管理はなおさらのこと難しいのです。

適切な管理をしていれば、少しでも商品の鮮度を長く保つことができますが、やはりできるかぎり早めに消費してしまったほうがいいでしょう。

正直いって、売場に並んでいる青果物はきれいに見えても、本当に新鮮かどうかはわかりませんから。