夏を象徴する果物である、すいか。
みなさんがよく見かけるすいかは果肉が赤いものですが、この果肉がなんと黄色いすいかもあるのです。
黄色いすいか―――クリームすいかはなかなか店頭には並ばず、見かけたとしてもどんなものかわからない…と手が出せない方も多いのではないでしょうか?
今回は赤いふつうのすいかとクリームすいかについてそれぞれ紹介しますので、ぜひ違いを知ってくださいね。
すいかの種類は赤肉と黄肉の2つ
すいかはウリ科スイカ属の植物で、ふだん私たちが食べているのは実の部分になります。
原産地はアフリカで、その歴史は古くなんと紀元前にはすでに存在していたようです。
日本へ伝来してきたのは16世紀頃とされており、江戸時代後期には全国へ広まっています。
ちなみにすいかの漢字表記は「西瓜」となりますが、これはすいかが”中国の西方から伝わってきた瓜”ということに起因しています。
たしかに世界地図を見てみると、中国の西はアフリカ大陸となっていることがうかがいしれますね。
そんなすいかには、表皮の色と果肉の色の組み合わせによってさまざまな品種が存在しています。
しかし 一般的に店頭に並ぶのは、緑に黒いしま模様の表皮に中の果肉が赤色のものがほとんど です。
たまに中の果肉が黄色い、クリームすいかと呼ばれる品種も出てくることがあります。
上記以外にも表皮が黒一色のものだったり、金色のものだったりもあるのですが、それらは非常にめずらしい品種のため、店頭に並ぶことはほぼありません。
また表皮や果肉の色以外では、玉の大きさによって大玉・小玉と区別されています。
下記ではもう少し詳しく、赤肉と黄肉のすいかについてみていくことにします。
果肉が赤い、ふつうのすいか
すいかといえば、ふつう果肉が赤色のものをイメージするでしょう。
シャリシャリとした食感が特徴的で水分が多く 、その率は成分の90%以上も占めています。また上項でも述べましたが、 玉が小さいものは「小玉すいか」と表記され大玉とは区別がされています 。
大玉すいかと味・見た目は変わりませんが、果皮が薄く可食部分が多いということが違いとして挙げられます。
そんな小玉すいかは冷蔵庫にもすっぽり入ってしまう程のお手頃サイズなので、少人数家族におすすめですよ。
最後に、 赤肉のすいかには種なしのものも登場しています 。
これは戦後の日本で生み出された栽培方法によって、作られたすいかなのですが、その存在はマイナーであまり知る人は多くないでしょう。
食べやすそうな種なしすいかですが、いまいち普及していないのには理由があるとされています。
その理由として、まず種があるものよりも甘みが少ない点、それから栽培に手間がかかるといったことが挙げられます。
正直、種がないすいかはすいかじゃないと思ってしまいますよね。
見た目もなんだか味気ないというか…。
果肉が黄色い、クリームすいか
中の果肉が黄色いすいかはクリームすいか として、赤肉のすいかとは区別されています。気になる味のほうは とても甘く、すいか独特の瓜っぽさがマイルドになった感じ となっています。
黄色い果肉がまぶしい!クリームすいかにも大玉のもの、小玉のものの両種が存在しています。
とはいえ基本的には大玉がメインで、小玉のクリームすいかというのはほとんどないですね…。
そんなクリームすいかは 希少性が高く、贈答用におすすめ とも言われています。
ふだん店頭ではなかなか購入できない代物ですし、果肉の黄色がとても美しく甘みもあるので、きっと喜んでもらえると思います。
お中元の時期にはぜひ、クリームすいかを送ってみてはいかがでしょうか。
主な産地
すいか全般で見てみると、 熊本県・千葉県・山形県が生産量トップ3 となっています。
北から西まで、全国各地で栽培されている果物なので、ご当地すいかという形で地元のすいかがスーパーにはよく並んでいるかと思います。
ただし クリームすいかにかぎっては、千葉県がダントツで著名な産地 となっています。
ふつうの赤肉すいかもクリームすいかも多数生産している千葉県こそが、すいかの名産地なのかもしれませんね。
鮮度チェック方法
すいかの鮮度チェック方法は丸の状態(カットされていない)か、カットされた状態かによって異なります。
丸の場合は、表面を触ってみて柔らかくなっている部分があるかどうかで判断 します。あれほど硬いすいかが柔らかくなっているということは、長期間の経過により劣化しているサインとなります。
こうしたすいかの場合、果肉がぐちゃぐちゃになっていて食べられない状態になっていることも考えられます。
そのため、柔らかい部分があるすいかは避けたほうがいいでしょう。
ただし、中を割ってみるまでどれくらいの傷み具合なのかはわかりませんから、その点はご了承ください。
カットすいかの場合
次にカットされたすいかの場合は、 果肉の部分が熟んでいないかどうか をチェックしましょう。
熟んでいる部分は、果肉が濃い色になる ので、割とすぐにわかるかと思います。これまた食べられないことはありませんが、触るだけでぐちゃぐちゃになってしまう可能性があります。
丸のものに比べると傷み具合が視覚的に判断できるので、鮮度チェックは容易かと思われます。
赤いすいかと黄色いクリームすいか、この2つは見た目だけでなく、その味や価値にも違いがあるわけなんですね。
やはりクリームすいかは珍しいだけあって、味もよく価値も高くなっています。
特に赤いすいかと一緒に並べると、赤と黄のコントラストが映えてよりおいしそうに感じられるので、おすすめです。
みなさん、赤いすいかとクリームすいかをぜひ、食べ比べてみてはいかがでしょうか?
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