他の果物にはないみずみずしい酸味と苦みで、隠れファンの多いグレープフルーツ。
果肉が赤いものと白いもの、どちらの方がいいのか迷っちゃう方も多いのではないでしょうか。
またグレープフルーツに似た形のスウィーティーやメロゴールドも、忘れてはならない存在といえるでしょう。
今回は意外と知っているようで知らないグレープフルーツ類について、紹介します。
ぶどうじゃないのに、グレープフルーツ
グレープフルーツは西インド諸島原産、ミカン科ミカン属の柑橘です。
柑橘類なのになぜ”グレープ(ぶどう)”なのかというと、1本の枝に多くの実が生る様子がグレープ(ぶどう)に似ているところから名づけられたようです。
ですから、ぶどう類との関連性は全くありません。
日本へは大正時代に伝来しましたが、気候が栽培に適していないことから、現代でも国内での生産はほとんど行われておらず、市場に出回っているものは多くがアメリカからの輸入品となっています。
主な品種は、果肉の色が白いホワイト種と赤いもしくはピンクのルビー種 の2種で、それぞれ若干特性が異なっています。それではホワイト種とルビー種について詳しくみていきましょう。
ホワイト
ふつうグレープフルーツというと、こちらのホワイト種のことを指します。
果皮が黄色く、 果肉は白っぽい黄色 をしています。
酸味が強く、独特のほろ苦さが特徴 となっています。ルビー
ピンクグレープフルーツとの呼び名もあるように、 中の果肉はピンク色 となっています。
皮の色はホワイトと大して変わらないので、一見するとホワイト種との判別は難しくなっています。
ただし一部では、赤みがかった黄色の皮のものもあります。
ホワイト種に比べると、 酸味が少なく甘みも感じられる 味わいとなっています。
また スタールビーという中の果肉が濃い赤色をしたものもあり、そちらは甘みが強い 品種となっています。
皮は緑色、中は白色!スウィーティーとオロブランコ
グレープフルーツはルビーとホワイトだけではなく、マイナーですがちょっと変わった品種もあるのです。
みなさん「スウィーティー(オロブランコ)」と「メロゴールド」って聞いたことありませんか。
…知らない方も多いかもしれませんね。
これらは見た目によらず、甘くておいしいのでちまたでは人気となっています。
そんなスウィーティー(オロブランコ)とメロゴールドについてみていきましょう。
スウィーティー(オロブランコ)
ミカン科ミカン属の スウィーティーとオロブランコは、産地が違うだけで中身は同じもの になります。
ちなみにスウィーティーがイスラエル産でオロブランコがアメリカ産のもので、どちらかといえばスウィーティーという名前の方が知名度は高いかと思われます。
緑色の果皮が特徴的 で、白色の果肉を持っています。 酸味や苦みが少なくまた甘みが強い ので、グレープフルーツが苦手な方でもこちらは食べやすいのではないでしょうか。下記で紹介するメロゴールドは姉妹品のため、見た目や味の特徴が似ています。
メロゴールド
スウィーティー/オロブランコの姉妹品種 で、特性も似通っています。果皮の色がやや黄色っぽいこと、大きさもやや大きめだという点がスウィーティー/オロブランコとの違いとなっています。
主な産地
グレープフルーツ類全般にいえることですが、日本国内での生産はほとんど行われていません。
その理由は冒頭でも述べましたが、日本の気候が栽培に適さないためです。
そのため、 国内で販売されているグレープフルーツのほぼ全てがアメリカやイスラエルといった国からの輸入品 です。
ごくわずかながら国内で行われている栽培地は、九州・四国中国地方といった温暖な地域が多くなっています。
鮮度チェック方法
まず、皮の状態をチェックしてください。
触ってみてぶよぶよしているものは、中身は綺麗な可能性もありますがおすすめしません 。また カビが生えているものはもちろんアウト です。
しかし皮が綺麗だったからといって安心はできません。
家に帰っていざ食べようと切ってみたところ、 中の果肉がぱさぱさだったり、黒ずんているということもありえる のです。
黒ずんていた場合はその箇所を除いて食べることができますが、ぱさぱさだった場合は食感もぼそぼそでおいしくないので、やめた方が無難です。
今回はグレープフルーツの各品種について紹介してきました。
皆さんおなじみルビー・ホワイトについては味の違いを、ちょっとマイナーなスウィーティーやオロブロンコについてはその存在を知っていただけたかと思います。
今まで何気なく選んでいた方は、ぜひこの記事を参考に品種を選んでみてくださいね。
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