スーパーはつねに人手不足で、よく求人を出しています。
なかでもレジ部門は、他の部門に比べても多くの人手を欲しており、年中募集しているといっても過言ではありません。
そんな求人募集を見て、スーパーのレジで働いてみようかと考える人は少なくないようです。
そこでみなさん、「スーパーのレジは難しいのか、大変なのか?」という点が気になるようですね。
結論から言いますと、やはりスーパーのレジは難しいですし大変です。
「じゃあやっぱり、レジはやめようかな…」と思っちゃいましたか?
たしかにレジは難しく大変ではありますが、それでもやりがいを感じて楽しく仕事をしているレジ担当者は大勢います。
まずはレジのどんな点が難しい・大変なのかを知ってみて、それからやるかやらないかを考えてみても遅くはないでしょう。
それでは、スーパーのレジが難しい・大変な理由を紹介していきます。
同じ場所で立ち続けるため足への負担が大きい
レジ担当者は、基本的にお客さまが来るまでずっとレジで待機 していなければなりません。すると長時間同じ場所で立ちっぱなしになるわけですが、慣れるまでは足裏の感覚がマヒし、足が棒のようになるわけです。
スーパーはどの部門でも立ち仕事ですが、特に レジ部門は足への負担が大きい といえますね。
レジ以外の部門は売場とバックヤードの往復で足を動かすぶんだけ、いくぶんか負担は軽減されますから。
立ち仕事の経験がない人にとって、同じ場所で長時間足を動かせないことは、かなりツラく感じることでしょうね。
水分補給やトイレになかなか行けない
レジ担当者の大変なところは立ちっぱなしに加えて、 水分補給やトイレになかなか行けない ことです。
基本的に水分補給タイム・トイレタイムは設けられていませんから、水分補給やトイレはレジが暇なときもしくは休憩時間中に行くことになります。
しかしレジにはいつお客さまが来るかわからないため、実際には レジを途中で抜けることは難しい もの。
店によっては、自由にレジを抜けることが許されているところもありますが…混雑時に抜けることはまず無理ですね。
このため水分補給が必要な夏場や、ふだんからトイレが近い人にとっては、いつ水分補給やトイレに行けるかわからないレジは大変苦痛を伴うことでしょう。
管理人
気が利くチーフでしたら、タイミングを見計らって水分補給もしくはトイレの許可を出してくれたりしますけどね。また、お客さまから見えないようしゃがんで水分補給すればOK、というところもあったりします。不安な人は面接時に要確認ですよ。
暇なときは気疲れする
レジはお客さまの入り具合によって、忙しいときと暇なときの差が激しい もの。毎日同じくらいの忙しさ、暇さ、ということはまずありえません。
ここで問題となるのは、お客さまが少なく暇なときです。
忙しければ疲れはしますが、あっという間に時間が経ちます。
しかし 暇なときはいつまでたっても時間が経たないように感じ、気疲れしてしまいます 。
というのも暇だからといって勝手にレジを離れたり、スマホをいじって時間を潰すということはできないからです。
レジはいつ何時、お客さまから見られているかわかりませんからね。
ただ店によっては、暇なときに水分補給タイム・トイレタイムを設けたり、品出しなど別の仕事をしてもらったりと、手を持て余さないようにしているところもあります。
暇さを感じないように便宜を図ってくれる店ならともかく、そうでない場合はみずからが暇なときにどうやって時間を潰すか、考えなければなりません。
レジが暇なときにできることを紹介した記事がありますので、よろしかったらそちらを参考にしてみてください。
参考 | レジのバイト、暇なときは何をしよう?-前出しや掃除- |
レジ操作で覚えることが多い
レジの何が一番大変かというと、ずばり レジ操作で覚えることが多い ことだといえるでしょう。
ただ商品をスキャンして会計ボタンを押せば完了、だったらとっても楽なんですけどね。
実際のレジではときに返品や取り消し、売掛などの処理も行う必要が出てきます。
ほかにもクレジット・ポイントカード・公共料金・金券についてなど、覚えることはさまざまです。
それぞれのキーの役割を覚えなければならない現代のスーパーは昔では考えられないほど便利になっていますが、 便利になればなるほど、レジ担当者は比例して大変になっていく わけで…。
つまり店で行っているサービスは、いざ自分が働くときに覚えなければならないサービスでもあるということが言えますね。
覚えることが多いとついていけない方は、できるだけお客さまへの提供サービスが少ないお店を選ぶといいでしょう。
過不足が出ないように神経を使う
レジで一番起こしてはいけないのは、過不足を出すこと です。過不足とは実際レジに入っている金額と登録上の金額が合わないことで、レジ点検・レジ締めを行うことで発見されます。
万が一過不足を出してしまうと、差額分のお金が見つかるまで探さなければならなかったり、始末書処分になることも考えられます。
ブラック企業では過不足を出した本人、もしくはそのレジに入っていたメンバー全員に連帯責任で差額分のお金を出させることも…。
これほどに レジで過不足を出すことは店にとって重大で、見過ごすことができない問題 なわけです。
どちらかといえば、過剰であるよりも不足を出してしまうことのほうがマズいですね。
店の売上・利益が少なく計上されているということになりますから。
いずれにせよ、 レジ担当者はできる限り過不足を出さないよう、神経を使ってレジ打ちをする必要がある のです。
なかには過不足を出さないようにとのプレッシャーに耐えられず、辞めてしまう人もいるほど。
このことからも、過不足を意識しながらのレジ打ちは想像以上に大変だということがわかりますね。
さまざまな物に触れて手が荒れる
レジでは商品やお金などさまざまな物に触れるため、必然的に手が荒れやすくなります 。そのため気がつけばいつの間にか、小キズやあかぎれ・ひび割れができてしまっていることも珍しくありません。
また紙幣に触る頻度が高いと、指の水分が奪われることから深刻な手荒れになる可能性が増します。
紙幣が重なっていないか確認するさいなど、どうしても1枚1枚触る必要があるからです。
近年では自動釣銭機が普及していますから、昔ほど紙幣に触れる機会は少なくなりましたが、それでも肌が弱い人は気をつけなければなりません。
また 手についた匂いを取るための手洗いや、消毒のためのアルコールによっても、手荒れは引き起こされます 。
手が荒れてきた人は、手袋をしてレジをする・こまめにハンドクリームを塗るなどの対策を取りますが、それでも治まらないこともしばしば。
なかには、手荒れのせいでレジを辞めたという人も。
手肌が弱いという自覚のある人は、レジは避けたほうがいいでしょう。
管理人
特に野菜・果物を扱うさいには要注意ですよ。特別肌が弱くなくても、特定の商品に対してアレルギー反応が出てしまい、その結果手荒れする可能性もありますから。
つねに愛想のよさが求められる
レジ担当者には、つねに愛想のよさが求められます 。たとえどんなに忙しかろうが疲れていようが、お客さまにはそんなこと関係ありません。
お客さまを笑顔で出迎え、気持ちよくお買い物をしていただけるような接客をしなければならないのです。
レジ待機中であっても笑顔は必須!もちろん待機中も笑顔を欠かさず、いつお客さまが自分のレジに並んでもいいように準備しておくことが大切となります。
もしお客さまに不愉快な思いをさせてしまったら、すぐにクレーム問題となってしまいますからね。
お客さまはレジ担当者の態度を非常に重視 していますし、またレジ担当者の印象はその店全体の印象にも繋がります。つまりレジ担当者の対応ひとつで、お客さまからの店に対する評価が決まってしまうのです。
ですから店側としても、レジ担当者にはお客さまへつねに愛想のいい・感じのよい接客をするように厳しく指導をするわけです。
悲しみや怒りといったマイナスの感情は、お客さまに見せないよう気をつけなければなりません 。とはいえ一日中ずっと笑顔で愛想よく接客するなんて、意識していてもなかなか難しいんですよね。
特にすぐに顔に表情が出てしまう人、体調不良になりやすい人、プライベートでの感情を引きずってしまう人には、つねに愛想よくするということがかなり精神的な負担となることでしょう。
理不尽なクレームにも耐えなければならない
お客さまは神様だという言葉がありますが、実際のお客さまは神様のような良客ばかりではありません。
こちらに否がないのはあきらかなのに責め立ててきたり、なぜか不機嫌で八つ当たりをしてきたりなどの、いわゆるモンスターカスタマーにも遭遇することがあるのです。
このようなモンスターカスタマーは、傍目から見分けることができません。
ですから 運悪くモンスターカスタマーの対応にあたったレジ担当者は、理不尽なクレームに悩まされる ことになります。
そして一方的に暴言を吐かれる・怒鳴られ続けるなど、トラウマ級の経験をしたレジ担当者も少なくありません。
ここでモンスターカスタマーに対して、ガツンと反抗できればいいのでしょうが、従業員と客の関係上そういうわけにはいかないのです。
やはりお客さまのほうが立場は上になりますから、 レジ担当者は何を言われようが、ひたすらクレームに耐え続けるほかない のです。
万が一お客さまとトラブルになってしまうと、最悪の場合はクビになることも。
メンタルが弱い人、言い返さなければ気がすまない人にレジは到底勤まらないといえそうです。
精神的にも肉体的にもツラい面が多いレジ業務。
せっかく始めても、すぐに辞めていく人も数しれず。
こうしてみると、あえてレジを選ぶ理由がなさそうに感じますよね。
しかし難しくて大変なぶんだけ、やりがいを感じたときには「やっぱりレジをやっていてよかった」としみじみ実感するものなんですよ。
モンスターカスタマーばかりだけでなく、お褒めの言葉やねぎらいの言葉をかけてくれるお客さまもなかにはいるのです。
そのような優しいお客さまがいると励みになりますし、嫌なことは忘れて頑張ろうとモチベーションが上がりますね。
ですからレジ業務をこなすうえで大切なのは、やはり人と接することが好きかどうかだといえるでしょう。
いろいろなお客さまと接し、そのなかで人の優しさに触れることができるというのは、他の部門では味わえないレジならではの醍醐味となっています。
接客が好きで苦にならないという方でしたら、難しくて大変なレジ業務もきっとこなすことができることでしょう。
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