バイト先がシフト制だけれど、仕組みがいまいちよくわからない…という方、いませんか?
また、わかりやすいシフト希望の書き方を知りたいという方もいるかもしれませんね。
ここでは、シフト制についての説明およびシフト希望の書き方を紹介していきます。
シフト制は上手に利用すれば、学業や主婦業との両立ができてすごく便利な制度ですから、ぜひ活用できるようになりましょう。
シフト制勤務の特徴
シフト制勤務は、簡単にいうと休日や勤務時間が変動する勤務体制 です。そのため 自分が都合のいい曜日や時間帯に勤務希望を入れて、効率よく働くことができます 。
このことからシフト制の職場は、急な予定が入ることの多い学生や主婦にとって働きやすいといえるでしょう。
ただし決まった曜日や時間で勤務する固定シフト制の職場もあり、この場合は自分の希望通りの勤務にならないこともあります。
では、シフト制についてさらに詳しい特徴をみていきましょう。
急なシフト変更があると、予定や給与にも影響する
シフト制は、個人の都合に合わせて勤務日や勤務時間を希望できるということは先述したとおりです。
それは自分だけでなく、一緒に働くメンバーも各自の都合がいいようにシフトを希望できるわけです。
しかし 各人に勤務希望を出してもらうと、勤務人数が偏ってしまう曜日や時間帯が出てくることがあります 。
シフトはその日の売上予算などを考慮したうえで完成させなければならないので、 うまく店側の都合と噛み合わない場合、シフトを調節しなければなりません 。
シフトの調整は人手が足りない日にシフトをずらしたり、逆に人手が多い日のシフトを削ったりということを行います。
このような シフトの調整によって、もともと立てていた予定を中止しなければならなくなったり、予想していた給与額に到達しなかったりなどの弊害が引き起こされることもあります 。
急に予定が変わることに抵抗があったり、毎月安定した稼ぎがほしい方には向いていない働き方ともいえます。
生活のリズムが崩れる
固定シフト制であれば問題ないのですが、 完全に勤務時間や曜日がバラバラなシフトの場合、生活のリズムが崩れていきます 。
早番と遅番があるなら、今日は早番だけど明日は遅番その次の日はまた遅番…というようにその日その日で異なっているようなシフトがいい例ですね。
ずっと早番だけ遅番だけと固定化されていれば、日々の生活のリズムも一定化できますが、上記のように 勤務が日によって異なると、生活パターンも変えざるをえなくなるのです 。
遅番の次の日が早番だと、かなりキツい早番と遅番ではまるっきり生活時間帯が異なりますから、予定を入れるのも一苦労となります。
また シフト制によって土日が休みでなくなると、曜日の感覚もなくなっていきます 。
その理由は世間一般では土日=休みだという認識となりますが、シフト制では関係ないので曜日を気にしなくなってしまうからです。
だからいい悪いというわけでもないのですが、曜日を気にする方は土日休みの勤務のほうがいいかもしれません。
長い連勤になることがある
シフト制には決まった休日というものがありません 。そのため、シフト作成者がメンバー全員のシフト希望を見ながら休日を決めていくことになります。
基本的にはあまり長い勤務にならないように考慮してシフトを作成しますが、 繁忙期などでどうしても連勤になってしまうこともあります 。
とはいえ 適度な間隔で休みの希望を入れることによって、連勤をある程度防ぐこともできます 。
店側に勝手に休みを決められてしまう前に、自分で適度な間隔に休み希望を入れてしまえばいいのです。
個人的には2~3日おきに休みを入れると、無理なく働けるのでおすすめです。
シフトが出るのが遅いと、予定が組みづらい
うまく休みを入れることで働きやすくなるシフト勤務ですが、肝心のシフトが発表されるのがとても遅い職場もあります。
シフト発表が遅いと、予定も組めないなぜなら シフトが発表されるタイミングはその職場(シフト作成者)によって違っている のです。
たとえば月末締めなら、早いところではその月の下旬くらいに発表されますが、遅いと翌月になってもまだ発表されないところもあったりします。
シフトが早く発表されるぶんにはなんら問題ないのですが、遅いと翌月の予定が組みにくくなってしまい、私生活にも支障が出てしまいかねません 。シフト発表のタイミングはその職場で働き始めないとわかりませんが、あまりに遅いようならば職場を変えることも考えたほうがいいでしょうね。
シフト希望の書き方
それでは、シフト希望の書き方について説明しましょう。
店指定のシフト希望用紙に書く方もいれば、自分で適当な用紙に書く方もいるでしょうが、基本の書き方は同じです。
もし自分で用意した紙に書く場合、下の図のようなカレンダー形式の表を書くとわかりやすくていいですよ。
それでは、上記の表を例に説明していきます。
まず勤務時間帯の書き方ですが、17-22のように 勤務開始希望時刻と終了希望時刻を書きましょう 。
もちろん丁寧に17時~22時と書いてもいいですし、それはお好みでどうぞ。
また 1日フリーでいつでも入れますという日があったとしても、あえて細かく時間を指定しましょう 。
もし時間の指定をしないと、シフト作成者は「本当に1日中大丈夫なんだ、文句ないんだ」と解釈し、長時間勤務になってしまう可能性もあります。
表でいうと2/25(土)は、午前中と夕方からと2つの時間帯でシフト希望を入れてありますよね。
こうして 複数の時間帯で希望を入れておき、どちらの時間帯の勤務になってもいいように上手に予定をいれておくと、時間をムダにせずにすみます 。
それから2/26(日)は~15までとなっていますが、これは15時までの勤務ならば出勤時間は何時でもいいですよ、という意味になります。
逆に、出勤時間の指定をしたい場合は15~という表記になります。
このように 場合によっては出勤ないし退勤のどちらかの時間の指定を行うとよい でしょう。
出られない日は×もしくは休と書いておけばOKです 。その他、勤務に関する連絡事項があれば余白に書いておきましょう(例・今週はテストがあるため平日は出られません、など)
連絡事項がちゃんと書いてあれば、いちいちシフト作成者が確認せずにすみます。
シフト制の特徴とシフト希望の書き方、同時にお伝えしました。
初めてシフト制の職場に勤める方にとっては、参考になったのではないかと思います。
シフト制は基本的に他人ありきの勤務体系ですから、どちらかというとメリットよりもデメリットが多くなってしまいます。
上手に勤務希望を入れられれば、むしろメリットが大きく感じるのですけれどね。
余談ですが、どうやらシフトを作る側の労力は計り知れないらしいですよ。
シフト作成者は複数人もの人間のシフトを考える必要があるため、一人ひとりの細かい希望までは正直聞いていられないんだそうです。
ですから、できる限り希望通りのシフトにしてもらいたいのなら、かなり細かい指定をこちらからしておきましょう。
そうしなければ、あいまいな解釈をされて、出られない時間や曜日に入れられてしまうかもしれません。
人間なんでも言ったもん勝ちなんですから、気にせず堂々と希望を言っちゃいましょう。