職場で嫌いな人を無視…実は周囲が迷惑!-業務に支障が出る-

みなさんも職場で、嫌いな人や苦手な人がいるかと思います。

しかし、いくら嫌い・苦手な相手であっても無視をしたり、仲間外れにすることはマナー違反です。

嫌い合っている本人たちはよくても、周囲の人間が迷惑するのです。

それはなぜなのか、またそのことによる影響とは一体、どんなことがあるのでしょうか。


業務連絡が行われないなど、業務に支障が出る

嫌いな人とは話をするのも嫌ですし、顔も見たくありませんよね。

もちろん、業務に関係ない話でしたら嫌いな人に話す必要はありません。

しかしそれが、業務連絡となると話は別です。

業務上必要な連絡事項が、話をしたくないからという個人的な感情で行われないとなると、業務にも差し支えが出てきます。

というのも業務連絡というのは、同じチーム内・部署内で伝達していくことを目的としています。

仲間割れが起き、 特定の人物にのみ必要事項も伝達しないということになれば、これは大問題 となります。

なぜなら本来なら全員知っておかなければならない情報を、その特定の人物だけ知らされずにいるということになってしまうからです。

このことは れっきとした差別行為となりますし、もし上司から部下への伝達が行われていないとなれば、パワハラにも該当 します。

そして連絡を頼んだ方は全員にちゃんと連絡が伝わっていると思っていますから、一部の人間から「そんな話知らなかった」「聞いていない」などと言われると、当然気分はよくありません。

さらに、伝達がちゃんと行われなかったことにより損害が発生する可能性もありますが、当然そんなことがあってなりません。

ですから 伝達事項は、相手に関係なくしっかり行わなければならない のです。

直接話をするのが嫌なら、メールを送る・メモに記すなど間接的な方法でもいいですから、ちゃんと伝達はしましょう。

シフトの作成にも影響が出て、関係ない人間も巻き添えに

嫌いな人とは、当然一緒に働くことも苦痛ですよね。
自分か相手が辞めてしまえば悩む必要もないのですが、そう簡単に都合よくはいきません。

そこで、嫌いな人とは一緒の勤務にならないように配慮してほしいと、上司にお願いをしている方も多いのではないでしょうか。

たとえば勤務時間帯をずらしてほしい、なるべく二人きりの勤務にならないようにしてほしいなど、その人その人によって希望は違うかと思います。

こうした 勤務に関する要望を言う側は簡単ですが、それを聞く側は大変 なのですよ。

実際、勤務シフトを作る作業は思っている以上に神経を使うものです。

できる限り多くの人の希望に沿ったシフトにしたいのはやまやまですが、どうしても全員の希望を聞くことが難しいことも多々あります。

しかしそんなときでも、お互いに我慢しあって協力していくことによって、業務が円滑に遂行できるわけです。

そんななか、頑なに自分の希望を通そうとする人間がいるとさぁ大変。

場合によってはそのためだけに、 全く関係のない人のシフトを大幅に変更しなければならなくなることも あります。

関係のない人からしたら、自分のシフトまで動かされるなんていい迷惑です。
当人同士が嫌いあうのは別にいいのですが、自分にまで影響が及ぶとなれば話は別なのです。

そのことによって最悪、その原因を作ってしまった人間への見方が悪いふうに変わってしまうかもしれません。

嫌いな人がいて、上司に配慮を求めることは決して悪いことではありませんが、ただ他の人たちをも巻き込む可能性があるということは考えておきましょう。

できれば自分が別の部署に移る、職場を辞めるなど、 人を動かしてもらうのではなく自分が動くように対処する とベターです。

周囲の人たちが気を使い、職場の雰囲気が悪くなる

嫌いあってる本人たちは気にしていなくとも、周囲の人間はかなり気を使っているものです。

特に 双方の板挟みになって悪口を聞かされたりすると、聞いている側は非常に疲れます 

誰もが嫌われたくはないですから、上辺だけの共感をして、さぞ相手が悪いんだというように同調しています。

これが本心ならいくら言っていても疲れませんが、聞き手が話し手に合わせて嫌いなふりをするから疲れるのです。

つまり、 話し手に気を使って同調している というわけなんですね。

そうして、あっちではあの人の悪口を一緒に言い、こっちではこの人の悪口を一緒になって言う自分自身にも嫌気がさしてくるのです。

だいたい悪口のようなネガティブな感情は、話し手は言ってすっきりしますが、それを受ける聞き手のダメージは相当なものなんです。

特定の人物を嫌いな同志たちが悪口を言い合う分には気にしませんが、 関係のない人間まで巻き込むのはやめてほしい ものです。

しかしどうしても愚痴りたくなったら、上司に言ってしまいましょう。

 上司は部下の話を聞くというのも仕事のうち となっていますから、話を聞かないわけにもいきません。

もしかしたら、上司に言うことによって何かが変わるかもしれませんよ。


職場で嫌いな人を無視した経験は、多くの方があるかと思います。

しかし、こんなにも周囲へ影響を及ぼしていたということには気づかなかったのではないでしょうか。

当事者の立場からは、周囲からどう思われているかまで考えが及びませんが、周囲からすればこれ以上にやりにくいことはないのですよ。

ですから職場で嫌いな人間がいても、表面上はあまり嫌いな感情を出さないようにしたほうがいいかもしれません。

…これがなかなか難しいのですが、うまく立ち回れるようになれば、どこへ行っても通用するでしょう。


こちらの記事もお見逃しなく!