職場でムカつくヤツの一人くらい、みなさんにもいることでしょう。
そんな職場のムカつくヤツに、ちょっと無視したり、わざと持ち物を隠したりして、ストレス発散をしている人もいるのではないでしょうか。
しかしささいないたずらも、現代では立派な嫌がらせ行為―――いわゆるモラハラになってしまいます。
日常で何気なくやってしまいがちな行為が、嫌がらせとして訴えられるかもしれないのです。
大多数の前で名指しして批判・注意する
嫌がらせの代表的な行為として、大多数の前で名指しして批判や注意をすることがあげられます 。ふつう批判や注意は相手と二人きりのさいに行うなど、他の人には知られないところで行うものです。
それを あえて大多数の前で批判や注意をするということは、あきらかに相手のプライドを傷つけることにつながります 。
人間誰しも、自分が怒られている姿は他の人に見せたくありませんものね。
場合によっては相手に対する周囲からの見方が変わり、最終的には会社に居づらくさせてしまうこともあります 。注意や批判をするさいは、呼び出してこっそり行うようにしましょう。
厳しく冷たい態度で他の人と差別する
特定の人間にだけ厳しく冷たい態度を取ることもまた、嫌がらせだといえるでしょう 。たとえば複数人が同じミスをした場合、特定の人物にだけ厳しく追求するといったことがあげられます。
ここでポイントとなるのは、ただひとりにだけ厳しく冷たい態度を取る、ということ です。 特定の人物への差別は、相手の自信喪失につながるなぜなら相手のストレスの原因が、自分にだけ厳しく冷たい態度になる、という部分にあるからです。
そして 「いったいなぜ、あの人は自分にだけ厳しくて冷たいのだろう?怒らせているのだろうか?」などと、冷たくされた相手は不安と疑問に押しつぶされていきます 。
大人だったら、表面上だけでもみな同じように接しましょう。
高圧的な言葉づかいをする
高圧的な言葉づかいは、威圧感が出て相手に恐怖心を与えてしまいます 。過激な言葉は当然脅迫になりますが、直接的な言葉を使わないで、相手にプレッシャーをかけるような言い方をするのもNGです。
具体的には 「なんでこんなこともできないの?」「こんなこともわからないの?」といった言い方で、このような言い方は相手を追い詰めることになります 。
問いただしたいときは、「自分ではどうしてできなかったと思う?」「わからなかった理由を教えて?」というような、柔らかい口調で言うようにしましょう。
相手の所持品を隠す・捨てる
いつも相手が使っている所持品を隠したり捨てたりすることもまた、嫌がらせのひとつになります 。しかも一度ならず何度も繰り返し行うと、相手の不安を増長させることになります、悪質だとみなされます。
特に、相手のお金や免許証などの貴重品には手を付けることは嫌がらせを超えて、もはや犯罪行為です 。かといって、貴重品でなければ嫌がらせにならないのか?といえば、そうでもありません。
相手が使っている職場の備品ですとか、用意していた資料ですらも、隠したり捨ててしまうことは十分嫌がらせになるのです 。基本的には他人の所持品に触ること自体が、嫌がらせ(むしろ犯罪行為)だと思っていたほうがいいでしょう。
連絡事項を伝えない
業務に必要な連絡事項を特定の相手にのみ伝えないことも、嫌がらせとみなされます 。 自分だけ知らないとなると、疎外感を感じるもしかすると、うっかりしていただけでわざと言わなかったわけではない、ということもあるかもしれません。
しかし連絡してもらえなかった相手からすると、疎外感を感じますし、このことが一度ならず何度も起きるようであれば、完全に嫌がらせだという認識になります。
自分では嫌がらせのつもりはなくても、相手はそう思わないのです。
連絡はしっかりメンバー全員に行き渡るよう、気をつける必要があるでしょう。
無視したり、嫌な顔をする
人間は、自分の存在を否定されると傷つく生き物です。
このことから、 無視したり嫌な顔をすることは、立派な嫌がらせになります 。
特にある日突然無視することは、相手にとっては一生モノのトラウマとなるくらい、大きな傷を負わせることになるでしょう 。下手したら人間不信におちいる人もいるくらい、無視されることはツラいものなのです。
また無視することで、周囲の人にも迷惑が及ぶ可能性があります。
このことから無視することは、無視される相手はもとより周囲の人たちをも巻き込んで傷つける、迷惑行為だといえるでしょう。
変な噂を流す
事実無根の話をでっち上げ変な噂を流すのも、嫌がらせとなり、下手すると名誉毀損になる可能性があります 。 噂に尾ひれがついてとんでもない話に…みなさん人の噂には興味しんしんですから、最初に「あの人って、…らしいよ」という言い方をするだけで、他の人に伝わっていくなかで勝手に変な噂が立ってしまうのです。
そうして 職場中に噂が広まっていくと、ターゲットは孤立し、職場に居辛くなるようになってしまいます 。
一度噂が広まると、噂を否定することが難しくなるため、噂された相手のイメージダウンは避けられません。
噂話をするなとは言いませんが、あまり職場の人についてあれこれ推測して話をするのは、よくありません。
たとえその噂の内容がいい話だったとしても、いつの間にか悪い話にすり替わってしまうこともありえますから。
いろいろと嫌がらせに該当する行為を紹介しましたが、どれも何気なくやってしまってもおかしくありませんね。
これくらい、たいしたことないだろう…と感じた人もいるかもしれません。
しかしモラハラはセクハラと同じで、行為を受けた相手が不快に感じれば成立します。
そのため、いくら自分はそんなつもりじゃなかった、と言っても通用しないのです。
「無視があった」「噂が流れた」という事実について、問われていくことになります。
嫌いな人間は誰しも存在するとは思いますが、けして今回紹介したような行為はやってはいけません。
自分の心の中で、嫌いな感情をうまく消化できるようになりましょう。
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