スーパーの従業員あるある-他店へ行ったとき編-

ガッツポーズで意気込む女性

スーパーで働いている従業員の方も、他の店へ行けば立派なお客様です。

そこで、自分も客なのに他のお客様に対してあいさつしそうになってしまった、という経験があるのではないでしょうか。

その他にも、まるで職業病のような言動をしてしまうことってありませんか?

今回はスーパーの従業員が他店に行ったときに、ついついやってしまいがちな行動を紹介します。


前出しをしてしまう

 前出しとは乱れた商品の列を整える作業で、スーパーでの基本的な作業の1つ となっています。

この前出しを、自分がお客様として買い物に行ったスーパーでしてしまった方はかなり多いのではないでしょうか。

自分は今お客様の立場であるということをすっかり忘れて、前出しをしてしまうなんて立派な職業病ですよね…。

しかし 日々の作業で前出しすることが習慣になっていると、商品の列が乱れたままにしておけなくなってしまう のです。

もしお客様が前出ししていたら、その方は同業者かもしれませんよ。

レジ従業員の動作をチェックしてしまう

スーパーの従業員でなくとも、主婦の方なら思わずレジ従業員の手さばきをチェックしてしまうのではないでしょうか。

レジで商品をカゴに移す際に、どのようにして商品が扱われているのかは当然気になりますよね。

 商品の扱いが雑だと、それだけでその店に対する印象が悪くなってしまう ものです。

また レジ従業員の手際を見れば、その店がしっかり従業員に教育をしているのかどうかがわかってしまいます 

教育が不十分な場合、特に新人バイトや学生バイトだと何もわからず、とんでもない商品の扱い方をしていることもあります。

例えば肉や魚のパックを縦置きにしてしまったりですとか、パンや卵といった潰れやすいものを一番下に置いてしまったりなど…。
これらの行為は、基本的なレジの教育を受けていれば行うはずがありません。

逆に 手際よく綺麗にカゴの中に移し替えるレジ従業員の方を見ると、その店の教育レベルの高さに感心してしまいます 

青果物の鮮度をチェックしてしまう

スーパーの顔になる商品は、青果物であるといっても過言ではありません。

ちなみに、店の出入口からすぐの場所に青果コーナーがあるのも、鮮度感と季節感をお客様に感じてもらいたいからなんですよ。

 青果コーナーの鮮度感を見れば、店のレベルがわかってしまう ともいわれています。

私自身が青果部門に勤めているということもあってか、他の店に行った際には青果物の鮮度を必ずチェックしています。

大手スーパーでも、葉が緑に変色した白菜が値引きもされずに放置されていたりするもので、一概に大手だから鮮度がしっかりしているともいえません。
そのような店では青果物だけでなく、生鮮品全体に関して買う気にならなくなっちゃいますね。

鮮度チェックの方法は、このサイトで紹介していますので、皆さんもぜひ参考にして下さい。
(知りたい青果物のページを「野菜について」「果物について」から探すか、単語を検索ボックスに入力すれば出てきます)

売場に品物がちゃんと出ているかチェックしてしまう

あなたはせっかく買い物に来たのに、売場に全然品物が出ていないスーパーで買い物をしようと思いますか?思いませんよね。

いつ行っても特売商品がすぐになくなってしまう、挙句の果てに定番の商品もいつもスカスカで買いたいものが買えない…。

こんな店は、お客様の満足度を満たしているとは言えません。

残念なことに、人手不足なのか職務怠慢なのかわかりませんが、そのような店が実際に存在しているのです。
最悪のケースだと、在庫自体はあるのに売場に出していないだけ、ということもあります。

逆に言うと、 特売商品はしっかり用意されている・定番の商品がちゃんと補充されている店は、常にお客様の満足度を満たしてくれる優良店 といえるでしょう。

このような点も、同業者であるとついついチェックしてしまうのです。

 自店と比べてみて、自店の方が劣っていると感じた場合は反省し、次からはお客様に不便を感じさせないよう努力しています 

商品の品揃えをチェックしてしまう

 商品の品揃えもまた、お客様の満足度を左右する要素 となっています。

商品には、必要最低限取り扱わなければいけないもの・ある程度の需要があるもの・一部の層にしか必要とされないものと大まかなランク付けが存在しています。

青果の葉物野菜でいうなら、小松菜やほうれん草は絶対必要なもの、水菜や春菊はある程度需要があるもの、わさび菜やからし菜は一部にしか必要とされないもの…と分けられます。

店側は商品に対してランク付けをしながら品揃えをしているため、小さい店の場合、一部の層にしか必要とされない商品は置かない方針であることも多々あります。

しかしより多くのお客様に選ばれるスーパーは、一部にしか必要とされないものもしっかり取り扱いをしています。

そのうえで、 自店にない商品を見かけたら自店でも取り扱いを検討したりなど、他店の品揃えを見て学ぶべきことはたくさんありますから、チェックしてしまう わけです。

商品の価格をチェックしてしまう

品揃えも気になりますが、一番重視してチェックしてしまうのは商品の価格です。

 他店(他社)の価格動向を見ながら自店(自社)の価格を見直し、一人でも多くのお客様に自店が支持されるように改善を図っていく わけです。

皆さんも「スーパー〇〇の〇〇店様よりも〇〇円安い!」だなんてポップを見かけたことはありませんか?
ドン・キホーテ系列はよくこの手法を使っていたりしますね。

ここまで詳細に記すのは、競合店調査を行った結果、自店の方が競合店よりも高い価格だったため、対抗するために値下げを行ったことを強調しているからです。

お客様は当然、一円でも安い店を選ぶという心理を巧みに操った商法で、より値頃感を感じさせ、競合店よりも安い!というイメージを植え付けるのが狙いです。

 そもそも競合店調査を行うのも、他店の商品の価格を調査し比較するため なんですよ。

そんな競合店調査を、日ごろの買い物のついでスーパーの従業員は自然を行ってしまうのです。

わざわざ調査しに行く!と思うと荷が重いのですが、買い物のついで…と思えば気負わずにチェックできてしまうのです。

従業員の身だしなみや態度をチェックしてしまう

商品ほど重要なポイントではありませんが、 従業員も店のレベルを表す鏡 となります。

売場で従業員同士固まっておしゃべりしていたり、品出しに夢中でお客様に全く気づかなかったり…そんな従業員の姿は、やはり見ていて気持ちいいものではありません。

また従業員の身だしなみがやたら派手だったり汚なかったりすると、清潔感に欠けている・社内教育がしっかり行われていないのだろう、と思ってしまいます。

私個人としては身だしなみはそんなに気にならないのですが、従業員の態度は注視してしまいます。

 自分が不快に感じることは反面教師にして、接客中に行わないようにと戒めています 

自分も客なのに、他の客にあいさつしてしまいそうになる

これは職業病だと思いますが、自分の店ではないのになぜか他の人とすれ違うと「いらっしゃいませ」とあいさつしてしまいそうになります。

いつもいつもではないのですが、ふとした瞬間に言いそうになってしまうんですよね。

スーパー独特の雰囲気が、そうさせてしまうのでしょうか…。

幸い、今のところ実際に言ってしまった経験はないのですが、今後いつか言ってしまいそうな気がしてなりません笑

業務連絡に耳を傾けてしまう

店内にいると、時々内線での業務連絡が流れてきますよね。

私はあの業務連絡に耳を傾けてしまいます。

たかが業務連絡でも、聞いてみると自社との違いがあって面白いんですよ。

役職の呼び方が「チーフ」と呼ぶところもあれば、「マネージャー」と呼ぶところもあったりですとか、そのような部分に違いを感じられますね。

あとトイレのことを4番って言ってみたり、隠語もその企業ごとによって違ってたりするんですよ。

まぁ、そんな細かい部分まで気にしているのは私くらいしかいないでしょうけれど…。

ちなみに私の旦那は、「店長、外線〇〇番にお電話です」なんて業務連絡を聞くと、まるで自分が言われているかのような錯覚を起こしたことがあるようです。

企業も違い、プライベートで買い物に来ていてもそんな錯覚が起こるなんて、これって立派な職業病ですよね…。


以上、スーパーの従業員が他店に行った時にしがちな行動を紹介しました。

あなたはいくつ当てはまっていましたか?

全て当てはまっていたという方は、かなり仕事に毒されていますね…たまには仕事のことを忘れる時間も必要です。

逆に全く当てはまっていないという方は、仕事にほとんど関心がないのではないでしょうか。

仕事に関心を持っていれば、自然と商品や価格などに目がいくようになるものですから、意識せずとも上記のあるある行動を行ってしまうのです。

かといって、この中でどれだけの項目に当てはまっていればいいとか悪いという問題ではないので、深く考えないでくださいね。


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