スーパーはブラックで未来がない?!-社員よりバイトのほうがマシ-

スーパー業界はブラックだ、と思っている人が世の中多いようです。

そして多くのスーパーが人手不足におちいっているのも、この業界がブラックであるからだと言われたりもしています。

とはいえ、本当にスーパーはブラックなのか?

また、具体的にはどのような部分がブラックなのか?

このような疑問をいだいている人も少なくないでしょう。

そこで実際のところはどうなのか…ここではっきり言わせてもらいます。

ずばりスーパーはブラックですし、しかも未来もありません。

その理由についてこれから詳しく説明していきますので、気になる方は最後までぜひお読みください。


勤務がシフト制で不規則

スーパーがブラックである理由として、まず勤務がシフト制で不規則である、ということがあげられます。

 シフト制による不規則な勤務は生活習慣が乱れたり、親戚や友人と交流する機会が減ったりなどのデメリットが生じます 

そのことから、短絡的な考えですがシフト制=ブラックという人もなかにはいます。

公務員など規則正しい勤務形態の業界は、ホワイトであると一般的にみなされていることからも、不規則な勤務はブラック要素であるといえるでしょう。

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スーパーがシフト制で不規則になる理由としては、定休日がなく営業時間が長いこと、パートやバイトの割合が高いことが考えられます。

従業員とお客さまお客さま相手の商売、自由に休みは取れない

定休日があれば必ずその日はお休みが取れますが、ほとんどのスーパーには定休日がありません。

そのため、各々の公休日はシフトで調節して決めることになります。

また営業時間が12時間以上と長いため、場合によっては早番や遅番といったかたちにして、人員の空きが出る時間帯が出ないようにします。

このようなことから、スーパーではシフト制の不規則勤務になるのは必至なのです。

とはいえ、自分で希望のシフトを出せば問題ないように思いますよね。

ところがバイトやパートはともかく、社員の場合は希望どおりのシフトにはならないことが多いのです。

なぜなら、バイトやパートの希望を優先させてあげるのが社員の役目だからです。

社員は高い給与と手厚い補償を受けられることと引き換えに、自由を犠牲にしているといっても過言ではありません。

以上のことをふまえ、 シフト制によるデメリットが大きいことから、スーパーはブラックだと言われている のです。

休日でも自由がない

スーパーの従業員は不規則な勤務に加え、せっかくの休日が潰れてしまうことがたびたびあります。

なぜなら誰かが急に休んだり、店で緊急事態が起きた場合に呼び出されるからです。

そして呼び出しがかかった場合は、出勤しなければなりません。

 スーパーは人手不足ゆえに、このような休日の呼び出しがかかることは比較的よくあります 

しかも社員のみならず、バイトやパートまでもが呼び出しの対象になることも…。

また管理職ともなれば、当然のように休日でも店・部下・取引先からの連絡に対応することが求められます。

そして連絡の内容にすぐ対応できない場合は、家に帰るなり会社に行くなりしてでも解決しなければなりません。

休日もつねに仕事のことを考えなければならず、心底から休める日がないといっても過言ではないでしょう。

これらのことから スーパーの従業員は休日でも自由がなく、ブラックである といえます。

長時間勤務でサービス残業は当たり前

 スーパーでは、つねに長時間勤務かつサービス残業が当たり前の環境 となっています。

参考 スーパーはサービス残業多し!その実態は?-バイトやパートも…-

社員ですと、1日の勤務時間が10時間以上となることも珍しくありません。

しかもその勤務時間のうち、実労働としてみなされるのは8時間までとし、それ以上の勤務はすべてサービス残業として給与が支払われないケースも多々あります。

また、月○時間までなどと会社が決めた残業時間の上限を超えた分は無給、つまりサービス残業とするケースもあります。

いずれにせよ、会社がきちんと8時間以上の労働には残業代を出せばいいだけの話です。

しかしスーパーは薄利多売でなかなか利益を出すのは難しく、資金に余裕がない会社も多いのです。

そこで会社は人件費を少しでも削減しようと、従業員が残業をできるだけしないよう、もし残業するならタイムカードを切るようにさせているわけです。

 サービス残業は労働基準法に違反しており、本来は許されない行為 なのですが、業界全体として暗黙の了解になってしまっているきらいがあります。

 長時間勤務というだけでもブラック要素ありですが、そのうえサービス残業となれば、これはもうブラック中のブラックだといえる でしょう。

給与を時給換算するとバイト・パートより安い

 スーパーでは社員の月給を時間給にすると、バイトやパートよりも安いということが往々にしてあります 

お金イメージ図社員より学生バイトのほうが稼ぎがいい?!

一般的に社員は、バイトやパートよりも高待遇であって当たり前のはず。

そもそも責任の重さや与えられる仕事の難易度も違うからこそ、社員は給与面などで手厚い保障を受けられるわけです。

それなのに、 自由でいつでも替えがきいてしまうバイトやパートよりも給与が安ければ、社員である意味がありません し、モチベーションも下がります。

avatar

学生バイト

バイトやパートになってフルタイムで働いたほうが、社員よりも月給多くもらえるなら、誰も社員にならないよなぁ。社員って責任問題とかいろいろ面倒だし。

 社員の給与が時給換算でバイト・パートよりも安いなんてことは、ホワイト企業では考えられないことで、ブラック要素の1つ といえますね。

有給が取りにくい

ブラック企業は有給が取りにくいとよく言われますが スーパーも残念ながら有給が取りにくい労働環境となっています 

有給が取れない理由としては、ずばりスーパーがつねに人手不足であることが関係しています。

現に、人手不足で公休すら取れない→有給なんてとても取れない→だから有給を買い取るかたちで処理…という流れになってしまっている会社がごまんと存在します。

本来、有給休暇を取ることは労働者の権利であり、申請されたら会社は拒否することはできません。

つまり、人手不足だろうがなんだろうが、従業員は堂々と有給を取ることができるわけなんです。

それなのに 有給が取りにくい雰囲気になっているというのは、会社が従業員に圧力をかけているといっても過言ではありません 

もしやすると会社の経営が厳しく、余計な支出を抑えたいという思惑がある可能性もあります。

いずれにせよ、 スーパーは有給が取りにくい労働環境であり、ブラックである といってもいいでしょう。

異動がひんぱんにある

 スーパーには人事異動がつきものですが、人事異動は当事者への心身への負担が大きい ため、そう手放しで喜べることではありません。

部門異動や役職に就くとなれば、新しい仕事を覚えなければなりませんし、別の店舗に異動であれば、いちから人間関係を築いていく必要があります。

つまり新しい環境に慣れるまでは、ストレスと戦う毎日を過ごすことになるのです。

そんな人事異動がスーパーでは短期間で行われており、場合によっては1年の間に数回もの異動を経験することもあります。

参考 スーパーの人事異動、種類・理由・時期は?-断ることはできる?-

人事異動というのは当事者はもちろん、周囲の人間にも大きく影響が出るイベントですから、ふつうはそんなひんぱんに行うべきことではありません。

それなのにスーパー業界では人事異動が多いわけですが、人事異動に振り回された従業員はその負担に耐えきれず辞めていってしまうのです。

以上のことから、 人事異動の頻度が高いスーパー業界はブラックだといえる でしょう。

ノルマがある

 スーパーではクリスマスケーキや恵方巻にノルマがあり、従業員にプレッシャーがかけられることが常となっています 

会社は商品ごとに売上金額・売上個数の目標数値を定めており、その数値を達成しなければ利益は上がりません。

もちろんお客さまが商品をたくさん買ってくれて、目標数値を達成できればなんら問題ありません。

しかし現実には、自然に目標数値を達成するほどの売上をあげることはできないもの。

そのため、会社は従業員にも商品の購入を強制したり、知人に声掛けを要請したりなどのプレッシャーをかけるわけです。

さらには各人がちゃんとノルマを達成したかどうか、購入した数量をチェックされます。

もしノルマが達成できていなければ、朝礼などの場で晒し上げられるはめに…。

公然の面々で晒し上げられることによって、従業員にはさらなるプレッシャーがかかることになります。

このようなノルマのためのプレッシャーに負け、欲しくもないケーキや恵方巻を購入している従業員はごまんと存在しています。

 欲しくなくてもノルマのために購入しなければならないのですから、これはまさにブラックであるといえる でしょう。

avatar

管理人

ここ最近は、ノルマを廃止するスーパーも少しずつ出てきています。しかし依然として、ノルマが課せられている状況には違いありません。会社も利益がないと成り立たないのはわかりますが、もっと従業員のことも考えてほしいものですね。

潰しのきかない業種である

 スーパーで仕事をするにあたって、特別なスキルや経験は求められません 

しかし特別やスキルや経験が必要ないということは、つまるところ潰しがきかないということでもあります。

はっきりいって、スーパーで行われている作業は誰にでもできることばかりです。

参考 スーパーでの仕事内容、こんなことしてます!-レジや品出しなど-

実際、店では多くの学生バイト・主婦パートが働いており、なかには正社員並みの仕事をしている人もいます。

部門チーフクラスの仕事は正直、特別な経験やスキルを積んだとは言えないレベルの作業でしかありません。

商品を確認している女性スーパーは敷居が低いゆえ、潰しはきかない

バイヤーや店長といった管理職を経験すれば、他の業界でもスーパーでの経験や知識を活かすこともできますが、管理職にまで上り詰められる人はごくわずかです。

大多数の人は、 他の業界に活せるほどの経験やスキルをスーパーで得ることができない のです。

そのため一度スーパーを辞めても、同じ業界内で転職を繰り返している人もいたりします。

参考 スーパーを辞めたのに、同業に出戻りする理由!-経験が生きる-

つまり一度スーパーに入社してしまうと、その後ホワイト企業へ転職して大逆転を狙うことは難しいわけなんですね。

以上のことから スーパーは潰しが効かず、未来がない仕事だといえる でしょう。

管理職になれるのはほんの一部

スーパーでの給与はお世辞にも高いとは言えませんが、 店長やバイヤーといった管理職になれば、会社のなかでは高給取りの部類に入ります 

平社員と管理職では給与に大きな差があり、数十万は違ってきますから、ぜひ管理職を目指したいところ。

しかし、 残念ながら管理職になれるのはほんの一部の人間でしかありません 

勤務し続ければ必ず管理職になれるわけではないため、何十年と勤務していても管理職になれない人もザラなんです。

そのいっぽうで、入社数年で管理職になるようなレアケースも存在しています。

avatar

管理人

私の知る例では、入社2年の新人がいきなりバイヤーになったり、中途で入社した人がSVに就いたりですね。前者は実力が高いのと運に恵まれていた、後者はコネだと思われます。

つまり管理職になるには実力だけでなく、運の良さや人徳も関係しているといえるでしょう。

自分がそのレアケースになれればいいですが、こればかりは誰にもわかりません。

いずれにせよ スーパーの管理職は狭き門であり、未来があるとは言えない のが実情です。

将来、淘汰されていく仕事である

仕事をするにあたって、その仕事に将来性があるかどうかは非常に重要なポイントになります。

そこで、これから需要が減少する仕事やAIに取って代わられる仕事は将来性がないとみなすことができます。

そして スーパーの仕事は、将来淘汰されていくと予想されています 

なぜなら、スーパーで行われている作業の大部分はAIロボットで自動化することができるからです。

実際、従業員の無人化を図っている店も出てきています。

ただし人知が必要とされる一部の仕事については、引き続き人間が行っていくことになるでしょう。

たとえばバイヤーはお得意先と一対一で話をして、商品の値段交渉や品揃えについて協議していきますが、これをAIロボットに行わせることは難しいでしょう。

また店舗の販促内容についても、営業企画課の担当者がアイディアを出し合って決定していますから、AIロボットが介入する場ではないといえます。

つまり管理職が行っている仕事ほど、AIロボットに代わってもらうことはできないわけです。

そのいっぽうで、 多くの一般社員の仕事はそのうちAIロボットに置き換えられてしまう でしょう。

管理職を目指すという手もありますが、管理職になるのはとても狭き門ですから期待はできません。

以上のことから、 スーパーで行われる仕事の大部分はこの先AIロボットに取られかねず、未来がないといえる でしょう。


ブラックだと言われる業種には、概してBtoC(いわゆるお客さま相手の商売)であり、経験やスキルが不要で誰にでもできるという特徴があります。

スーパーマーケットもそのうちのひとつで、ブラック率が高いとされています。

特に地場スーパーなどの規模が小さな会社ほど、ブラックである可能性は高くなります。

大手スーパーの場合は福利厚生が充実していたり、給与もそれなりにもらえたりと、待遇はそんなに悪くないようです。

とはいえスーパーでの仕事は、これから人間ではなくAIロボットに任されるようになると思われます。

無人スーパーの存在はいまや諸外国のみにとどまらず、日本でも普及しはじめているのです。

今はまだ無人スーパーが身近に思えない人もたくさんいるかと思いますが、数年後はどうなっているかわかりません。

もしも自分が勤める店が無人化されるとしたら、それはすなわち職を失うことにつながりかねないわけです。

現在スーパーに勤務している方、あるいは勤めようか考えている方は、いま一度この先スーパーに勤めていても本当に自分は大丈夫なのかを考えてみてください。

未来ある仕事へ転職するなら

スーパーは不規則な勤務安い賃金スキルが身につかない将来性がないなどの理由から、ブラックで未来はありません。
学生のバイトや主婦のパートならともかく、社員になってしまうと一生を棒に振る可能性も…。

これから就職を考えている人であれば、ここで考え直すこともできます。
しかしすでにスーパーに就職してしまった人が取るべき選択は、思い切って別の業界に転職するか、同業でよりよい条件のところに移るか、2つにひとつです。

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