どうしてもほしい商品を手に入れるために、スーパーで取り置きを頼む人の数は少なくありません。
取り置きしておくと、商品を買い逃すこともありませんから安心ですよね。
とても便利な商品の取り置きですが、いくつか注意してほしい点もあります。
みなさんも取り置きを頼むさいには、以下のことに気をつけるようにしましょう。
早めに取り置き品を引き取りにくること
取り置きを頼んだ場合は、なるべく早めに引き取りに行きましょう 。 特に生鮮品は、すぐに鮮度が落ちていってしまうため、当日中に引き取るようにしてください 。預けたときには新鮮だったものでも、引き取りに来たら傷み始めていた…ということもザラにありますから。
そしてなにより、 お客さまが早く商品を引き取りに来ないことは、店にとって不利益が生じる ことにつながっていきます。
というのも、鮮度が落ちた商品をそのまま引き取るお客さまは少なく、多くの方は新鮮な商品と交換、または値引きを要求してくるからです。
本来店側は適切な管理方法で商品を保管しているため、このような要求に応じる必要性はまったくありません。
しかしお客さまへのサービスとして、保管している商品が劣化したさいには交換や値引きに応じるケースが多くなっています。
交換または値引きは、商品が劣化したことにより行われるわけですから、店側はこのことをチャンスロスまたは値引きロスだととらえるのです。
そのため、なるべくお客さまには早めに商品を取りに来てもらえると、店側としてはありがたいですね。
特売品の取り置きは、断られる可能性あり
特売品を取り置きしておきたい、とみなさん考えているかもしれませんね。
しかし、特売品にかぎっては取り置きが断られてしまう可能性があります。
なぜなら 特売品は、数量限定としていることが多く、取り置きを可能にしてしまうと他のお客さまにとって不公平となってしまう からです。
特売品には多くのお客さまが詰めかけるふつうお客さまは特売品を手に入れるために、朝早くから来店する・遠方から足を運ぶなど、労力を使って買いに来るわけです。
それがもし 特売品の取り置きが可能となれば、取り置きを頼んだお客さまは何の労力もかけずに特売品を手に入れられることになり、まともに買いに来るお客さまがバカを見ることになる のです。
これでは、まともなお客さまの購買意欲を削ぐことにつながりかねません。
さらに危惧されるのは、朝一番から特売品が完売しているという状況が起こってしまうということです。
せっかく買いに来たのに完売、しかもそれが取り置きによるものだとしたら…足を運んできてくれるお客さまがムダ足を踏むこととなってしまいます。
そんなことが起これば、店に対してクレームを入れられてもおかしくはありません。
このような トラブルを防止するため、多くの店では特売品の取り置きは断られる可能性がある のです。
面倒でも特売品は、ちゃんと店に買いに行くようにしましょう。
取り置きを頼むさいの留意点
取り置きを頼むさいの留意点として、以下のことがあげられます。
まずひとつは、 自分の氏名と連絡先、できれば商品の引き取り予定日時も従業員に伝える ということです。
氏名や連絡先といった個人情報が必要な理由としては、他のお客さまが同じ商品を取り置きしていた場合に間違いを避けるためになります。
また引き取り予定の日時を過ぎても取りに来られない場合に、店からお客さまに連絡をすることがあるという理由もあります。
ふたつめの留意点は、 直接来店して取り置きを頼むなら、代金を先払いするとより確実な対応をしてもらえる ということです。
先払いされると店側はより責任を持って対応しますし、なにより売り上げが保証されるわけですから、できればお客さまには先払いしてもらえるとありがたいですね。
従業員の取り置きはNGなことも
ここまでの項目はお客さま視点からの注意点を述べてきましたが、従業員が取り置きすることについてはどうなのかについてみていきましょう。
従業員としては、働いているメリットのひとつとして取り置きしても問題ないのでは?と思うところですよね。
もとより、それ目当てで働いている方も多いかもしれません。
店は従業員よりお客さまを優先しなければならないしかし スーパーは客商売ですから、なによりもお客さまを優先させなければなりません 。
つまり お客さまを差し置いて、従業員が取り置きをするなんてことはあってはならない のです。
ただし店のハウスルールによって、従業員の取り置きを認めているところもありますから、その点が気になるなら確認しておくと安心です。
今回紹介した注意点は、いつもルールを守ってお買い物をされるお客さまにとって関係のない話だと思います。
とはいえ、実際はマナーのいいお客さまばかりではありません。
しかもお客さまだけでなく、従業員にもマナーが悪い人はたくさんいるのです。
マナーの悪い従業員にみられる行為として、勤務時間中に品物を見定めて取り置きをするのは当たり前、さらには特売品を購入してしまうなどがあげられます。
これらの行為は、勤務時間中に私用の買い物をしていることと同義ですから、はっきりいって給料泥棒ですね。
しっかり従業員教育がされている店では、こんなこと起こりえないでしょうけれど、ゆるい店だとこれくらいのことは日常茶飯事です。
これらのことか、朝一番に買い物に行って特売品がすでになくなっていたとしたら、もしかしたら従業員の取り置きが一因となっているかもしれません。
従業員の数が多ければ多いほど、その可能性は高くなるといってもいいでしょう。
店からすれば従業員も大切なお客さまですが、だからこそマナーを守って買い物しなければなりません。
でなければ、他のお客さまにも示しがつかなくなってしまいますから。