スーパーは給与が安いというのは、有名な話です。
さて給与が安いといっても、具体的な数字ではいったいいくらくらいの月収・年収なのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
月収や年収がわからないと、生計を立てることもできませんからね。
そこでスーパーで働くといくらくらいの月収・年収になるかを、バイトと社員それぞれに分けて紹介します。
バイトやパート希望の方は月収を、社員希望の方は月収に加え年収もチェックしてみましょう。
今回紹介する月収・年収の数字を見て、スーパーで働くかどうかの判断材料にしてみてください。
バイトの月収と年収
スーパーにはバイトやパートが多く働いており、中小企業では従業員の大部分をバイトやパートが占めていることも珍しくありません。
社員ではなくバイトやパートを多く使っているのには、人件費が安く上がるからという理由があります。
時給で考えても、スーパーの平均時給は最低賃金+50円程度であり、他の業種と比べても賃金の安さが目立っています。
月収や年収で考えても、スーパーのバイトで稼げる金額はたかが知れています。
月収:約6万~約10万程度
スーパーの時給の平均は最低賃金+50円ですが、最低賃金は地域によって異なります。
ここでは一番最低賃金が低い鹿児島と、一番最低賃金が高い東京を例に出して計算してみました。
鹿児島は平均時給801円・東京は平均時給1035円として、5時間勤務、週4日出勤(月16日)のケースで考えてみると以下のようになります。
- 鹿児島の平均時給801円×5時間×月16日×=64080円
- 東京の平均時給1035円×5時間×月16日=82800円
上記の数字はあくまでも例ですから、働く時間数や出勤日数を増減すると数字は変わってきます。
とはいえ、スーパーで働く学生バイトや主婦パートで月に15万、20万稼ぐ人はほぼいません。
だいたいの人が、月6万~10万くらい の数字に収まります。学生と主婦にとって月6万~10万程度の金額は、扶養から外れることのないギリギリの金額で都合がいいわけです。
管理人
私の最高月収額は月12万、最低は7万ですね。月12万もらっていたころは7~8時間勤務で入っていましたが、今は4時間勤務です。
生活費を稼がなければならない、という人はもっと時給のいいバイトを探したほうが賢明です。
年収:約70万~約130万程度
スーパーでバイトをすると、月収は約6万~約10万程度になります。
この金額を単純に12ヶ月でかけてみると…。
- 月収6万×12ヶ月=72万
- 月収10万×12ヶ月=120万
下限と上限の差が2倍近くありますが、バイトだと働く日数や時間によって数字が大きく変わるため、ピンポイントで年収はいくらとは言えません。
ひとつ言えることは、やはり学生と主婦にとっては都合のいい、扶養から外れない程度の金額になっているということです。
学生と主婦は年収103万・106万・130万の壁を気にして働くケースが多いのですが、スーパーでのバイトでしたら、なんとかその範囲内に収めることができます。
管理人
時給が高いところだと、あっという間に年収130万超えちゃいますからね。
社員の月収と年収
バイトは身分が保証されていませんが、社員の場合は身分が保証されているので、稼げる金額も当然バイトよりは増えます。
しかし、やはりこの業界は他に比べると給与水準が低いと言わざるをえません。
ヘタしたら他の業種でバイトをしている学生や主婦よりも、スーパーの社員は給与が少ないということもザラにあります。
もしも自分の彼氏や旦那がスーパーの社員だった場合、厳しい経済状況であることは覚悟しておいたほうがいいでしょうね…。
月収:約15万~約40万程度
頑張って出世すれば、収入も増えていく スーパーの社員の月収は、約15万~40万程度が相場 です。月収に差があるのは、役職によって金額が大きく違っているからです。
つまり役職が低いうちは月収は安いですが、役職が上がれば月収も増えていきます。
役職ごとの月収は、ざっくりと以下のとおりです。
- 平社員:15万
- チーフ:20万
- 店長:40万
- バイヤー:30万
以上の数字は、中小企業のスーパーのリアルな数字です。
大手スーパーでしたら、上記の数字の1.5倍程度高くなると思っていてください。
しかし平社員やチーフクラスでは、とても満足いく月収とは言えませんね。
正直いってスーパーで高給が期待できるのは、店長やバイヤーといった幹部たちだけ です。それでも、他業種から見れば少ない月収であることには違いありません。
年収:約250万~600万程度
年収はボーナスが年に何回あるのか、何ヶ月分もらえるのかといった要素が大きく影響します。
いくら月給が高くてもボーナスがなければ、年収ベースでみればたいした額にはなりません。
逆に安月給でも、ボーナスがしっかりもらえるのであれば年収は高くなります。
たいていの会社なら年に2回、2ヶ月分くらいのボーナスはもらえるでしょう。
しかしボーナスがない、あったとしても数万円程度という会社も存在しています。
ですから スーパーの社員の年収は、ボーナスの有無や役職などによってかなりの差がつきます 。
それぞれの役職で目安となる年収は、以下のとおりです(大手スーパーは1.5倍ほど高めの数字になります)
- 平社員:約250万
- チーフ:約300万
- 店長:約600万
- バイヤー:約480万
月収もそうですが、やはり役職が上であるほど年収も増えます。
店長は仕事が大変な分、収入も高くなる 特にスーパーの花形ともいえる店長は、群を抜いて年収も高い 傾向にあります。ただし、これ以上の年収は期待できないと思っていてください。
一部では「スーパーの店長は年収1000万は確実」だなんて噂があるようですが、実際にはそこまでもらえる人はいません。
求人募集に掲載されている年収例は、2~3割ほど水増ししていると思っていたほうがいいでしょうね。
スーパーに高い給与を求めてくる人は、そんなにいないと思います。
しかし、予想以上に給与が安くてがっかりした人も多いのではないでしょうか?
お金がすべてではありませんが、やはり給与はモチベーションと比例しますよね。
安い給与に嫌気がさして辞める人も多く、スーパーはつねに人手不足となってしまっています。
そこで、会社はなんとか人材を確保しようと必死になるわけです。
そのため、求人募集に少し盛った給与の額を掲載する会社も…。
その額につられて、応募をする求職者があとをたちませんが、実際には残業しなければ提示額には到達しなかったりなどの問題も生じています。
管理人
私が勤めている会社も求人を出していますが、月収例と年収例は盛っています。旦那は今働いている人たちから、「そんなにもらってるの?」と聞かれたようです。
このように求人を募集するさいの提示額と、実際の額が違うことはあってはならないことです。
現代では会社の口コミサイトもたくさんありますから、そのようなサイトで実際に働いていた人のナマの声を知っておきましょう。
働いている人のクチコミと、会社が提示している内容に大きな違いがあるようであれば、その会社はブラック企業かもしれませんね。
ちまたでは「スーパーはブラックだ」と言われているだけあって、このような姑息な手段で従業員を募集することも珍しくはありません。
スーパーでの仕事に興味があるですとか、給与が安くても気にならないという人でなければ、長く勤務するのは難しいといえそうです。