スーパーで就職を考えている人のなかには、就職のさいに運転免許は必要かどうか気になるという人もいることでしょう。
特に都会に住んでいる人からすれば、車が必要ないことも多いですし、わざわざ就職のためだけに運転免許を取るのもお金がもったいないですしね。
しかもスーパーで車を使う作業なんてなさそうですし、別に運転免許がなくても就職できるのではないかと思いますよね。
実際のところ、スーパーでの就職に運転免許は必要なのでしょうか?
運転免許を持っていると採用に有利
運転免許の必要性はわかっていても、実際運転免許のありなしが採用に影響するのかという点が一番気になりますよね。
ずばり、運転免許を持っている人のほうが採用には有利 です。 運転免許は持っているだけでも有利もし 運転免許を持たないまま就職できたとしても、周囲に迷惑をかけてしまう場面がたびたび出てきます 。
その事例のひとつとして、人事異動があげられます。
スーパーでは年に必ず1回、ヘタすれば2~3回人事異動がありますが、基本的に異動先の決定に運転免許の有無は考慮されません 。そのため今住んでいるところが都会でも、異動先が公共交通機関が発達していないような地方になってしまうこともあります。
地方では地下鉄がなかったり、電車はあっても、そもそも地方都市は自動車での交通を基盤としているので都会ほど利便性がよくありません。
むしろ、電車よりもバスのほうがまだ公共交通機関の中心となっているくらいです。
そのため、都会から自動車免許なしで地方に異動してきた人は、ほぼ間違いなくバス通勤をすることになるでしょう。
しかし、そのバスも都会の地下鉄や電車のように2~3分ごとに便があるわけでもないので、路線によっては数時間に一本しか便がないということもありえます。
そのようなところでは、ひとつの便を乗り逃してしまったらもう出勤時刻には間に合わなくなります。
このように、 免許がないゆえに通勤に支障をきたすとなれば、最悪の場合家族や勤務先の人に送迎してもらう必要も出てきます 。
送迎されるほうはなんの負担もありませんが、 送迎するほうは時間も拘束されますし、人を乗せることに対する精神的なストレスもかかってきます 。
勤務先の人は当然として、たとえ家族であっても、送迎をするというのはものすごく負担が大きいのです。
このような負担は、運転免許がない人からするといまいち実感がわかないことでしょう。
しかし人を自分の車に乗せるということは、乗せる相手の生命を預かると同義なのです。
そのため送迎をする人は表面上はこころよく引き受けていても、本音はできるならやりたくないと思っていたりします。
もし送迎できる人もいないなどで異動先への通勤がひどく困難になると思われる場合は、特別に考慮してもらえることもありますが、あまり例はありません。
また 業務上でも、運転免許がないゆえに支障が生じる場面があります 。
それはどんな場面なのか、下の項目で詳しくみていきます。
スーパーでは業務上車を使うこともある
スーパーの仕事は、一日中会社や店の中で行われると思っている人も多いことでしょう。
しかし実際には、他の店舗やお客さまのもと、それから営業先に足を運ばなければならないこともあるのです。
そのさい、おもに用いられる交通手段は車となるのです。
商品を他店舗に取りに行くとき
売場の商品が欠品してしまったり、品薄になってしまったさいには、在庫を持っている他の店舗まで取りに行く必要があります。
広告の品は、欠品する前に他店に取りに行く 電車やバスなど公共交通機関を使った場合、取りに行くことはできても、商品を持って帰ってくることはできません 。そのため 商品を他店舗に取りに行くさいには、車を使う必要が出てくる わけです。
免許がないとなれば、わざわざ他の人に頼んで取りに行ってもらうことになります。
しかし頼まれるほうとすれば、正直自分の担当でもない商品を代わりに取りに行くのは面倒なものです。
そのため、いつも他の人に商品を取りに行ってもらってばかりいると、周囲からの心証は下がっていってしまうことでしょう。
お客さまのもとへ向かうとき
店で勤務をしていると、少なからずお客さまのところへこちらから出向かわなければならない機会が出てきます 。 クレームが入ったら、お客さまのもとへ出向くその理由はクレーム処理のためだったり、客注で頼まれた商品の配達をしに行ったりなどとなります。
そして、そのお客さまは必ずしも店の近所に住んでいるとはかぎりません。
特に地方の場合は、遠方から来店されたお客さまであることも少なくなく、交通手段が車に限られてしまうことがよくあります 。地方は車社会となっており、店自体が郊外にある傾向にあるため、街の中心部に住んでいてもわざわざ車を走らせて、郊外のスーパーに買い物に行くことも珍しいことではないのです。
都会なら多少遠方でも公共交通機関を使って行くこともできますが、地方は公共交通機関で行ける範囲はかなり限られてしまっているため、必然的に車を使って行くことになります。
そのため免許がないとなれば、やはり他の人にわざわざ連れて行ってもらうことになります。
しかもクレーム処理の場合、まったく無関係な人を巻き込んでしまうことになりますが、誰も進んで同行したくないのが本音です。
取引先に向かうとき
本部に所属しているバイヤーやマーチャンダイザーは、それぞれ取引先に出向いて商談をすることもありますが、そのさいの交通手段として車を使うことになります 。 営業職の外回りには車が使われるこれには都会も地方も関係なく、ふつう外回りは車で行います。
そのため免許がないとなれば、商談先まで他の人に連れて行ってもらわなければならなくなります。
そもそもバイヤーやマーチャンダイザーは営業職ですから、運転免許は必要 といえるでしょう。正社員として就職するなら、最初は店舗の配属でもいずれは本部のバイヤーやマーチャンダイザーに配属される可能性もあるため、早めに運転免許を取っておいたほうがいいのです。
就職してから運転免許を取るつもり、という方もいるでしょうけれど、仕事と免許取得の両立はなかなか難しいのが現状です。
ですから、できれば就職する前に取ってしまうことをおすすめします。
他店舗へ応援に行くとき
スーパーは人手不足な業界ですから、他の店への応援を頼んだり、頼まれることもあります。
そのため、 他店舗への応援メンバーとして店から要請を受ける可能性があり、もし応援を頼まれた場合は基本的に引き受けなければなりません 。
近い店ならまだしも遠方の店舗への応援を要請された場合、交通手段が問題となってきます。
応援先が車でないと行くのが難しい立地だった場合、公共交通機関でなんとか行けないか考慮しても厳しければ、運転免許がないというだけで応援を断らなければならなくなります 。すると会社側が、運転免許がない人は他店舗への応援に出すことすらできない、使えないというマイナスの評価をくだすこともあるのです。
スーパーは店舗勤務なら異動や他店舗への応援で、本部勤務なら取引先への移動などで車を必要とする機会がありますから、やはり運転免許は必要といえるでしょう。
ただ、運転免許がない人は不採用なのか?というと、そういうわけでもありません。
あくまで、車を使わなければならない機会もあるゆえ、運転免許がある人のほうが有利になるという感じです。
そのため今後の将来をも考えるのであれば、そのうち運転免許を取りますと一言伝えることによって、いくぶんか就職への影響は抑えられるかと思います。
実際、管理人自身もバイトをしながら運転免許を取りに行きましたし、就職してから運転免許を取りに行ったという人もいます。
一般論としても、車離れが進んできているとはいえいまだに運転免許の保有率は高く、運転免許を持っていない人はどうしても不利な状況になることも少なくありません。
この傾向は地方で強く、運転免許を持っていないだけでスタートラインにすら立つことができないといっても過言ではありません。
世の中、大人なら運転免許くらい持っていて当然だという風潮も根強いですから。
どうしても運転免許を取りたくないというのであれば無理強いはしませんが、運転免許は取っておくのがいろいろな意味で得策でしょうね。