じゃがいもの男爵いもとメークイン、どう使い分ける?-新じゃがは?-

じゃがいもは定番野菜であり、さまざまな料理に使えるため、愛用している人も多いことでしょう。

そんなじゃがいもですが、売場を見るといろんな種類が並んでいて、どれを選べばいいか悩んでしまいませんか?

ただし、たくさんある品種をすべて覚える必要はありません。

基本は男爵いもとメークイン、このふたつの性質を理解し、用途に応じて使い分けすればいいのです。

ちなみにですが、春先になるとお目見えする新じゃがいもを品種だと勘違いしている人もいるようです。

そこで今回は、じゃがいもについてはもちろん、新じゃがいもとはどんなものなのかについて紹介します。


男爵いもとメークインは性質が異なる

それではまずじゃがいもについてですが、分類はナス科ナス属となっています。

原産はアンデス山脈の高地といわれ、日本には江戸時代になってから伝来しました。

このときは食用としてではなく観賞用として用いられていましたが、その後近代になると本格的に栽培が行われるようになり、食用として普及していったのです。

そのほか主な産地や主な品種については、以下のようになっています。

レア度 ★☆☆☆☆
主な産地 北海道
主な調理法 カレー・コロッケ・ポテトサラダなど
主な品種 男爵いもメークイン
旬の時期 10月~11月

みなさんもご存知のとおり、じゃがいもは定番野菜のためレア感はまったくありません。

どこのスーパーでも入手することが可能です。

主な産地はたまねぎやにんじんと同じく、北海道となっています。

旬の時期は秋頃とされていますが、貯蔵期間や収穫の時期をうまくずらすことで、一年を通じて市場に出回っている野菜となります。

そう、 じゃがいもは収穫してから数ヶ月の貯蔵期間を経て出荷されている のです。

ですから特別に旬を意識する必要はないでしょう。

そして じゃがいもの品種は数多く存在していますが、なかでもメジャーなのは男爵いもとメークイン です。

この二種はそれぞれ特性や適する調理法が異なっていますから、調理の目的によって使い分けると、よりおいしく味わうことができます。

それでは、男爵いもとメークインについてもう少し詳しくみていきましょう。

男爵いも

明治時代に導入された品種で、今ではじゃがいもといえば男爵いもを指します。

 男爵いもは粉ふきいも・ポテトサラダ・コロッケといった、マッシュするような料理によく使われています 

なぜなら 熱を加えるとホクホクの食感となるいっぽう、煮崩れしやすい という特徴があるからです。

形はゴツゴツした円形をしており、深いくぼみが多いため、皮が向きにくいのがたまにキズ。

中の果肉はきれいな白色をしています。

メークイン

男爵より少し遅れて、大正時代に伝来した品種です。

独特の形状が個性的なじゃがいも

メジャーな品種ではありますが、小さな店では取り扱いがないこともしばしばあります。

 粘りがあり煮崩れしにくいことから、カレー・シチュー・肉じゃがなどの煮込み料理に適しています 

だ円形でくぼみが浅いので、皮が向きやすいのも特徴のひとつ。

中を切ると、薄く黄色みかかったような白い果肉が表れます。

新じゃがいもは収穫後すぐ出荷で新鮮!

 じゃがいものなかでも、春~夏ごろにかけて出回っているものは「新じゃがいも」と呼ばれ、区別されます 

そして新じゃがいもの新は、新物ということを表しています。

収穫したあと保管せずにすぐ出荷した、真新しいじゃがいもなんですよ。

新じゃがいも皮の質感が貯蔵物とは全然違う

というのもふつうじゃがいもは、収穫後保管期間を経て出荷されます。

たとえば秋に収穫し、冬のあいだ保管されたじゃがいもは「越冬じゃがいも」と呼ばれています。

新じゃがいもの場合ですと、冬に植えてから春になったらすぐに収穫されるのです。

このことから 新じゃがいもはとても新鮮で、みずみずしい味わいを楽しめる といえるでしょう。

そのほかの特徴として、 皮がひね(貯蔵品)のものより薄く、ホクホクの食感 だということがあげられます。

それではここで、新じゃがいもに関する基本的なデータをご覧ください。

  • レア度…
  • 主な産地…
  • 主な調理法…
  • 旬の時期…
レア度 ★★☆☆☆
主な産地 鹿児島県・長崎県
主な調理法 じゃがバター・フライドポテト・ポテトサラダなど
旬の時期 3月~6月

スーパーでの新じゃがいもの扱いは、春先~初夏にかけてひねもの(ふつうのじゃがいも)と併売もしくは、一定期間中は新じゃがいものみの取り扱いとすることが多くなっています。

その期間中であれば、店先で容易に買い求めることができるため、レア度はそんなに高くありません。

主な産地は鹿児島県や長崎県といった、九州地方になります。

ふつうのじゃがいもですと、寒い北海道が名産地なのに、新じゃがいもの産地はうってかわって温かい地方になるんですね。

これはなぜかというと、冬に作付して春に収穫するという育成をするうえで、温暖な気候が適しているからです。

 主な調理法としてはじゃがバターやフライドポテトといった、皮付きのまま調理する料理があげられます 

またポテトサラダやコロッケ、皮をむかずそのままカレーに入れたりしてもおいしいですよ。

じゃがいもの鮮度チェック方法

じゃがいもは鮮度劣化が遅い野菜だと言われています。

しかし、それはあくまでも冷暗所に保管していた場合の話で、光が当たる場所に置いていた場合はこまめな鮮度チェックが必要となります。

 じゃがいもの皮は光に当たると表皮が緑に変色し、有害物質であるソラニンが発生する ようになります。

ソラニンを一定量以上に摂取すると、食中毒を引き起こす可能性があります。

ですから、 緑色になったじゃがいもは基本的に食べてはいけません 

どうしても使う場合は、かなり厚めに皮をむき、緑色の部分を完全に削ぐことを徹底してください。

また、 くぼみから出る芽にも同じくソラニンが含まれているため、食べないほうがいい でしょう。

こちらも使用するのであれば、芽を深くえぐり出すようにしましょう。

それから新じゃがいもでは、新鮮なものと劣化したものでは皮の質感が異なります。

 新しいものは皮がぴらぴらめくれそうな感じなのに対して、古いものは皮が張り付いてしまっています から、よく見るとその違いがわかるかと思います。

皮が張り付いていても、芽が出ていなかったり緑色に変色していなければ、劣化しているというレベルではありませんが、気になる方は避けた方がいいかもしれません。


ふだんから、男爵いもとメークインを使い分けている人は意外にも少ないものです。

あなたも「見た目が違うだけで、中身は一緒でしょ?」と、今まで思っていたのではないでしょうか。

ところが、中身はまったく正反対なんですよね。

男爵いもはホクホクの食感だが煮物には不向き、メークインは粘りがあり煮物に適している品種となっています。

料理から考えるとポテトサラダやコロッケには男爵いも、カレーやシチューにはメークイン、と使い分けをすることでおいしく味わうことができます。

また、春から夏のあいだに出回る新じゃがいもは、収穫後すぐに出荷されるため、鮮度は抜群です。

皮が薄くホクホクなため、あえて皮のままでじゃがバターやフライドポテトを作ってみるのがおすすめですよ。

ちなみに新じゃがいもは品種ではないので、新じゃがいもの男爵いもですとか、新じゃがいものメークインという表記も一部では行われています。

ただし多くの店ではたんに「新じゃがいも」としか書かれていないため、品種が気になる方は従業員に訪ねてみてください。


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