従業員から好かれる、いいお客さまの条件とは?-謙虚に接する-

従業員とお客さま

お客さまは神様だという言葉、有名ですよね。

しかし実際にはその言葉を履き違えた横暴なお客さまが多く、従業員は頭を悩ませています。

お客さまからすれば、「お金を払ってやるんだから、店は丁重な扱いをして当然」と思っているのでしょう。

このような考え方をしているお客さまは、従業員からすれば神様どころか死神のように感じてしまいます。

逆に従業員からみて神様のようだと思えるお客さまというのは、一言で表すなら謙虚な人ですね。

とはいえ謙虚な人と言われても、具体的にはどういう人を指すのかを知りたいですよね。

そこで今回は従業員から好かれる、良いお客さまの条件について、詳しく紹介していきます。


ねぎらいや感謝の言葉をかけてくれる

人間、誰しも優しくされると嬉しいものです。

ですから 「ありがとう」「いつもご苦労さま」などといった、ねぎらいや感謝の言葉をかけてくれるお客さまには好感を持ちます 

そもそもねぎらいや感謝の言葉をかけられて、嫌な気分になる人はいないでしょう。

特にスーパーでは、従業員がお客さまから理不尽なクレームを受けることもあります。

そんなときにお客さまからのねぎらいの言葉は、従業員にとってはとても励みになるものです。

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管理人

個人的に一番嬉しかったのは、レジでお客さまから怒られてしまったときに、後ろで待っていた方が「あなたは悪くない。あんなの気にする必要ないわよ」と声をかけてくれたことです。その言葉に本当、救われましたね。

優しい言葉をかけてくださるお客さまに対しては、従業員としてもできるかぎり満足させられるような接客をしていきたいと思いますね。

言葉遣いがていねい

お客さまのなかには、従業員に乱暴な言葉遣いをしてくる人もいます。

ときには自分よりかなり年下の子どもから、平気でタメ口を使われることも…。

お客さまからタメ口を使われることが嫌というわけではありませんが、あまり気分はよくないですね。

それはNG誰に対しても乱暴な言葉遣いはよくない

プライベートでも仲がいいというならば別ですが、基本的にはやはり敬語を使うべきでしょう。

ちょっとしたことですが、言葉遣いで人間性を判断されてしまうもの。

 従業員に対して言葉遣いがていねいなお客さまは、常識があって礼儀正しいと思いますし、好感度も上がります 

見下したり、高圧的な態度を取らない

たしかに、お客さまのほうが従業員よりも立場は上です。

お金を払っていただく以上、お客さまに対して従業員は低姿勢で接しています。

だからといって お客さまが従業員に対して、見下したり高圧的な態度をとってもいいわけではありません 

従業員もひとりの人間ですから、あまり乱暴な言葉遣いをされたり、差別的な態度を取られると傷きます。

ちなみに男性はカッコつけなのか、従業員に対して横暴な態度を取ることもあるようです。

しかし、一緒にいる彼女や奥さんはその様子にドン引きしています。

むしろ従業員にも対等に接することができる男性にこそ、女性は素敵な人だと感じるものです。

男性の方は従業員に対して横暴な態度を取っていないか、いまいちど振り返ってみてください。

自分の非を素直に認める

従業員に対して、文句を言うお客さまは大勢います。

しかし文句を言われるケースすべてにおいて店が悪い、というわけでもありません。

お客さまが勝手に勘違いしていたり、お客さまに非があったりすることもあるのです。

そんなとき 自分の非を素直に認めて、従業員に謝罪できるお客さまは大人だなと思いますね 

申し訳なさそうな女性自分の間違いを認めて謝ることができない人も多い

なかなか人間って、素直に謝ることができない生き物ですからね。

特に従業員とお客さまという立場でお客さまがものを言うときには、自分のほうが立場が上だという自覚を持って言っているわけで…。

つまり相手(店)が悪いと思っていたのに、実は自分(お客さま自身)に非があったということは、お客さまからすればプライドを傷つけられることになります。

プライドを傷つけられると、恥ずかしさや情けなさゆえに逆ギレしてしまいがちです。

しかし自分の非を認めず、一方的に文句を言うのはただのクレーマーになってしまいます。

自分の主張が間違っているとわかったら、すぐに自分の非を認めて謝ることが大切です。

必要以上に従業員を責めない

ときには従業員がミスをしたり、態度が悪かったりすることもあります。

そんなときは、もちろん従業員に指摘や注意をすればいいのです。

しかし、 必要以上に従業員を責めてはいけません 

たとえば、従業員が謝罪しているのにもかかわらず文句を言い続けたりですとか、怒鳴り声をあげるですとか。

以上の行為によって従業員が恐怖を感じた場合、威力業務妨害罪や脅迫罪になる可能性もありえます。

従業員への指摘や注意はあくまで最低限の言葉で、しつこく責め立てないように注意しましょう。

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管理人

ネチネチ責めるお客さまよりも、「わかったのならいいよ」「次から気をつけてね」とあっさりしているお客さまのほうが、当然ですが従業員としては好感度が高いです。やはり、誰しも責められたくはありませんからね…。

愛想がいい

従業員がお客さまに対して、愛想よくするのは当たり前のことです。

しかしその逆にお客さまが従業員に愛想よくすることって、意外と難しいんですよね。

そもそも「お客さまは神様だ」という考えで、従業員を下に見ているお客さまは少なくありません。

そのためか従業員に対してつっけんどんだったり、喧嘩腰の態度を取るお客さまもいたりします。

従業員からすれば、お客さまがぶっきらぼうな態度なのは慣れていますので、特別嫌なわけでもありません。

とはいえ、 愛想よく接してくれるお客さまのほうが、こちらも接しやすいですし気持ちいい ものです。

特にこちらがちょっと無愛想な応対をしてしまったにもかかわらず、愛想よく接してくれるお客さまは、それこそ神様だと思いますね。

基本的なマナーを守ってくれる

従業員がいいお客さまだと思う条件のひとつに、基本的なマナーを守ってくれる人ということがあげられます。

つまり マナーさえ守ってくれれば、従業員に特別な言葉をかけたり、優しくしたりしなくともいいお客さまだと思ってもらえる わけです。

基本的なマナーというのはいろいろありますが、その内容を一言で表すなら、お店や他のお客さまに迷惑をかけないようにすることとなります。

たとえばスーパーなら、通路で立ち止まっておしゃべりをしたり、子どもを放置したりということがマナー違反となります。

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管理人

マナーを守れる人というのは、周囲の人のことを思いやることができる人だとも言えます。そのような、暖かい人間性を持ったお客さまには好感を抱きますね。


結局いいお客さまというのは、「お客さまは神様だ」と思わないような人なんでしょうね。

そもそも「お客さまは神様だ」という考えは従業員が思うべきことであって、お客さま自身がそう思い上がるのは間違いなんですよね。

お客さまに失礼のないように接する、という意味合いでお客さまを神様に例えているだけで、お客さまが何をしてもいい存在というわけではないのですから。

そして「自分は客だから、何をしてもいいんだ」と勘違いしたお客さまが、いわゆるクレーマーと呼ばれてしまうのですよ。

クレーマーは店が迷惑していることにも気づかず、他の客とは違うんだという優越感を感じているようですが、そんなお客さまには正直来てもらいたくありませんね。

たとえクレーマーより購入する金額は少なかったとしても、従業員のことを気遣ってくれたり、対等に接してくれるお客さまに来てもらいたいと思うものです。

だからといって、従業員に特別なにかしなければいけないわけではありません。

マナーを守ってふつうにお買い物してくれるだけでも、従業員はとてもありがたいと思っています。

ですから、あまりいいお客さまになろうと意識しすぎないでくださいね。


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