職場では上司から好かれるかどうかで、自分の人生が大きく左右されることもあります。
上司から好かれるとひいきしてもらったり、自然と自分の立場も優位になっていきます。
いっぽう上司から嫌われてしまうと、仕事もやりにくくなり、周囲からも冷たい扱いを受けるはめに…。
もし現在、上司との仲がよくないのであれば、上司から好かれるように努力することが必要となってきます。
今回は、上司から好かれる部下に共通している特徴を紹介します。
あなたも、少しずつできるところから実践してみてください。
礼儀正しく、常識・マナーを守る
礼儀正しく、常識やマナーを守る人は、上司はもとより誰からでも好かれます。
- あいさつを積極的にする
- 指定された時間や期日を守る
- 物腰が柔らかく、言葉遣いが丁寧
これらのことは、社会人ならできて当たり前のことでもあります。
以上3つの項目についてどういうことなのか、さらに詳しくみていきましょう。
あいさつを積極的にする
あいさつは大切なことだと、みなさん小さい頃から教えられてきたことでしょう。
上司に好かれたいのならば、より一層あいさつをすることが重要となってきます。
積極的に部下から上司へあいさつをすることによって、上司からの好感度が上がっていく のです。もちろん上司だけでなくいろいろな人にしっかりあいさつをすると、よりあなたへの評価が高くなります。
そして あいさつをするさいには、笑顔であることも忘れないでください 。
無理やり・いやいや言っているようでは、積極的にあいさつする意味がありませんから。
上司
業務的で感情がこもっていないあいさつなら、してくれなくて結構。
なぜあいさつがここまで重要なことなのかというと、あいさつをするかしないかで、あなたへの評価が決まってしまうからです。
「部下のくせに上司にあいさつもしないやつだ」と最初に思われてしまうと、その後上司からの心証をよくするのは非常に難しくなります。
いきなり途中からあいさつをしだしても、一度ついた印象をくつがえすのには時間がかかるものです。
それでも言わないよりはよっぽどいいですから、根気よく毎日上司へのあいさつを続けてみてください。
指定された期日や時間を守る
会社や上司から指定された期日や時間は、いつもちゃんと守らなければなりません。
資料の提出期限を守らなかったり、遅刻をしたりなど、期日や時間を守れない人間は好かれるどころか嫌われます。
期日や時間を守れないルーズな部下のせいで、上司の評価が下がってしまうこともあるのです。
上司の上司
君の部下はいつも遅刻ばかりだけど、いったいどんな指導をしているんだね?
申し訳ありません。その都度、注意はしているのですが…。
上司
平気で提出期限が遅れたり遅刻する人間は、自分のことしか考えていないのでしょうが、現実には上司に迷惑がかかります。
つまり、 ちゃんと指定された期限や時間を守って、上司に迷惑をかけないようにすることが、上司から好かれることにつながっていく のです。
物腰が柔らかく、言葉遣いが丁寧
上司に向かって生意気な口のききかたをしたり、なれなれしくしたり、突っかかるような態度をしてはいませんか?
上司相手には、あくまでも下手に出た対応をこのような態度は、上司のことを見下していると思われてしまいます。
当然、上司から好かれるはずもありません。
上司から好かれる条件として、物腰が柔らかく、言葉遣いは丁寧であることも必須 となります。そもそも大人だったら、目上の立場の人に敬意を払うのは常識ですけれどね。
ただし、慇懃無礼にならないよう注意しなければなりません。
慇懃無礼とは丁寧にしすぎることが、逆にバカにしているさまを表す言葉です。
丁寧に接することを意識しすぎると、慇懃無礼になってしまいかねませんので、あくまでも自然体を心がけましょう。
仕事に対してやる気がある
仕事に対してやる気を持っている部下には、上司も好意的に思うもの。
適当に仕事をする部下とは、仕事をしていても張り合いがありませんからね。
また、上司の仕事は部下を育てることでもあります。
そのため部下が仕事に励む姿を見ると、上司は「自分も部下のために、頑張らねば」と、部下のために尽力していくのです。
そうしてお互いがフォローし合うことによって、信頼関係が強くなっていくのです。
上司からみて「やる気があるな」と感じてもらえる部下の行動は、以下のとおりです。
- 他人が嫌がる仕事をも引き受ける
- 求められたこと以上の仕事をする
- 進んで意見を提案する
それでは各項目ごとに、詳しく説明します。
みんなが嫌がる仕事を引き受ける
みんなが嫌がる仕事は、どんな会社でもあるでしょう。
誰かがどうしてもやらなければならないわけですが、そこでみんな嫌がっていては、一向に仕事が進みません。
そうして、仕事の押し付けあいが始まっていくんですよね。
そうなる前に みんなが嫌がる仕事を引き受ければ、上司はもちろん、周囲の人からの好感度が上がっていきます 。
営業から設計、現場監督まで全部やってた時、とにかく任された仕事はたんたんとこなした。
上司や客先に喜んでもらおうと、嫌がる仕事もした。
職人さん達にも楽してもらおうと、掃除や整理、段取りや工具も使いやすいように。
そのうちみんなが若造だった私を頼ってくれ始めた。
仕事は人情
— れお@ブラ在住レオスペブログ (@leospeblog) 2019年6月28日
ただし都合のいい人間になってしまわないよう、その後の身の振り方には気をつけなければなりません。
言われたこと以上に仕事をする
言われた仕事しかしない部下と、言われたこと以上に仕事をする部下。
どちらの部下が好かれるでしょうか?
もちろん、言われたこと以上に仕事をする部下のほうが好かれます。
額面どおり言われたことしかしていなければ、上司から「気が利かないやつだな」と思われてしまうのです。
逆に 上司がしてほしいと思っていることを先読みして仕事ができる、気が利く部下はとても頼りにされ、好感度も上がります 。
積極的に意見を言う
仕事は、なにも上司の言いなりになるだけではありません。
部下のほうから、積極的に意見を言うのも大切なこと なのです。言われたことだけこなしていれば、上司も部下もお互いに波風を立てることはありません。
ただ、それでは上司から嫌われはしませんが、好かれることもありません。
なぜなら、上司は部下が何の意見も言ってこないことに、物足りなさや不満を感じるからです。
部下
思ってることはあるけど、意見を言って上司に嫌われたり、面倒なことになったらイヤだなぁ…。
なんで部下は何も言ってこないんだろう?もしかして、嫌われてるのか…?
上司
上司をはれもの扱いして、できるだけ必要以上に関わらないようにと考えている部下は多いのですが、これでは信頼関係は生まれません。
部下が自分の意見をちゃんと上司に言うなど、コミュニケーションを図ることで、信頼関係が生まれていく のです。積極的にコミュニケーションを取る
上司は部下からコミュニケーションを取ってもらえると、とても嬉しく感じるものです。
いつも上司から聞かれるまで、何も言わないような部下もいますが、それでは信頼関係が築けているとはいえませんね。
部下から上司に話をするのは、ちょっと勇気がいるかもしれません。
しかし、それは上司も同じです。
だからこそ部下から歩み寄ることで、上司から好感をもってもらえますし、信頼もしてもらえるのです。
報告・連絡・相談はしっかりする
コミュニケーションといっても、ただの雑談と業務連絡では重要度が異なります。
一番重要なことは、業務連絡の一種である報告・連絡・相談をしっかり行うこと だといえるでしょう。部下からの報告・連絡・相談がないことを、不満に思っている上司は数多くいます。
ただし、部下だけでなく上司のほうから歩み寄る姿勢をみせることも必要となります。
ところが、なかなかプライドが邪魔して、部下に歩み寄っていけない上司も多いのです。
上司
必要なことは部下が申告するのがふつうでしょ。なんでいちいちこっちから聞かなきゃならないんだ?
そんな プライドの高い上司には、部下のほうからコミュニケーションを図りにいくと吉 です。
上司を頼っていく
人間誰しも、頼られて嫌な気持ちになる人はいません。
なぜなら頼るということは信用しているという証であるので、自分を頼ってきた相手には好感を抱くようになるからです。
部下から頼られると上司はうれしいそのため 上司に好かれたいなら、積極的に上司を頼っていくといいでしょう 。
頼るといっても、別に難しいことをする必要はありません。
たとえば、わからない部分があれば聞いたり、ささいなお願いをすることも、相手を頼ることになるのです。
ただし、頼り過ぎると相手の負担になってしまいますから、ほどほどにしておきましょう。
ちなみに、このことは恋愛のアプローチにおいても有効です。
好きな上司に頼っていく機会を増やすだけで、きっと相手はあなたのことを特別な存在として見てくれることでしょう。
裏表がなく、自然体である
上司に好かれたいからといって、上司には愛想よく他の人には冷たくする、なんてことはNGです。
相手によって態度を変えるような、裏表がある人は信用してもらえませんからね。
ただ裏表がある人はずる賢い世渡り上手が多く、彼らは「上司にさえ好かれていれば、他のやつらから嫌われたってかまわない」と考えています。
しかし上司は周囲への態度もしっかり見ているため、いくら上司にだけ媚びを売っても、その思惑は簡単に見透かされてしまうのです。
そのため、逆に上司から嫌われてしまう人も少なくありません。
つまり 上司に好かれたいのなら誰に対しても平等に裏表なく、自然体で接することが大切 だといえるでしょう。
裏表がない人ほど、人からの信用も高くなりますから。
上司からの話を素直に聞く
上司から好かれたいのなら、言われたことは素直に聞きましょう 。もちろん上司の言うことすべてが、正当なことではないかもしれません。
不満をいだいたり、文句を言いたくなることだってあるかと思います。
どんなにムカついても表面上はガマンただ、そこで上司の話を素直に聞けるかどうかが、好かれる部下と嫌われる部下との差になります。
嫌われる部下は上司の言うことを素直に聞けず、反論したり逆ギレしたりして、上司の神経を逆なでしてしまうのです。
このような自分の立場をわきまえない部下は、可愛げがないので上司から嫌われてしまいます。
人間は、自分に反抗してくる相手を敵だとみなしますからね。
上司に対する文句は、心の中でこっそり消化するようにしましょう。
上司に好かれている人たちは、特別変わったことをしているわけではありません。
あいさつをしっかり行ったり、上司から言われたことを聞いたり、真剣に仕事に取り組んだりと、いたって簡単なことばかりです。
一言で表すなら、マナーとコミュニケーションが大切なカギになるといえるでしょう。
人間関係は礼儀を持って相手に接すること・積極的に接触することで、良好な関係になっていくものです。
今日からあなたも、少しずつ上司に対するマナーとコミュニケーションの意識を変化させてみてください。
そうすれば上司との関係も良好になり、お互いに仕事がやりやすくなっていくことでしょう。
ただし、上司との距離感が近くなりすぎないように気をつけてくださいね。