あなたの周りに辞めると言っておきながら、いつまでたっても辞める気配のない「辞める辞める詐欺」をしている人はいませんか?
そんな辞める辞める詐欺師に対しては、最初は親身になって話を聞くものの、だんだん話を聞くことがバカらしくなってくるんですよね。
そして「いつになったら本当に辞めるの?」「早く辞めればいいのに」とまで思うようになってしまいます。
一体、なぜ彼らは辞める辞める詐欺を行うのか、その心理に迫っていきます。
会社に対して不満がある
辞める辞める詐欺を行う人の多くは、 日頃から会社に対し、給与や仕事内容などの待遇面について不満を抱いています 。
会社を辞めるというのはつまり、上記の不満がたまりにたまって我慢できなくなってしまった状態ともいえます。
その我慢の限界を迎えてしまう前に、 あえて「辞める」と口にすることによって、間接的に会社への不満をぶつけている のです。
従業員が会社を辞めたいと言っていることを知った場合、会社は真っ先に辞める理由はなんなのかということを調査します。
その調査のうえで、会社側が便宜をはかれば問題が解決する理由であれば、会社側はその部分を改善することで従業員を引き止めることができます。
つまり辞める辞める詐欺を行う人間は、 辞めるといえば会社側は慌てて自分のことを引き止めにかかるだろう、と見越してわざと大げさなほど辞めると連呼している わけです。
そして 会社側が必死に引き止めてきたら、自分に都合が良くなる条件を会社に突きつけ、多少無茶な要望でも会社側が受け入れてくれることを期待している のです。
確かに普段特別な理由もなく不満をもらしたところで、会社側にはなんらダメージがかかりませんが、辞めてしまわれては大ダメージをくらってしまいますからね。
ただし辞めると言えばすべて自分の期待通りにいくとは限らず、すんなりと会社側に辞意を受理されてしまう可能性もあるので、ある意味賭けともいえるでしょう。
注目されたい・心配されたい
従業員が辞めるという話は一度誰かが聞いてしまうとすぐに話が広まり、社内で大きな噂となっていきます。
どこにでも恋愛話などのゴシップネタが好きな人種がいるかと思いますが、そのような人たちの間では嬉々としてこのような話が流布されます。
そして、辞める人についての詮索が始まっていきます。
辞める理由や辞めたあとはどうするのかなど、さまざまな部分に注目が集まるというわけです。
逆にいえば、 辞めると言えば注目の的になれる ということになります。
辞める辞める詐欺師たちがいつまでたっても辞めない理由もこの点が大きく関係しています。
彼らは他者から注目されたり心配されたりすることが快感となっており、辞めると言うのはその快感を得ることを目的としている からです。早い話が「かまってちゃん」であるわけなんですね。
常に自分に関心を持ってもらいたい、注目してもらいたいタイプの人間にこの傾向が多くみられ、自己肯定感が得られると満足しておとなしくなります。
周囲の反応を試していることも
またかまってちゃんたちは、 辞めると言ったときの周囲の反応がどうなのか試すことも あります。
「辞められると困る」「辞めないで」などと自分に対して好意的な反応を返してきた人間と、「そうなんだ」「じゃあ辞めたら」などとそっけない反応をした人間をチェックしているのです。
そうして 自分に好意的な人間には優しく、そっけない人間には冷たく態度を変えてしまうことも… 。
やっぱり人間ですから自分を必要としてくれてる相手のことは大切にしようと思いますし、逆にそっけなければこちらもそうなってしまいますよね。
ただ、辞めるという言葉で人の反応を試すのはけっしていいことではありません。
実は本当に何も考えていない
普段から「疲れた」「しんどい」などとネガティブな言葉を発している人は、同じような感覚で「辞めたい」とつい口から出てしまう ことがあります。この場合は本当に何気なしに言っているだけで、辞める気なんてさらさらない…ということもザラです。
彼らからすると一種の口癖のようなものなのですから、サラッと聞き流しておけばいいですよ。
ストレス発散
仕事をしていてなにかムカつくことがあった際、衝動的に辞める(辞めたい)と口走ってしまう人もいます。
実際辞めるかどうかは別として、 辞めたいと口に出して言うことでストレス発散をしている わけなんですね。
上記の何も考えていないパターンと似ていますが、こちらは本当に辞めてもいい覚悟を秘めていることも多く、その点で違いがみられます。
こうしてみてみると理由はいろいろありますが、要するに自己顕示欲が強いがゆえに、辞める辞めると言ってしまうのでしょうね。
自己顕示欲が強くなければ、わざわざ自分が辞めたいと思っていることを大っぴらにする必要もありません。
また本気で辞めようとしている人は、誰にもさとられずにひっそりと辞めていったりするものです。
会社に不満を持っているなどマイナスの理由で辞めるのであれば、普通大騒ぎされたくないと思うのが普通ですから。
寿退社などおめでたい理由で辞める人は別ですけどね。
さて、辞める辞める詐欺師に一番効果があるのは、実際辞める方向に仕向けていくことです。
みんながみんな詐欺師に辞める前提で話をしていくと、詐欺師もその雰囲気に飲み込まれてしまって、会社に居づらくなっていきます。
あまりにも辞める辞める詐欺師に嫌気がさしたら、そうやって辞める方向に仕向けてみるのも一つの手だと思いますよ。
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