こんなスーパーのバイヤーは嫌だ!-担当者や取引先へ配慮ができない-

NGイメージ図

スーパーの商品の仕入れは、各部門ごとにバイヤーと呼ばれる役職の方が行っています。

彼らは店でどの商品を取り扱うか、どの値段で販売するかなどといった、商品に関する決定権を持っています。

つまり、商品に関するスペシャリストといっても過言ではありません。

そんなバイヤーたちが商品を仕入れてきてくれるから、店で商品を売ることができているわけなんです。

しかし店の担当者や取引先からは、バイヤーの存在がよく思われないこともしばしば。

もちろんいいバイヤーもたくさんいるのですが、自らその立場をひらけかしたりする嫌なバイヤーも残念ながらいるんですよ。

今回は店の担当者や取引先など、周囲から嫌われてしまうバイヤーの特徴について紹介します。


ミスを店の担当者や取引先に責任転嫁する

誰でもミスをしたら、自分の非を認めて謝るのが筋です。

しかし 嫌われるバイヤーはミスをしたさい、店の担当者や取引先に責任転嫁し、ミスの原因を他人のせいにする のです。

言い争う男性上司と男性部下バイヤーにはプライドが高い人が多い

たとえば商品が傷んでいた場合は、仲卸や運送業者の取り扱いが荒く傷んだのでは?などと言い、バイヤーは自分が悪いものを仕入れたという事実を認めようとしません。

また売上や粗利の数字が思うように取れていなかったりすると、自分のことを省みず、店の担当者のことばかり責め立ててきます。

このような自分の非を認めないバイヤーは、店側の意見を聞いてくれないという特徴も兼ね備えていると思っていてください。

店の担当者や取引先へエラそうな態度をする

バイヤーは店で扱う商品の権限を任されているため、管理職のなかでも重要なポジションとなっています。

そのためか、 自然と自意識過剰になってしまうバイヤーも多い のです。

たしかに実際、バイヤーになれるのは社員のなかでも一握りの人間しかいませんから、仕事がデキることには違いありません。

しかし、だからといってエラそうな態度をとっていいわけではありません。

むしろ 立場がある人間だからこそ、礼儀をわきまえていなければならない わけです。

ところがバイヤーのなかには、店の担当者や取引先の人に対してエラそうな態度を取るような人もいるのです。

立場上、バイヤーからすれば店の担当者や取引先は目下の存在になりますが、だからといって見下された態度をとられると、やはりイラッとしてしまいます。

そしてエラそうにするバイヤーほど、ミスを店側や取引先に責任転換したり店側の意見を聞いてくれなかったりと、一言で表すと自己中心的な性格をしているのです。

このように店側や取引先へのエラそうな態度をとるバイヤーは、嫌われても当然でしょう。

店側の意見を聞いてくれない

店の担当者はバイヤーから、どんな商品を・どの場所で・いくらで売るのかという指示を受け、基本的にはそれに従って売場を作っていきます。

とはいえ、すべてバイヤーの言いなりではなく、店の担当者も売場や商品に対して自分の考えを持っています。

とはいえ店の担当者が勝手に売場や商品に手をつけてしまうと、バイヤーからすれば自分が考えている計画が崩れてしまうため困るわけです。

ですから、店の担当者は売場や商品に関して考えがある場合、バイヤーに相談しなければなりません。

しかしせっかく店の担当者がバイヤーに相談しても、店側の意見を聞いてくれないこともあるのです。

自分の考えがすべてだと思っているバイヤーからすれば、店の担当者が何言ってるんだという感じなんでしょう。

 店の担当者と一緒にどうすれば売上や粗利を上げることができるのか、考えられないバイヤーは、独りよがり だと言わざるをえません。

予告もなく一方的に商品を送り込んでくる

店の商品は自分が発注したもの以外にも、バイヤーが送り込んでくるものもあります。

そのほとんどが予想外に安く仕入れができた商品や、取引先から在庫処分をお願いされた商品で、これらは「スポット商品」として入荷されます。

しかし スポット商品を予告もなく一方的に入れてこられると、店は困ります 

なぜなら予期せぬスポット商品が入ると、場合によっては在庫過多の原因になってしまうからです。

すでに在庫があるものと同じ商品が入ってきてしまうと、当然ですが在庫は増えてしまいますから、その在庫処理をどうするか考えなければならなくなります。

また、売場に出す場所を考えなければならず、その日の販売計画を変更しなければならなくなるという問題も生じます。

つまり 予期せぬスポット商品の入荷は、在庫管理や販売計画の面でマイナスであり、店の担当者にとって非常に迷惑 になるわけです。

そのことを理解しているバイヤーであれば、きちんとスポット商品を事前に教えてくれます。

むしろ商品の入荷予定を伝えないなんて、普通はありえませんけどね。

以上のことから、予告なしでスポット商品を送りつけてくるバイヤーは嫌がられてしまうといえるでしょう。

指示の仕方があいまい

バイヤーは店の担当者に対して、商品をどのように売るのか指示しなければなりません。

その内容はおもに売価や、売る場所(定番なのか、エンドなのか、平台なのか)といった事柄になります。

これらの指示がなければ、店の担当者によって好き勝手に商品を売ることになり、また会社としての統一性もなくなってしまいます。

スーパーの店内スーパーの売場はバイヤーの指示で作られる

特にスポットの商品や新規商品の場合、店の担当者は最適な売り方がわからず、売上や粗利を上げることも難しくなります。

ですから、基本的に店の担当者はバイヤーからの指示を守って作業をしているのです。

ところが、バイヤーによっては指示の仕方があいまいなこともあります。

たとえば売価の指示も158円~178円など幅があったり、葉物コーナーで展開などといった漠然とした内容だったりですとか。

このような あいまいな指示を出されても、店の担当者はいったいどうしたらいいのかわかりません 

「今月いっぱいは158円の通し価格で、小松菜の横に3フェースで展開」などと、ここまで細かく指示を出されて始めて、店の担当者は商品を出すことができるのです。

バイヤーは商品の売り方を考えるのが仕事なのですから、あいまいな指示しかできないようではバイヤー失格ですね。

電話やメールを無視したりなど、マナー違反をする

バイヤーの重要な仕事のひとつとして、取引先や店の担当者と連絡を取ったり、商談や店回りをするということがあげられます。

もちろん連絡には迅速に対応をし、商談には時間厳守で望まなければなりません。

ところが 平気で電話やメールを無視したり、返事が遅かったり、約束した時間に遅刻してくるなどのマナー違反を平気で行うバイヤーも存在している のです。

たしかにバイヤーは、一日にいろいろな取引先や店の担当者との連絡やアポがありますから、スケジュールはみっちり詰まっています。

そのため緊急性が低い用件の対応は後回しになってしまったり、最悪の場合忘れてしまったりすることも。

しかし用件の内容がどうであれ、必要であるから連絡をしてきていたり、アポを取っていたりするのです。

 自己判断でどうでもいいと思った用件を無視したり、ないがしろにするのはバイヤー失格どころか人間性が疑われます 

売れない商品を仕入れてくる

バイヤーが仕入れる商品のなかには、残念なことに売れないものも存在しています。

 店の担当者としては売れない商品を入れてもらってもロスになるだけなので、正直いって迷惑 に感じるもの。

ただ、バイヤーもはじめから売れない商品を仕入れるわけではありません。

取引先から在庫処分を頼まれることもありますし、バイヤー自身は売れると思った商品を仕入れています。

しかしお客さまからの需要が少ない商品や、賞味期限が短い商品だったりすると、売れ残ってしまうことも珍しくないのです。

ただ、 いつも売れない商品ばかり仕入れるバイヤーは能力不足 だと言わざるをえませんね。


嫌なバイヤーの特徴を紹介しましたが、一言でまとめると、店の担当者や取引先に対して配慮ができないということになります。

逆に周囲から認められているバイヤーは、店の担当者と一緒に寄り添って、売上や粗利を上げるために努力をしています。

取引先に対しても「買ってやっているんだぞ」という上から目線ではなく、お互いの会社のために協力し合いましょうというスタンスで臨んでいるのです。

バイヤーからすると、特に取引先に嫌われてしまうことは避けなければなりません。

なぜなら取引先から嫌われてしまうと、他社よりも不利な条件で取引しなければならなくなってしまうからです。

取引先からしても、取引する相手は自由に選べるわけですから、一方的に上から目線のバイヤーとは付き合いたくないわけで…。

以上のことから、仕事をするうえで重要となるのは、つねに相手の気持ちを考えることだといえるでしょう。

このことはバイヤーだけにかぎらず、すべての人に共通しています。

あなたも相手のことを考えて仕事ができているか、いま一度振り返ってみてはどうでしょうか。


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