菜の花・菜花・花菜…どう違うの?-見た目の違いが大きい-

春野菜の中でも一際存在感のある菜の花ですが、似たような名前の「菜花(なばな)」はご存知ですか?
また一部地域では「花菜(はなな)」も存在しています。

みなさんこれらは呼び方が違うだけで同じものを指しているんだろう、と思っているのではないでしょうか。

果たして菜の花・菜花・花菜…似通った名前のこの3つに違いはあるのでしょうか。

スポンサーリンク


菜の花は、アブラナ科に属するものの総称

実は、菜の花という言葉自体が「油菜の花」の略称なのです。
ちなみに油菜は、菜種油の原材料となっています。
油が採れる花で「油菜」です。

もともと菜種油の採取を目的として存在していた油菜が、次第に食用として品種改良されて今の菜の花が存在しています。

そんな油菜と菜の花が関連しているということは、菜の花というのはアブラナ科に属するものの総称であることからもわかります。
アブラナ科のものとして、チンゲン菜や白菜など様々な野菜が含まれています。
これらアブラナ科の野菜は、総じて黄色の花を咲かせます。
極端な話、チンゲン菜の花も菜の花、白菜の花も菜の花なのです。
なんだか、菜と花ばかりでゲシュタルト崩壊しそうですね笑

そして、そのアブラナにも古来から日本に根付いている在来種と西洋から伝えられてきた西洋種の2種類が存在しています。
現在は西洋種のセイヨウアブラナのものが多くなっています。

菜花(なばな)

菜花は、ひらがなで表すと「なばな」です。
「なばなの里」という施設が観光スポットとして人気がありますが、そのなばなの里がある三重県は、菜花発祥の地と呼ばれています。
そのため三重の特産品として菜花を前面に打ち出しており、「三重なばな」が有名となっています。

前置きが長すぎましたね。
この菜花は、主に葉と茎を食します。
つぼみの部分も存在しているのですが、何分小さな袋に詰められていることが多いため、中のつぼみが葉で隠れたように見えてしまうのです。
ですから一見すると、菜の花の「花」の存在がどこにも見当たらない、ただの葉っぱにしか見えません笑
皆さんが売場で菜花を見ても、とても菜の花とは思えないのではないかと思います。

花菜(はなな)

あまりこの言い方はしないかもしれませんが、京都では京野菜としてこの名が有名です。

こちらは菜花とは逆に、つぼみの部分がメインになります。
つぼみがメインなので、菜花に比べると茎の部分が短くなっており、主に束上になって販売されています。
つぼみが目立つ包装になっているので、鮮度チェックを怠って黄色の花が咲いてしまうとすぐに「菜の花だ!」とわかります笑
この状態のものが、他の地域では単に「菜の花」として呼ばれています。

結局、どう違うの?

まず、菜の花はアブラナ科の総称なので「菜の花」という植物はありません
あくまで、商品名として便宜的に呼ばれているだけなのです。

わかりにくいかもしれませんが、菜花も花菜も、菜の花であることには変わりません。
ただ売り場では菜花と花菜は区別しておいてあります。
それは、見た目上かなりの違いが見受けられるからです。

店で「菜の花」として売り出されるのは「花菜」の方です。
むしろ、花菜という呼び方をするのはごく一部の地域で、通常は菜の花と呼んでいます。

ですので、店での取り扱いの分類は多くの地域で「菜花」と「菜の花(一部地域で花菜)」となっています。
しかし、菜の花も菜花も花菜も明確な違いは示されていません。
菜の花≒菜花≒花菜といったところでしょうか。

ますます混乱しますよね?
はっきり言うと、店で売られているのは「菜花」と「菜の花(花菜)」で、見た目がかなり違っているよ!ってことです。

スポンサーリンク


その見た目の違いは、下記をご覧ください。
全く別物に感じられますよね?
(※地域によっては、菜花のことをかき菜と呼んでいることがあります)

主な産地・鮮度チェック方法

主な産地

千葉や、徳島、香川、高知、三重が主な産地となっています。
こうしてみると四国地方に集中していますね。

三重は菜花発祥の地と言われており、菜の花というより菜花で有名な産地です。
その他、京都は花菜という京野菜を独自ブランドとして掲げています。

鮮度チェック方法

菜の花はつぼみが咲く前がおいしいので、花が咲いてしまったらアウトです。
ぽつぽつと咲いている程度なら、その部分だけ取り除けばいいのですが、全体的に咲いてしまったらやめておきましょう。
花が咲くと、苦みが強くなり、おいしくなくなってしまうのです。

菜花の場合は、これに加えて葉っぱの色を確認しましょう。
葉が黄色く変色していたら、鮮度が落ちています。

基本的には溶けたり腐ったりということはあまりないので、花が咲いていないかと葉の色をチェックしましょう。


このページだけで、一体何回「菜」と「花」が出てきたのでしょうか…。
なのはな、なばな、はなな、ばなな、はなはな、なはなは…すいません、冗談です。

菜の花と菜花は同じようで違うということが、わかりましたでしょうか。
味も微妙に違っており、菜花の方が苦みが少なく甘みを感じられるのです。
是非みなさん、一度菜の花と菜花を食べ比べてみて下さい。

スポンサーリンク