みなさんは飲料を買うとき、自販機と店頭のどちらを選びますか?
人それぞれ、自販機でしか買わないという人もいたり、店頭でしか買わないという人もいるでしょうね。
しかしそもそも、自販機で買うのと店頭で買うのとではなにか違いがあるのでしょうか?
今回は自販機と店頭、それぞれの特徴を調べてみました。
自販機
いつでも買いたいときに、すぐ商品を手にできて便利な自販機。
しかし、メリットばかりではありません。
自販機の悪い部分とは、どのようなところなのでしょうか?
ある程度売上がなければ、撤去されてしまう
みなさんの通勤・通学路にも、たくさんの自販機が設置されているかと思います。
ちょっと歩けば、また自販機があるというのも珍しい光景ではありませんよね。
街中自販機であふれかえっている印象もありますが、人知れず撤去されていく自販機もあるわけです。
実は、 自販機には売上本数のノルマがある のです。
ノルマの本数は場所にもよりますが数百本はくだらないようで、この本数を下回るとお互いに利益が出なくなってしまう、ギリギリのラインとなっているのです。
また、設置者は売上金額のおよそ20%程度しかバックマージンがもらえないので、かなりの本数を売り上げなければ、利益が出せずマイナスになってしまいます。
売上や利益が取れなければ、自販機の設置者やわざわざ補充しに来るメーカーの人間にもメリットがない わけで…。そのため 売上や利益が見込めないと判断された場所の自販機は、撤去されていきます 。
撤去されないようにする方法はただ一つ、利用して売上を作ってあげることしかありません。
もしなくなってほしくない自販機があるのなら、積極的に利用してあげてください。
売り切れると、いつ補充されるかわからない
自販機のボタンに「売り切れ」の表示がいつまでたっても出ているのを、みなさんもみたことがあるでしょう。
すぐ補充されるのかと思いきや数週間、ヘタすれば数ヶ月売り切れたまま放置されている自販機もあったりして、いったいいつ補充されるのか不思議に思ってしまいませんか?
実際のところ、 自販機に商品が補充されるのがいつなのか?というのは、その自販機によってまちまち となっているのです。
具体的には、売上が高くて商品の回転率が高いような場所で一日に数回、逆にまったく回転しないようなところでは月に数回補充されているようです。
とはいえ個々の自販機の補充頻度は、設置者や管理者に聞かないかぎり不明な事項となりますから、 基本的にはいつ補充されるかわからない といえるでしょう。
もし自分のほしい商品が売り切れていて補充される様子がなければ、自販機に記載されている管理者へ連絡をしてみるのも一つの手ですよ。
商品のラインナップを決めているのはメーカー側
同じメーカーの自販機でも、設置場所が違えば商品のラインナップも異なっています。
基本的にはメーカー側があらかじめ商品を決めていますが、自販機の設置者から特別な要望があれば、それに応える かたちとなっています。よくある要望として、長期間商品が売り切れたままですとか、寒くなったからホットの商品を入れてほしいだとかということがあげられます。
では実際にみなさんがもし、なにか要望を伝えたい場合はどうしたらいいのか?といいますと…。
まずお店や会社の中に設置されている自販機でしたら、そのお店や会社の従業員に声をかければ、代わりに要望をメーカーに伝えてくれると思います。
次に道端にある自販機の場合でしたら、自販機に管理者の連絡先が書いてありますので、そこから管理者に連絡すればいいでしょう。
わざわざ連絡するほどのことでもないし…と思われるでしょうが、もしかしたらあなたが連絡することによって、他の誰かの役に立つかもしれませんよ。
365日24時間いつでもすぐに購入できる
自販機の最大のメリットはずばり、365日24時間いつでも思いたったらすぐに購入できる という点でしょう。早朝や深夜といったお店が閉店している時間でも、近所の自販機へ行けば飲み物を手に入れることができるのです。
急な発熱でスポーツドリンクが必要になったときなんかは、自販機の存在がとてもありがたく感じるはずです。。
また 店内に入って商品を探す手間やレジに並ぶ手間がかからない、ということも大きなポイント といえるでしょう。
価格がきりがよく、内税でわかりやすい
自販機に示された価格は内税となっているため、明記されている価格のみで購入することができます。
100円と表示されているのであれば、100円以上お金がかかることは絶対にありません。
また、 内税のためなのか中途半端な価格ではなく、100円・120円などときりのいい価格 となっています。
そのため五円一円などといった 端数の小銭を用意する必要がなく、非常に買い求めやすくなっている といえます。
もし自販機の価格が108円ですとか119円などと細かったら、自販機の利用者は減るのではないかと思います。
基本的に万札や五千円札が使えない
とても便利な自販機ですが、注意しなければならないこともあります。
それは、 万札や五千円札が使えない ということです。
みなさんもご存知かもしれませんが、ほとんどの自販機で紙幣の受付は千円札のみとなっています。
万が一間違えて万札・五千円札を入れてしまった場合は、管理者に連絡をして返却してもらうはめになりますので、くれぐれも気をつけてください。
さて、自販機で高額紙幣が使えない理由としては以下の2点があげられます。
まず自販機自体のスペースが限られていて、これ以上余分なものを入れておくことができないということ。
次に 高額紙幣が使えるようになると、自販機が紙幣目当てに荒らされるようになってしまうということが懸念されます 。
上記のような不安要素があるため、これから先も高額紙幣が使える自販機は登場しないと思われます。
ただ、ふつう万札や五千円札しか手持ちにないという状況にはめったにならないので、高額紙幣が使えなくともそんなに困ることはないでしょう。
店頭
すぐ購入できて便利な自販機で買わずに、あえて店頭まで足を運んで買うことにメリットがあるのでしょうか。
またデメリットはどのようなことがあげられるのか、みていきましょう。
購入するさい、レジに並ぶなど手間がかかる
店頭で購入するのが嫌ですとか面倒で、ふだん自販機でしか飲料を買わない人もいるでしょうね。
たしかに 店頭で購入するとなると、自販機で買うよりもいろいろな手間がかかります 。
まず店頭で買う場合は店内に入って商品を探し、それから商品を手に持ってレジに並び、会計をすませるというかたちになります。
商品を買うだけでも、3つのステップを踏む ことになりますね。対して自販機はお金を入れてボタンを押せばすぐに商品が出てきますし、会計も自動でおつりの間違えもありません。
自販機の前に立つだけで、会計も商品の受け取りも1ステップで行うことができるわけです。
自販機だと1ステップで行えることが、店頭だと3ステップも要する わけですから、いかに手間がかかるかがわかるかと思います。また店頭で買うとなると、他の商品に目移りしてしまいムダ使いしてしまう可能性もありますから、気をつけたいところですね。
自販機よりも販売価格が安い
いつでも気軽に購入できる自販機とは違い、店頭での購入はレジに並んだりなどの手間暇がかかります。
しかし、それでも わざわざ店頭で購入する人が多数いるのは、自販機よりも安く買うことができるから です。
その仕組みとして、まず 小売店で販売している商品の価格はメーカー希望小売価格となっています 。
メーカー希望小売価格とは、ずばりメーカー側が小売側に希望する価格のことであり、実際いくらで販売するかは小売側の裁量にゆだねられています。
そのため店によって価格もバラバラになりますし、またスーパーやドラッグストアではこのメーカー希望小売価格よりも安値で販売しています。
そんな スーパーやドラッグストアのなかには、希望小売価格の半額くらいの値段をつけているようなところも あります。
いっぽう自販機やコンビニではメーカー希望小売価格に準じた価格で販売しています。
スーパーなどに比べると、自販機やコンビニの商品が割高に感じてしまうのはこういった理由があるのです。
商品のラインナップを決めているのは店側
自販機の場合はメーカー側が商品の選定を行っていると上項で述べました。
いっぽう 店頭の場合は、当然ながら店側が商品の選定を行っています 。
そのため 店が売れないと判断した商品は撤去されますし、他の店には必ずある定番商品だとしても必ずその店にあるともかぎらない わけです。
もし店の品揃えに対して不満や要望がある場合は、店の従業員に意見を言ってみるといいでしょう。
必ずしも希望が通るとはいえませんが、聞いてくれる可能性は十二分にありますから。
売り切れてしまうことがほとんどない
自販機では売り切れてしまっても、すぐにタイミングよく補充されるわけではありません。
買いたいときに、ちょうど売り切れていたらがっかりしますよね。
いっぽう 店頭の場合は、つねに店舗の従業員が在庫を確認しながら発注をしていますので、完全に在庫がゼロになってしまうことはほとんどありません 。
なぜなら在庫が一定数を下回った時点で、発注をしてしまうからです。
そして発注すれば商品は早くて翌日、遅くとも数日以内には納品されますので、 商品の補充が自販機よりも早くなされます 。
買いたいときに商品を買うことができるのは、当たり前のように思えて実はとてもありがたみのあることなんですよ。
自販機で買うのも店頭で買うのも、たいした違いなんてないだろうと思っていた方も多いでしょう。
しかし、実際は意外と違いがあることがわかりましたね。
自販機は急いでいるときや、早朝夜中など店が閉まっている時間帯に利用するのが一番便利な使い方だと思います。
店頭は自販機で買うよりも安いので、時間のあるときにまとめ買いをするですとか、話題の新商品を買ったりするのにもいいかもしれません。
なぜなら自販機の商品は定番品で固められてしまっていて、新商品という概念が基本的にはありません。
そのため世間で流行っている商品があっても、定番ラインナップにはなかなか入らないのです。
…というわけで、TPOによって自販機と店頭で買う場所を変えるというのが、一番かしこい買い物の仕方だといえるでしょう。
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