バイトの面接では勤務について、必ずお互いの希望や条件を確認します。
店と従業員の双方が納得できなければ、契約を交わす意味がありませんからね。
しかし実際に働きだしてみると、面接のときと話が違っていたということも少なくありません。
まるで後出しジャンケンのように、店側にとって都合がいい話を出してくるわけなんですね。
せっかく面接で決めたはずの契約なのに、なぜ後から違う話が出てきてしまうのでしょうか。
実際には、このように面接の時と話が違うことがわかった場合、バイトを辞めたいと考える人が多いようですね。
新人バイト
面接のときと話が違うなら、さっさと辞めて新しいバイトを探そうかな。
はたして、面接のときと話が違っていた場合、いったいどうすればいいのでしょうか。
面接の話と食い違うことが多い項目
面接の話と食い違うことが多いのは、以下の5つの項目があげられます。
- 勤務時間
- 勤務日数
- 仕事内容
- 休憩時間
- 時給
いずれも、労働条件として大切なことばかりですね。
なかでも勤務時間や勤務日数について、面接の話と違っているということが多くなっています。
新人パート
子どもに合わせて土日休みたいって言ったのに、実際はどちらか出なきゃいけないなんて。しかも出勤時間も聞いている話より早まってるし、どうなってるの?
また、仕事内容が聞いていた話と違うということで問題になるケースもあります。
新人バイト
レジはしなくても大丈夫って言われたから、このバイトにしたのに。レジ応援ありだなんて聞いてないよ。
これじゃ、面接をする意味なんてありませんよね。
面接の話と実際の条件が食い違う理由
面接の話とは違う条件を後から言われることは、珍しくありません。
しかし、いったいなぜこのような食い違いが起こってしまうのでしょうか。
その理由は、2つあります。
- 情報の伝達がなされていない
- 求人募集の内容が盛られている
それでは、それぞれの理由について詳しくみていきましょう。
情報の伝達がなされていない
面接の担当者とシフトを組む担当者(直属の上司)が違う場合、情報の伝達がなされていなかったということもあります 。たとえばスーパーでは面接は店長がしますが、実際にシフトを組むのは各部門のチーフが行うことがほとんどです。
このため店長は、新人バイトについての情報(出勤についての条件など)を、きちんと配属先の部門のチーフに知らせる必要があります。
この情報伝達がなされていないと、希望を無視したシフトを組まれてしまい、トラブルの原因となってしまうのです。
新人バイト
シフトについてなんですけど、平日は学校の関係で18時からしか出られないんですけど…。
え、そんなの聞いてないんだけど。面接のときに店長から、17時から出勤してほしいって言われなかった?
チーフ
新人バイト
店長に18時からじゃないと出られないって言ったら、それでもいいって言われました。どうしても17時からは無理なんで…。
そうなの?(マジかよ、店長なんで言ってくれないんだよ…17時から出られない人なら採用しないでくれよ)
チーフ
上記の例では、店長とチーフの間で情報の伝達がちゃんと行われていなかったために、新人バイトとチーフの双方が困ってしまっています。
ちゃんと情報は伝達するという当たり前のことができない、適当な会社は驚くほど多く存在しています。
求人募集の内容が盛られている
そもそも求人募集に書いてある内容が盛られていることが、ブラックバイトでは多くみられます 。言葉は悪いですが、応募してきた人をだましているわけなんですね。
なぜならブラックバイトではあまりの待遇の悪さから、事実を求人募集に記載してしまうと、まったく応募者が集まってこないからです。
そこで求人募集には多少盛った内容を書いて、とりあえず面接に来てくれるように仕向けています。
管理人
私の勤める会社もよく求人募集を出していますが、月収などの部分はかなり盛っています。これにだまされて応募する人もいるのかと、複雑な気分になります。
そして採用したあとで、本当に会社側が求めている条件を後出しし、働く側がやむを得ず条件をのむように誘導しているのです。
話が違っていて、辞めたい!と思っていても、入ったばかりのバイトはなかなかすぐに辞めにくいものです。
後出しで面接のときと違う話を出すような店は、他にもいろいろな不正をしているかもしれませんから注意しましょう。
面接の話と実際の条件が違うときの対処法
面接の話と実際の条件が違っていた場合、まず契約書を確認しましょう 。もしも契約した勤務日数よりも実際のシフトが少なくなっていた場合は、シフトに入れてもらえない理由がなにかあるのかもしれません。
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そして契約書に書かれていないことを店側が言っているのであれば、店側に問題があります。
あくまで契約書に書かれている条件で、労働の契約を結んでいるわけですから、後出しで要求されてもそれに応える必要はありません 。 後出しの条件を出されても拒否しようですから、契約書に書かれている条件でしか勤務はできないという意思をはっきり店側に示せばいいのです。
もしかしたら、そこで店側も非を認めてくれるかもしれません。
どうしても店側と折り合いがつかないようであれば、話が違うことを理由に辞めてしまいましょう 。店側の対応に納得がいかないのであれば、労働基準監督署に相談するのもありです。
労働基準監督署に相談する場合はタイムカードやメモ、メールやLINEでのやり取りなど証拠となるものを準備しておくといいですよ。
面接時と話が違う理由は情報伝達がなされていないか、求人募集の内容が盛られているかのどちらか(あるいは両方)となります。
このような店はえてして適当な職場であり、ブラック企業である可能性も高くなります。
とはいえ面接と話が違うということは、なにもブラック企業に限ったことではありません。
どんなところでも、多少話が食い違う部分はあると思っていたほうがいいでしょう。
しかしこのような話の食い違いがあると、なんだかその店に対する信用もなくなってしまいますよね。
そんな信用できない店は早く辞めて、ちゃんと自分の希望の条件で働けるバイトを探すことをおすすめします。
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